やっちまった・・・安心してください。音楽です。

マエストロのタクトはとても巧みです。

テンポを掴み易いだけでなく、音楽の表情が両手の振り、掌の動きから、ダジャレではなく文字通り手に取るように読み取れます。
だから、メインの曲の最終楽章、コーダに向けての最後の粘っこいリタルタンドの時にマエストロが見せた一瞬のニヤっとした表情で、これはキレキレの突進が来るぞと思い、コーダに入って一段とスピードに乗った腕の振りに反応したんですが・・・。

打ち上げでマエストロからも突進しようとしたのに・・・と言及していただいたので、オヤジの反応は正しかったのだとちょっと嬉しくなりました。
ま、それ以外にも事故はあちこちで散発し、オヤジ自身も起こしていますが、お客様が気づくのはホンの少々。
終わりよければ全て良し、です。(笑)

名曲中の名曲とはいえ、恐らくオヤジからチケットを手に入れて聴きに来られたお客様の大半はドヴォルザークの８番を聴くこと自体が初めての方々ばかりだったと思います。
テンポやディナミークに様々な変化を加えて「こんなドヴォルザークがあったんだ！」と感じていただけた方がどれだけいらっしゃったか。
ま、そんな理屈っぽいことを言わず、「良かった」、「楽しかった」と言っていただければ、こちらも楽しみで弾いている身で喜んでいただけるのは幸せなことです。

最終的に１，０００人超のご来場がありましたが、２００枚近いチケットはどこかで使われずに終わってしまったようです。
それでも宝くじと同じでチケットが出ていかなければ、ご来場される可能性は限りなくゼロに近いわけで、とにかく撒くことも大事だと一番撒いた人が３００枚以上と知って脱帽です。

マエストロにとっても出身地、地元での演奏会ということで特に思いをもって我々と向き合ってくださったことに感謝です。
いつもは２次会で引き上げるのですが、ついついマエストロもいらっしゃる３次会へ、音楽に酒はツキモノ、総合酒類でベロベロになりながらも幸せな夜を過ごしました。
きっと、明朝後悔しそうですが・・・
😅