そのラーメンは美味いか不味いか？

SNSは一歩間違えるとコミュニケーションツールではなく言葉の暴力手段になってしまいます。
発信手としてオヤジなりに気を使っているつもりですが、適不適を決めるのは受け手なので常にリスクを意識しています。

この記事を読む限りは、店主がレスポンスの仕方を間違えたという印象です。
（ヤフーニュース配信女性自身2023年4月26日付「『あってはならない対応』“クソ素人が来た”投稿で炎上の二郎系ラーメン店の本部が謝罪…店主には『屋号を外させる』処分も）

余談ですが、オヤジはラーメン二郎は学生時代何度か食べましたが、口に合いませんでした。(笑)
といって、これからの話は「二郎系だから・・・」という話ではありません。

そもそも美味いか不味いかを決めるのはお客様の主観に基づく専権事項です。
一方でそのお店を選んだのはお客様の意思です。
お客様の期待値に応えられなかったことは双方にとって残念ですが、一方的にお店が責められるべきとは思いません。
だって美味しいと感じるお客様も多数いるのだからお店が繁盛しているのです。

それでも「不味い」と感じるお客様がいることは致し方ないことです。
自信をもって精魂込めて作っていても、味は嗜好ですから「絶対」はあり得ません。
接客に問題があれば改善策はシンプルですが、主観的な味覚となると個々のお客様の欲求に応えることが正しいとは限らないと思います。

となるとお客様の声に対してのレスポンスの仕方に工夫が必要です。
「不味い」、「もう二度と行かない」とSNSに発信されたからといって、まともに反論した時点で客商売としてはアウトです。
お客様が抱いた気持ちには謝罪しつつ、味に妥協しないことが繁盛店常連客に対して応える術なのかなと思います。

「ご期待に沿えず申し訳ございません。もし次に機会があればご満足いただけるよう日々精進してラーメン業に邁進してまいります。」
ニュアンスとしては右から左へ受け流す・・・ってな感じでしょうか。