ビール飲みオヤジの日々雑感

ビール飲みオヤジが日々感じる雑感を徒然なるままに。

古いものがごっちゃになった新しい駅

2011年05月19日 | 私事
ここでも「想定外」。
でも、これだけの空間で高いビルに挟まれていたら、そりゃ雨が風に巻かれて吹き込むことくらいシロトでも予想できますけどね。
想定外ではなく、見通しの甘さでしょ。

それよりも大地震で大屋根に万が一のことがあったら、逃げ場が無いというリスクについては、どう想定しているんでしょう。
安全面からは古い屋根はそこそこ残しておいた方が良いのではと思いますが、ジオラマも見たいよなぁ・・・(笑)

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<JR大阪駅、古い屋根外せず 新装大屋根、雨吹き込む>
朝日新聞 http://www.asahi.com/ 2011年5月19日

 今月初めにグランドオープンしたばかりの新しいJR大阪駅で、想定外の事態がJR西日本を悩ませている。リニューアルのシンボル・大屋根の下に、風に飛ばされた雨が横から吹き込むことがわかり、撤去するはずだったホームの古い屋根に手をつけられない。欧州の駅の開放感を演出するはずだった自慢の眺望は「視界不良」に陥っている。

 大屋根の直下に広がる「時空(とき)の広場」。南北の駅ビルをつなぐ連絡橋の上に作られ、ホームを往来する電車をそこからジオラマのように見下ろせるというのが当初の売りだった。

 18日夕、大阪市の会社員(27)は広場に次男(1)を連れてきた。抱っこして往来する電車を見せようとしたが、古いホーム屋根が視界を遮り、電車がよく見えない。「新しい駅なのに、古いものがごっちゃになった感じですね」
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一方で新しくなった大阪駅に、粋な残し方の場所があるということを知りました。
オヤジはこのホームをそれ程利用したことはありませんが、よく仕事で大阪から京都に向かう新快速に乗る時に、向かい側のそのホームは風景と空気が違うなと思ったものです。

旅の香り、北陸の空気というのでしょうか。

そういう意味で、新しい駅なのに、古いものがごっちゃになった感じなんて、大いに結構ではないかと思います。
東京駅の古いものと新しいものの妙な調和感と違って、ごっちゃな感があるところがいかにも大阪って感じですよ。

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<通路として残った!郷愁の大阪駅旧11番ホーム>
読売新聞 http://www.yomiuri.co.jp/ 2011年5月19日

 大阪ステーションシティとして4日新装開業したJR大阪駅で、北陸線の特急ホームとして40年以上使われ、駅ビル建設に伴って4年前に廃止された「旧11番ホーム」が、ほぼ当時の雰囲気のまま立体駐車場への連絡通路として利用されている。

 まだ鉄道ファンにもあまり知られていないスポットだが、「新しい駅に昭和の思い出が残った」と、再登板した歴史あるホームに足を運ぶ利用者もいる。

 JR西日本によると、旧11番ホームは1963年、駅の最も北側に建設。翌年に大阪―富山間で運行を開始した「雷鳥」など主に北陸への特急が発着し、帰省客やスキー場、温泉地へ向かう観光客らに親しまれた。

 JR大阪三越伊勢丹が入る「ノースゲートビルディング」の建設用地となり、旧11番ホームは2007年に使用を停止。しかし、ビルと重ならない約100メートルについてJR西は「高度成長期、北陸から就職で大阪に出てきた方をはじめ、多くの乗客にとって愛着のあるホームのはず」として、屋根などに極力手を加えず、有効活用することにした。

 辺りは廃線となったローカル駅のように静かで、大阪市北区の無職女性(71)は「実家のある福井へ帰る時はいつもここから雷鳥に乗っていた。行列が続くホームでお弁当を買ったことや、息子と一緒に電車を見たことを思い出す」と懐かしそうに話した。
コメント
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