Keep on Sailin', Keep on Dreamin'!!

"先"にある楽しいことを考えながら、"今"を精一杯生きてみよう!

決断

2009-04-24 00:48:50 | Weblog
寮長業務・序盤のクライマックスです。
うちの寮には犬がいます。いつ誰が連れてきたのか今となっては定かではありませんが、かなり長い間住みついているようです。
しかし、めざましテレビの「今日のわんこ」で取り上げられるような"寮のマスコット"的な存在ではなく、誰も面倒を見る余裕が無く、管理人が仕方なく面倒を見ている…というのが現状です。

昨年、その犬が病気になりました。不治の病で、放っておくと他の犬にも感染するようです。病院が見積もった治療費は、年間約40万円…
ただし(蚊を媒体として他の犬へ感染するため)冬の間は問題ないということで、先代は薬で病気の進行を遅らせる措置をとりました。
で、引継ぎ資料の中にあった文言は「犬の件の判断は、次期寮長へ一任します」...


治療か、保健所での安楽死か…もう決断しなければなりません。
恐らく"何が正しい"という答えは無く、嫌が応にも感情論とか価値観とかそういう類の話になってしまいます。
実際、先代が寮生に対して行ったアンケートの結果を見ても意見は二分しています。

「動物愛護」とか「人道的」という観点から見れば、安楽死はあり得ません。治療費を捻出して寮生全員で協力の下、面倒を見る…そんなストーリーでしょうか。
しかし現実はそう上手くいきません。先ず治療費を捻出するのがなかなか難しいです。当面は寮費で宛がうことはできますが、何年も続けたら確実に赤字になります。
また、定期的に病院に連れて行く役は誰がやるのか…という問題も。病院側いわく、本格的に治療するのであれば週に2回は連れて行かなければならないようです。寮から近いところに病院があれば左程問題ではないのですが、車で10分~15分行かなければありません。
加えて個人的に一番心苦しいのが、下の代にも同じ課題を与えてしまうことです。しかも先述のように今よりも財政を圧迫した状態でバトンを渡すことになるので、彼らは自分達の代よりも更に厳しい決断を迫られると思うのです。


うーん。。
そもそも、犬的には病気を患って生き続けるのと安楽死とどちらが幸せなんだろう…なんて考えてみたり。
犬の気持ちを分かることができないのが悲しいです。

でも最も切ないのは「安楽死」というのを選択肢に入れてしまっている自分自身に対して…かもしれません。
学生時代だったら「署名でも募金でも集めて何とか助けよう」って考えたんだろうな。
今回のケースにおいて"安楽死"という、合理性とかリスクの少ない選択肢を選ぶのが、一番避けようと思い続けてきた"守りに入る"・"「大人」になる"ってことなのかな…って。


ただ1つだけ間違いないことは、「今後寮に動物を持ち込むのは一切禁止」という規律を作り、徹底し、下の代にも引継がなければならない…ということです。
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