めだま娘の胃袋。~佐賀・福岡グルメと旅行記~

私の毎日の中で思うこと。美味しかったもの、楽しかったこと。

近視矯正手術・レーシックについて

2007-05-21 | 眼科と目の話
このブログに「レーシックについて知りたい」というコメントを頂きました。
簡単でイイと言ってもらってるのですが、なるべく正確に伝えるには
簡単にしたとしても短い文章では終わらない。

んで、レーシックをお題にして書いてみることにしました。

LASIK(レーシック)にはエキシマレーザーという機械を使いますが
その原理を簡単にイラストにしたのが上の写真です。

そもそも、目はカメラのような構造になっていて
角膜と水晶体の二つが凸レンズの役割をしており、
入ってきた光を集めて 眼底の網膜へピントを合わせてます。


しかし近視の目は、殆どが目の長さが奥に少し長い。
極端に言うと少し楕円形になってます。(2~6mmくらい長い)
だから光の焦点が届かずに、ピントが合わないんです。


そこでトップの図のように、表面の角膜をすこし削ることにより
平らにして焦点距離を変えて、網膜にピントが合うようにするのが
近視矯正のレーザー手術の考え方ですね。

データ解析をして機械が自動で削るので、操作は安定しています。
実際に手術を受けている時間も数分です。
麻酔は点眼麻酔。

エキシマレーザーには主に2つの近視矯正方法があります。

「PRK」は角膜表面の上皮をはがしてレーザーをあてる方法。
「LASIK(レーシック)」は角膜表面を電動メスで薄くめくり、
   そこへレーザーをあてて再び表面をもとに戻す方法です。

PRKではがした角膜表面も数日で再生するので問題はないです。
ただレーシックは上皮を残すために痛みが比較的少ないと言われます。
患者さんの眼の状態によって、手術法法を選ぶ場合もありますね。

治療の特徴としては、
・非常に軽い近視や、逆にすごく高度近視の場合は誤差が少し出やすい。

・コンタクトを使用している場合、事前検査および治療の前などは
 2~3週間以上使用を中止する必要がある(角膜表面を落ち着かせるため)。

・目の病気がある人や一部の体の病気がある人などは 状況によっては
 手術を受けられない場合もある。

・保険適用ではない治療なので、費用はすべて自己負担になる。だから
 施設により価格設定が異なる。

・時間が経過すると少し度数がずれてくる(軽い近視がでる)場合もある。
 また50才代以上の人の場合は、老眼も入ってくるので逆に近くが
 見えにくくなる。だからあまり手術は勧めない。

・未成年者にも手術は行われていないと思う。

・角膜を薄くする訳だから、何度もできる治療ではない。
 (薄すぎると角膜が弱くなるからです。だから、元々薄い人の場合は
  レーザー治療が受けられない人もいます)

こんな感じでしょうか。
レーザー手術そのものはかなり症例も増えてきていて、安全性も確立してますが
保険外治療ということで、中には眼科専門でない施設でも
おこなわれている場合もあるようです。

角膜や近視だけでなく、眼底検査などの全ての必要な目の検査を
きちんとしてくれて、メリット・デメリットを説明してくれるような
眼科の先生に受けて頂くといいなぁ、と思います。

ちなみに、私の働く病院にはエキシマレーザーは無いんです。
装置が高価なモノで・・・
私の知る限りは、佐賀県内には現在のところ無いと思います
(間違ってたらすみません。情報ください)

でも何か判らないことがあったら聞いてください。



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コメント (2)
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