仕事が終わった土曜日の午後。CIEMAに映画を見に行きました。
少し早く着いたので、先にランチ。私が頼んだのは、とろとろオムライスです。800円。
普通に美味しかった。他にはベーグルサンドや、ロコモコがあります。
今日見たのは「
カルラのリスト」というドキュメンタリーフィルム。
カルラ・デ・ポンテという名の国際検事です。(他にも色々肩書きがありそうです)
かなり興味深い内容でした。
カルラ達が追っているのは、民族浄化の名の元に集団虐殺を行った首謀者たち。
数千人単位の人間が集団虐殺されているんですね。しかし当事国政府にとって、彼らは英雄。
政情不安を招くという理由で、逮捕に積極的ではないのです。
協力すると言いながら、裏へ回るとかくまったり嘘をついたりしている。
理想と正義だけでは解決が出来ない国際問題。各国の思惑が絡み合います。
当事国との粘り強い駆け引きが、延々と続く。
カルラたちはあらゆる可能性を求めてスイス政府専用機で世界中を飛び回るんです。
カルラ・デ・ポンテとは、どんな女性か。映画のHPより抜粋しました。
1947年2月9日 スイスのルガノ生まれ。
1981年 下級判事となる。
1985年 ティチノ郡検事になった彼女は、国際的薬物取引、組織犯罪を担当。
1988年 スイスにあるマフィアの隠し口座を調査し、命を狙われるようになる。
1994年 スイス司法長官に任命。マフィアとの闘いは拡大する上、銀行からも強烈な抵抗にあう。
1998年、彼女は元メキシコ大統領、サリナスの預金1億5000万ドル(約170億円)を凍結した。
そして彼女はスイスで唯一、24時間武装したガードマンに守られる公人となった。
1999年、旧ユーゴスラヴィア国際刑事法廷(ICTY)の検事に任命。この新しい職務の下で、
彼女は戦争犯罪・大量殺人・人道に対する犯罪に責任があると思われる人物を調査し、起訴している。
記者会見で「仕事をしていて怖いことはないか?」と聞かれたカルラは、こう答えています。
「少し無理をして言いますが、怖いものなど一切ありません。私は仕事に全力を尽くしています。
時々うまくいかないこともありますが、それでも立ち止まらず、働き続けます。
大事なことは決して諦めないことです。信じていれば前進は可能です。それだけです。」
外交問題、暗躍、大量虐殺。民族問題、戦争犯罪、かけひき、軍人、マフィア。
今に日本に住む私たちとは、あまりにもかけ離れた言葉が飛び交う世界です。
90分の映像は、あくまでドキュメンタリーです。カルラの「現在」を淡々と追いかけている。
派手な、感情に訴えるような場面はありません。
でもだからこそ、これは現実のことなんだと余計に心に響く思いがしました。
正義とはいえ、カルラが果たそうとする使命は並大抵の困難さではないでしょう。
でも、彼女の努力と正義感と環境が、現在の仕事へ導いていったとは思うけど
きっと初めは、カルラも目の前の正義を一つ一つ追いかけていってたんじゃないかなぁ。
めげずに、凛として前を向いて生きているカルラに感動の土曜日でした。
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