かもめ食堂

　　　　　　　　　　　　　　　

サチエ（小林聡美）はヘルシンキに小さな食堂を開いた。
地元の人がふらっと寄れる気軽な食堂にしたくて、メインメニューはおにぎりにした。
毎日お皿を磨いてお客を待つが開店からしばらく経ってもお客はゼロ。
それでもサチエは朝には買出しをし店を開け、お皿を磨いて客をゆったりと待つ。そんなかもめ食堂に初めての客が来た。
客は日本かぶれの青年でサチエにガッチャマンの歌を教えて欲しいと頼むのだった。
出だしは歌えるものの後が続かないサチエは歌の続きが気になって仕方ない。
街の本屋で偶然出会った日本人観光客のミドリ（片桐はいり）にいきなりガッチャマンの歌詞を尋ねてしまう。

小林聡美、片桐はいり、もたいまさこ。
この配役だけで観にいく価値はあるでしょう。

大きな事件は何も起こらない。毎日は小さな出来事はあるけれど水のようにサラサラと流れていく。
その流れの中で、凛として立っているには自分の中に決してぶれない芯のようなものが必要なのだろう。

サチエは強くて優しい。
その強さは硬い鉄のような強さじゃなくて、柳のようにしなやかな強さだ。
「毎日ちゃんとやっていればなんとかなる。それでも駄目だったら、そのとき考えましょう。」
まさしくその通り。
ずっと先のことを思い悩むよりも今を大事にしたい。
今が積み重なって、未来になるんだろうからね。

土曜のレイトショー。
客層はガッチャマンの歌が無理なく歌えそうな年代のご婦人が多い。
もちろん私も歌える。完璧だ。
終始クスクス笑いが絶えなかった。
その笑いの中心にいるのが「もたいまさこ」。
独特の存在感と「間」が観てる者の期待を裏切らない。
そして目を奪われるのが北欧のインテリアや食器の数々。
洋服もすごく素朴なのにモダンな感じがして、役柄にぴったりだった。
サチエが使っていたマグカップ。
iitalaのORIGOというシリーズらしいのだが、これはかなり
お茶を飲んでもよさそうだし、ちょっと欲しいなぁと思っている。
忘れてはいけないのが、出てくる食べ物のおいしそうなこと
絶対、空腹で観にいってはいけない映画だと思う。

映画でほのぼのした後は「かもめ食堂占い」を。

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本名でやってみたら、私は「梅おにぎり」で、好奇心が強く、熱しやすく冷めやすいのだそうで。
なにやら心当たりがある。。。かな？

レモンティー味

歯磨き粉って食べるものでもないのに、なぜか譲れない部分がある。
それは味。
爽快感、これは絶対譲れない。
辛口が好ましい。

歯の汚れを落とすこと自体には、その爽快感が邪魔になることもあるのだけど
子供用の甘い歯磨き粉はどうもすっきりしない。

職業柄、職場で新製品を仕入れた時など院長がひとつくれることがある。



これもそのひとつ。
レモンティー味の歯磨き粉。
院長のお友達のおススメなのだが、味の好みって人それぞれだ
いまひとつすっきりしないせいか、我が家ではあまり人気がない。
ほとんど減ることがないまま、たぶん半年以上は、もしかしたら１年近く洗面所にある。
研磨剤が入ってたら洗面所を磨く時に、クレンザー代わりに使うんだけど。
さて、どうしよう

ありがとう

患者さんとは、仕事をしながらなるべく話をするようにしています。
もともとおしゃべりなタイプではないので、若い頃は話のきっかけに戸惑いましたが、年をとるにつれ自然にきっかけがつかめるようになりました。
歯医者で話？と思うかもしれませんが、治療によっては患者さんの口はかなり暇な時もあるのです。
内容は様々です。
歯のこと、趣味のこと、健康のこと、仕事のこと、旅行のこと。時には重い話も出ます。

たぶんそんな話をしながら、バックの中で鍵を迷子にしてしまってあせってしまう。。という話をしたらしいのです。私が、かなり前に。
それを聞いた年配の患者さんが、袋を縫って持ってきてくれました。
中には飴やチョコレートが入ってました。
もう何年も前のことです。

患者さんはそれからも定期的に通ってこられていますが、足が悪くなり目が悪くなり、しっかりしているとはいえ年月の流れを感じてしまいます。
その患者さんが久しぶりに、お手製の袋を縫ってくれました。
中には定番のチョコレートが入ってました。

　　　　　　　　　　　　　　　　 　
　　　　　　　　　　　　　　
チョコレートはもちろん大好きです。
でもチョコレートよりも、わざわざ袋を縫ってくれたことがすごく嬉しかった。
どうもありがとう♪

クリアな感じ

レッスンの後は体の中がクリアになったような気がする。
風通しが良くなるというか・・・
全ての内臓が軽くなるというか・・・
なんと言ったらいいのだろう。
淀んでいたものがサラサラと流れ出す感じがする。

普段大声を出すのは、息子をたたき起こす時とか
もらってきた成績表に声を荒げるとか
不愉快な場面の時ばかり。
純粋に声を出すことのみに集中するって気持ちいいことだ・・・と最近思う。

今日は「コーリング・ユー」の歌いこみに入った。
自分なりにロングトーンの声が出せて嬉しい
今までは高い声の時は、上ずってしまったのだが、高い声を出す時ほどお腹のほうに引く力が必要なんだということが少しわかってきた。
ここまで来るのに１年余り。。。
だんだん楽しくなってきた

それにしても「コーリング・ユー」、今度のセッションで歌うにはかなりの勇気がいりそうだわ。
先生の前でなら、全然あがらないで歌えるんだけどねぇ。
最後に、来週歌う予定の「Don’t Know Why」をおさらいしてもらった。

「どこで歌うの？どんなステージ？楽しそうなこと色々やってるね～」って鼻で笑うの、なんでですかねっっ（笑）先生。
楽しめるといいんだけど、実はちょっと今からビビッてます。

買ってしまった。。。

今年に入ってから、お金がものすごい勢いで出て行く。
高校受験、入学、制服、転勤、法事。
やっと一息。。。と思ってたら、大学の前期授業料。
とどめが固定資産税。
あ～これから自動車税もくるなぁ。。。。。。

途中まで一応計算してみたりしてたのだが、あまりの金額の多さに動悸がしてきた。
大学の授業料の振込用紙が来たあたりで、すっぱり計算をやめた。
計算したって出て行くものは出て行くんだから、無駄なことはやめよう！

そんなふうにあきらめたら、私の中の悪い虫が動き出した。
半月ぐらい前、タカシマヤで惚れた靴。
節約、節約、と唱えてあきらめたのだが、いまさら靴１足あきらめたところで事態は変わらないでしょ。
授業料を振り込んだ勢いで買ってしまった。。。

　　　　　　　　　　　　　　　　　

完全に金銭感覚が麻痺してるみたい。。。
誰か止めて。。。

口止め料？

息子が２泊３日の宿泊学習に出かけた。
弁当も２泊３日の休みだ
弁当作りのない朝は、なんて清々しいんだろう（たとえ雨降りでも）
たかが弁当がないくらいで、こんなに喜ぶ自分が情けなくはあるが、今はこのささやかな幸せに浸っていたい。

ささやかな幸せに浸りつつ働いた帰り道、
ケータイ料金を払うためにコンビニに寄った。
レジでお金を払ってる間、何気なく隣のレジを見ると常連の？患者さんの姿。
この患者さんはとにかく甘いものや果物が好きで、近所に住む親戚の子供達にもお菓子をあげるので、その子達のお母さんに怒られてるらしい。
食べすぎは体にも良くないので、奥さんにも怒られるらしい。
そんなわけだからご本人も頻繁に歯医者通いをしている。
甘いものを食べてもそのあとちゃんと歯を磨いたり、ダラダラと食べ続けなければそんなに虫歯にもならないと思うんだけどなぁ。

向こうも私に気がついたので会釈する。
一足遅れてコンビニを出た私に、その患者さんが買い物袋からひとつ取り出してくれたのは、このシュークリーム。

　　　　　　　　　　　

チョコチップ入り。
ふと見ると袋の中はお菓子でいっぱい。
・・・ってことは、これは口止め料ってことですかい？

いいのかなぁ～～。
しかし甘く見られちゃったなぁ～～。
今度来たら、もっと厳しくガンガン言おうっと。

父と娘

１週間ほど前だったろうか、娘に「２３日、映画付き合ってくれない？」と誘われた。
なんでも「ホテル・ルワンダ」か、その原作本の「ジェノサイドの丘」どちらかを読んで（観て）レポートを書くという課題が出たのだそうだ。
友達とは日程が合わず、一人で行くのは嫌なのでお呼びがかかったらしい。
ちょっと観たいなぁと思って見逃してた映画だったのだが、前日は法事で留守にしたし、２日続けて出かけたら家の中がしっちゃかめっちゃかになってしまう。
場所が渋谷というのも腰が引けた原因だ。
日曜日の渋谷だなんて。。。勘弁してほしい。

驚いたことに娘はその後、父親に話を持ちかけたらしい。
そしてもっと驚いたことに、父親がその話に乗ったらしい。
映画はスカーッとしたものに限る！と言い切る人が「ホテル・ルワンダ」とは。。
娘には甘いんだねぇ。。。。

昨日の日曜日二人は出かけて、映画に感動というか、打ちのめされて帰ってきたのだが
映画の後、お茶をして会計の時「ご一緒でよろしいですか？」と聞かれたのだそうだ。
「親子じゃなくて怪しい関係の二人に見えたんじゃないか」と父親は勘ぐっているのだが、どうなんでしょうね？（笑）

私達が娘の年頃だったはるか遠い昔。
お父さんというのは、娘に毛嫌いされることが多かった気がする。
私の友達は「お父さんが入った後のお風呂は入りたくない！」と言ってたし、
そこまであからさまに毛嫌いはしなかった私でも、お父さんを誘って映画に行くことなんて考えも及ばなかった。
お父さんは選択肢から完全に外れてた。

昨日見たテレビでも女子高生が「お父さんはどちらかというと好き」と言ってたし
昔とは様子が変わってきてるらしい。
お父さん達が変わったのか。
それとも娘達が変わったのか。
さて、どっちだろう？

ecute大宮

昨日は朝８時半過ぎの新幹線だったのですが、朝ごはんをecuute大宮で食べることにしたので早めに家を出ました。
ecute・・・話題の「エキナカ」です。
去年の秋ごろ、品川のecuteに寄った時はオープン間もない時で大混雑。
ただ人の波に押されて歩いてきただけでした
で、今回の大宮は時間が早すぎて、開いてるのは食べ物やさんだけでした

１日はコーヒーで始めたい。
迷わずKobeya Stazzoに入りました。
選んだのは無難にサンドイッチとなぜか朝からアップルパイ。
だって、林檎がまるっとしたまんま入ってるんですよ
食べにくいのが難点だけど、おいしかったです。



ふと周りを見渡したら、イートイン席の喪服着用率が異常に高い。
同じ目的で出かける人が多いみたい、なぜか親近感を持ってしまったのでした。

まだ少し時間があったので、いかりスーパーマーケットに寄ってみる。
普通のスーパーでは見ないおしゃれな品揃え。
これが新幹線に乗る前じゃなかったら・・・時間がもっとあったなら・・・
たぶん色々買い込んでしまったと思う。

「エキナカ」。。。楽しそうじゃないですかぁ
今度は「エキナカ」目的で行ってみてもいいかもしれない

１年

　　　　　　　　　　　　　　　　

新幹線の窓からの風景。山にはまだ雪が残ってました。
桜も、もう一息といったところでしょうか。

今日は義父の一周忌の法要でした。
あの日からそろそろ１年がたちます。
もっと長い時間がたったような感じがします。
親を亡くして感じることはそれぞれ微妙に違うようです。

義兄は、義父が亡くなってからの様々な手続きにおわれ、やっと近頃亡くなったという実感が湧いてきたようです。
夫は晩年の父親の姿よりも、働き盛りでまだ自分達に圧倒的な存在感を示していた頃の父親の姿が,日々、胸の中で濃くなっているようです。

私は母を亡くして４年になりますが、亡くなってから半年は突然発作のように「もう会えない」という恐怖にも似た想いが胸の中に込み上げてきて、自分の気持ちを静めるのが大変でした。
月日が経つうちそんな激しい寂しさはなくなって、今は母が生きていたことが幻だったように思えることがあります。
また時間がたつとこの気持ちも変わってくるのかもしれません。

義父とは一緒に暮らしたことはありませんが、厳しくて優しい人でした。
夫が言うには怖い父親だったらしいのですが、私には結構イジりがいのある面白い義父でした。
義父もたぶん私のことは「嫁」というよりも困った「生徒」のように思っていたのではないかと思います。
孫の受験、卒業、入学、そして時々ある地震のときは必ず義父から無事を確かめるメールが来ました。
そんなメールが来なくなって、地震のたびに義父がいなくなってしまったことを実感しています。

カカオ９９％

　　　　　　　　　　　　　　　　　

食べかけのチョコレートが、こんなに長い間ほっとかれたのは我が家始まって以来のことです。
２週間ぐらい前、娘が学校の先輩だか友達だかにもらってきたものです。
これを買った誰かさんは「ポリフェノール４倍」に惹かれて、うっかり大量買いして持て余してしまったらしいです。
一口でチョコレートの概念を吹き飛ばしてしまう苦さです。

誰も２口目を食べたがる者はいません。
それでもたまに決心してちびちび食べて、やっとあと２口で食べ終わります。
捨ててしまおうか。。。と思ったのですが、カカオを命がけで探しているウンパルンパ（分からない方は、チャーリーとチョコレート工場を観てください）のことが頭をよぎり、さっき昼ごはんの後に一気に食べました

「お口で少しずつ溶かしながら、又は甘いものと一緒に～～」ってチョコの箱に書いてますが、少しずつ溶かして食べたら収拾がつかなくなります。
味を感じる間もないくらい一気に噛み砕いて飲み込んでしまうのがベストだと思います。

確かにポリフェノールにはいろんな効果があるみたいです。
カカオポリフェノールにはストレスを防ぎ、ストレスのダメージを回復する効果があるらしいのですが、ここまで苦いと返ってストレスになってしまいそうです。
チョコレートは甘さがあってこそ癒されるような気がします。
カカオ９９％。。。体にはいいのかもしれないけど
体は癒されても心は癒されない（ちょっとエロい表現ですね・・）
体は満たされても心は満たされない（ますます・・・ですね）

とにかく、気になってたチョコがなくなってストレスがなくなったことは確かです。