昨日の歌のレッスンでのこと。
最近、ヘビーローテーションで聴いているCDがあって
できれば、その中の曲を歌ってみたいと思って
センセにお伺いをたててみた。
条件つきで。
その条件というのが
フェイクとスキャットを除いて歌いたい。
という、意味わかんない条件だけど
案の定、あっさりその条件は却下された。
曲だけ採用(笑)
すぐに楽譜が出てきた。
いったい、どんだけ楽譜をもってるんだか、このお方は。
急遽、スキャット講座になった。。
センセが「こんなのどお?」って
次々歌うスキャットは、次から次へとするすると出てくる。
勝手気ままに歌っているようでいて
肝心のところの計算は出来てるのだそうだ。
出だしの音は、自分の出しやすい音から。
元のメロディーにつなげやすい音で終わること。
そういう命綱をつけて
あとは自由に。。。。と言われても、その「自由」が出来ないんだよね。
「自由」にびびってる。
そういう「自由」ができる人は
引き出しをいっぱい持ってる人なんだ。
今まで聴いたたくさんの音楽が
自分のなかに、自分のものになってちゃんとつめこまれてる。
最初は誰かの真似でも
いつの間にか自分のカラーをのせて
声になって、あるいは指先から音になって、するすると出てくる。
私の引き出しって
まだまだ全然足りないんだ。
音楽だけじゃなく
なんと言ったらいいのか。。
「引き出し」をいっぱい持ってる人が好きな私である。
いつでもどこでも同じ、という安定感も素敵だけど
「あら、こんな人だったんだ♪」と
いい意味で、ときどき裏切ってくれる人に強く惹かれる。
たとえば、ジョニー・デップみたいに(笑)
引き出しをもっと増やしたい。
引き出しの中をもっと充実させたい。
そして、その引き出しをいつでも自由に開けられるようにしたい。
実は最近
私の数少ない引き出しが、かなり開きにくくなってる。
特に人の名前がいけない。
その中でも、メリル・ストリープとクリント・イーストウッドは
顔は浮かんでも、名前が出るまで相当苦労する。
引き出しを増やしつつ
今ある引き出しが、これ以上、さび付かないようにしたい、と。
かなりあやしいスキャットの練習をしながら考える
昨日からの私である。