ビター☆チョコ

店じまい後も変わらずご訪問ありがとう。
新居をかまえましたので
お近くにお越しの際はお寄りくださいませ。

律義もの

2008-04-29 | 
どうしたことか
花が育たない我が家の庭で
唯一元気な紫陽花の花が
いつの間にか小さな花をつけていました。



あじさいの花言葉は、
たしか「うつり気」とかそんな意味のものだったと思うのですが
なかなかどうして
毎年きちんと咲いてくれる、りっぱな律義者です。

そうそう。。

さくら草。
この子も忘れちゃいけない律義者です。



今年は曜日の並びが悪いとかで
いつもほどGWの混雑も少ないのかもしれないけど
なにも予定をいれずに
食器棚の片づけをしたり
衣類を片付けたりして
「気の向くまま、のんびりと働くGW」にしようと思ってます。

テレビの渋滞情報を見ながら
家で過ごすのも
案外、ちょっとした優越感があったりしていいものです。


それぞれのランチ

2008-04-28 | 食べたり飲んだり

ランチ時のめぼしいレストランは
ほぼ女性客がうめつくす、という状況がうなずけるほど
世のおばさまがたの、ご近所ランチ情報は素早い。

近くにちいさなフレンチレストランがあることを小耳に挟んだので
ちょっと訊いてみると
すかさず「予約のみ、ランチ1500円」と反応して
訊い
てもない★評価や、オーナーのプロフィールまでついてくる。(苦笑)

そんな話を、例によって仕事の合間にしていたら
おもしろいことに気がついた。

これも、近くにある自然食のバイキングレストランの話をしたときなのだけど
「いつも食べられる普通のご飯を、好きな分量で食べられるからよく行く。」
という人と
「家で食べられるひじきの煮たものなんか、わざわざ外で食べたくない。」
という人と
なーんか、まっぷたつなのだわ。
「それに、バイキングってさ、自分でよそうのよ。家と同じじゃないの!」
もっともな意見だよなー。。と、主婦のはしくれは思う。

安定を求めるか
冒険を求めるか だね。
たかがお昼ご飯だけど、「たかが」にそれぞれの考え方がでてるようで
おもしろいもんだ。

ワタシは、たぶん冒険派だな。
家では納豆さえあれば大満足だけど
時には、エスニックやイタリアンや
いつもの普通のご飯とは違うものを、日常と違う空間で食べたい。

逆に言うと、我が家のあのゴタゴタした居間で
きどって無理してフレンチなんか食べたところで
なんか笑えちゃうと思うんだよね。

普通の家庭料理風のご飯をお店で食べるのでも
ちゃんと、そこで、その場所で料理したものだといいな。

ざっくりと焼いた飾り気のないケーキでも
ホイップしたクリームや、ミントの葉まで添えてあったりしたら
それは、もう我が家ではありえないことなので、大満足なのだ。



夜は、イヤでも(笑)家族の都合に合わせた食事の仕度をする。
それが主婦の仕事、と言ってしまえばそれまでだけど
たまには、好きなものを、違う面子と食べたい主婦にとって
外で食べるランチって
かなり気合の入ったものなのかもしれないね。






パセリ・タイム・チューリップ

2008-04-24 | 

昨日、帰りがけに寄った彼女の畑は
とってもキュートだった。

イタリアンパセリが、わさわさとワイルドに茂っていたり
チューリップが咲いてたり
アスパラが顔を出していたり
元ブロッコリーが花を咲かせていたり
まるでおもちゃ箱みたいだった。

おまけに隣の畑で、一生懸命家庭菜園の手入れをしてるのは
およそ畑仕事とは縁がなさそうな
アバンギャルドなヘアスタイルのお兄さん?で
なんだか、ワタシは無性に嬉しくなってしまった。

家庭菜園という超現実的な場所なのに
この夕暮れ時と
この畑とは縁もなさそうな登場人物が
現実を非現実の世界に思わせる。
夕暮れ時って。。。。不思議な時間だ。

夕暮れ時
風の出てきた畑で、せっせと花やハーブを摘んでもらう。



摘んでもらったイタリアンパセリは
適当な入れ物がなかったので
ホーローのポットに入れて。



台所のカウンターに置いて
今朝のオムレツの具になった。
スーパーでは、恭しく売ってる生のハーブだけど
ホントは、こうやって庭に茂ってるのを摘んで
惜しげもなく使うのが本当なんだろうな。

こちらはタイムの花。



小さくて、地面に這うように咲いてる花だったので
とてもこの花を入れるような花瓶はなくて
小さなココットと
ミルクピッチャーやらを総動員して。

昨日ワタシは、「タイムの花なんてはじめて見た!!」と言ったのだけど
実は、あれは間違いでした。
毎日、見てました。(汗)

通勤途中に、この花が沢山咲いている家があって
ワタシはそれを、まさかハーブとは思わずに
アリッサムかなんかの仲間だと、勝手に思い込んでいたのでした(苦笑)

名前を知らないということは
見ているのに、見ていないのと同じなんだね。
存在感が希薄になる。

名前を知ってから見渡せば
そこらここらにタイムの花が!!!

かなりうっかりで現金な自分に、
苦笑してしまう今日のワタシでした。






新人さん

2008-04-23 | モブログ

美容院では爆睡、というのがお決まりなのだけど
4月という時期は
そういうわけにもいかない。
毎年、必ず入ってくる新人さんがいるからだ。

入りたての新人さんだから
まだシャンプーの役目ももらってなくて
新人さんがしてくれるのは
せいぜい肩のマッサージか
パーマの液を途中で洗い流す程度なのだけど
その「せいぜい」の仕事にも
やたらと力が入ってるのが、ものすごく伝わってくる。

そんなわけで
気持ちよく爆睡してたワタシも
新人さんの手が触れるやいなや
新人さんの緊張が伝わって、パッチリと目が覚めてしまうのだ。

耳にお湯が入りそう。。
巻いてくれたタオルが何気にゆるい。。
言っていいものかどうか迷いつつ
緊張のひと時を過ごす。

それを考えると
1年という年月は、短いようでいて
ちゃんと人を成長させるものだと思う。

去年、あんなに緊張していた新人さんが
今では、ワタシを再び爆睡に導くような
いい力加減のシャンプーをする。
力を入れるだけじゃ、気持ちのいいシャンプーにはならない。
うまいこと力を抜くのが
むずかしいんだろうな。。と思う。

あんまり気持ちが良かったので
眠りに落ちる前に
「しげっちゃん、すごい成長したね。シャンプー上手だわ。」
・・と言っておいた。
フランス人形みたいに可愛い しげっちゃんが
仕事に慣れるにつれて
きりりとした女の人になっていくのも、見ていて頼もしい。

思ったことをちょっと口に出しただけなのに
満面の笑顔で嬉しがるしげっちゃんを見ていたら
今年の新人さんに
苦情を言わなくて良かった。。と思った。

たぶん来月には
もう少し肩の力が抜けて
お客さんの顔色をみる余裕もでてくるだろうし
緊張でガチガチの今、わざわざプレッシャーを与えるのも大人気ない。
だから。。。
それまでは少しぐらい耐えるのも
常連であるオバチャンの役目かもしれない。(笑)

新人さんって
新緑の葉っぱが良く似合う。
日々、どんどんどんどん伸びていく。





 







 


マーコさんの手相観

2008-04-22 | 日々のこと

「やらなければいけないこと」が
「やりたいこと」を遥かに上回ってるので
ちょっと意識的にアンテナを下げてます。

そうすると
確かに「やらなければいけない仕事」はサクサク片付くんだけど
自分が自分じゃないみたいで
どことなく落ち着かないです。

もっとも。。。
自分がどういう人間で
いったい、なにをどうしたくて
どこへ行こうとしているのか
自分でもはっきり分かってるわけではないんですけどね。

そんな中
最近、楽しみにしてるのが
マーコさんのテソーミルーム。です。

手相って変わるんですって。

生まれてからずっと変わらなくて
きっと何万人もいる同じ生年月日の人や血液型の人が
ひとくくりにされる占いより
「わたしだけのための占い」って感じがして納得できます。

占いの結果を語る言葉もあたたかで
占いをした後は、気持ちが前向きになってます。

それによると、
ワタシは、アンテナをはって
やっさもっさしながら暮らしていくのがいいみたいです。
まだ、「発展途上だから」
そうやって探している時期なんですって。

このトシで発展途上って言われても、ちょっと困るんですけど(苦笑)
でも、やっぱり、おろしていたアンテナを
また張ってみようかと思ってます。

お天気が持ち直して、気分もわずかに上昇中。
たぶん、お天気のせいだけじゃないんですけどね。








青いパパイヤの香り (ビデオ鑑賞)

2008-04-20 | 洋画【あ】行

1951年、サイゴン。
10歳の少女ムイが、生地屋を営む家に奉公に来た。
その家には、末娘を亡くして以来抜け殻のようになってしまった主人と3人の息子、一日中念仏をとなえているおばあさん。そして、ひとりで家業を支える女主人が暮らしていた。
心優しい女主人は、ムイに亡くなった娘の面影を重ね、優しい目でムイを見守るのだった。
先輩女中から家事の手ほどきを受けながら、ムイは懸命に働く。
ある日、長男の親友のクェンが一家を訪れる。
ムイはひそかにクェンに憧れを抱くようになる。
ムイの初恋、だった。

おととしだったか、週に1度、塾のお迎え待ちの時間をつぶしていたアジア料理屋さんの壁に
この映画のポスターが張ってあった。
アジア料理屋さんらしい明かりを押えた店内で、この少女のまっすぐな瞳は強い光を放っていた。
この少女をながめながら、肉みそご飯を食べたり、ベトナムコーヒーを飲んだりしているうちに
時間つぶしということも忘れて、しばし、まったりとした時間を過ごしたものだった。

塾通いも終わり、この少女のことも忘れていたのだが、
ふと思い出して、やっと観てみることになった。

ベトナム戦争の戦火を逃れて、子供の頃にフランスに渡ったという監督が描くサイゴンは
私たちが「ベトナム」から受ける強い戦争の影を感じさせないものになっている。
パリの郊外で、オールセットで撮影されたという映画は
セットにも係わらず、アジアの湿度を感じさせる。

湿度のある寝苦しい夜の虫の声。
外と家の中の境界があいまいな土間の台所。
手早く調理される、おいしそうなお惣菜。
蚊帳。
ガラスのはまっていない窓から流れてくる雨の匂い。

そういうものが
ベトナムという遠い異国のことながら
まるで自分がかつて過ごした、子供の頃の夏の日を思い出させて
どこか懐かしい気持ちになる。

成長したムイは
初恋の相手であるクェンの家に奉公に出ることになる。
そのクェンの家は、大金持ちで
クェンはパリに留学していた新進作曲家ということで
フランス風の調度に、東洋の壷が飾ってあったりして
こういうのをシノワズリって言うんだろうか。
とっても素敵なのだ。

何か起こりそうで何も起こらない
ゆるゆるとした展開の話を追っていくだけだと
たぶん、楽しめないと思う。

ゆるい流れの中で
雨の匂いを感じたり
青い葉っぱのむせるような匂いを感じたり
そんなふうに楽しむ映画なのだと思った。










フィクサー

2008-04-19 | 洋画【は】行

ニューヨークの大手法律事務所でフィクサーとして活躍するマイケル・クレイトン(ジョージ・クルーニー)。ある日、農薬会社U-ノースが訴えられていた巨額の訴訟問題の担当弁護士アーサー(トム・ウィルキンソン)が、原告との協議の大詰めに突然服を脱ぎだすという奇行を起す。
事態を収拾することを命じられたマイケルは動き出す。

そして、U-ノース社の敏腕弁護士カレン(ティルダ・スウィントン)も動き出す。

フィクサーというのは、公に出来ない案件を密かに穏便に処理する役目の人のことを言うらしい。
この「フィクサー」という題名から、きっとジョージ・クルーニー扮するマイケル・クレイトンがフィクサーとして
嬉々として活躍する物語なのだと思っていた。
ところが、どうやらマイケルはフィクサーという仕事を快く思ってないらしい。

望まない仕事を長年勤め
私生活では、副業で始めたレストランが倒産して、巨額の借金を抱えてしまってるという最悪の状況。
離婚して、今は離れて暮らす息子の成長だけが楽しみという、
ワタシが勝手に思っていた、難事件を次々に解決するかっこいい敏腕フィクサーとはちょっと違うような設定なのだ。

人生最悪の時に
持ち込まれた厄介な仕事。
腐りきっていた仕事だけど、今は引き受けるしかとる道はない。
そんな追い詰められた状況の中で、マイケルは、親友でもあったアーサーが密かにつかんでいた事実を知り、その中で、自らの人間性を回復していくのだった。

大きな組織の中で、大きな仕事をするというのは、とても誇らしいことなのだと思う。
上司に目をかけられ、期待され、期待に応えようとする。
そのうちに、どんな場合でも組織を守るということが、一番の優先事項になってしまうという恐ろしさ。
仕事という名の元で、大切なものを見失っていく怖さを感じた映画だった。

物語は、いったいどういう展開になるのか読めないような始まり方をする。
そこであきらめないで(笑)ぐっとこらえると
クライマックスに繋がる道が見えて、引き込まれていく。
アメリカの訴訟問題というのは、日本とは桁が違うらしいので、こういうことも本当に起こりうることなのかもしれないと思わせるような説得力がある。

こういう汚い世間を見続けてるマイケルが
幼い息子に
お前は心が強い子だから、絶対いい人生を送れる。そう信じてる。
そう語りかける姿が印象的だった。
最後の幕引きの鮮やかさよりも、小さな息子に語りかける言葉がとても心に残った。



 

 





 




 


あきらめないヒト

2008-04-17 | 日々のこと

この子は
なんにも考えないで
とってもお気楽に生きているように見えるんだけど
実はそうでなくて
けっこう、いろんなことを考えてるみたいだ。

季節が変わって
日差しがまっすぐに部屋の中に入ってくるようになる朝。
最初は、気持ち良さそうに朝日の中で
まどろんでいるのに
だんだん、頭が熱くなってくるらしいのだ。

きっと彼なりに考えて
たどり着いたのが、こういうスタイル。



頭隠して尻隠さず(笑)
うん、でもこれなら頭寒足熱で快適なはず。

このほかにも
食器棚の裏の隙間に入るのがとっても好きな彼。
いくらバリケードを築いても
入りたい一心で、恐るべき根性でバリケードを破ろうとして
実際破ってしまう。
そして、いつも間にかコツをつかんで
最初は時間がかかった「破り方」も、だんだん早くなってきた。
いくらバリケードを補強しても絶対あきらめない。

そんな姿を見ると
怒りながらも笑ってしまう。
そして、なんだか誉めてあげたい気持ちになる。

ストレートな強い気持ちの力って
すごいもんだなぁと思う。



ノヴェンバー・イレブンス1111 

2008-04-13 | 日々のこと

赤坂のノヴェンバー・イレブンス。
阿木曜子さんのお店です。

やっぱ、このシャンデリアがとても印象的。



2月のジャズライブに続いて
今回は初めてフラメンコを見に行った。


こじんまりとしたお店の真ん中に
いったいここでどうやって踊るのか。。
そんな心配をするほど、小さなステージがある。

その小さなステージの後方1列に
ギター、バイオリン、カンテ(歌)、パーカッションがずらりと並び
ますます、どうやって踊るのか不安になる(苦笑)

よく、ホントは小柄な人なのにステージの上では大きく見える。
そんなふうに言われる人がいる。
その人の存在感の大きさが、そう言わせるのだろう。

夕べのステージも、それと同じようなもので
あんなに小さなスペースなのに、その狭さを全然感じさせなかった。
客席とほとんど同じような高さのステージで
踊り手の指先や表情やステップを踏む足の動きや額の汗がライトで時々光る様子が
はっきりと見える近さだ。
その限られたスペースの中で
数人で踊っても、誰がぶつかるでもなく
力強く、のびやかに、しなやかに踊る様子は
いつの間にか、その狭さを忘れさせてくれた。

こちらは、たぶん同じ場所で撮られたものだと思う。
そのうち、夕べのステージも投稿されるかも。




華やかな衣装も、目を楽しませてくれたのに
今回も画像はなし。
撮ろうとか、そんな余裕はなかった。
圧倒されちゃって(笑)

あんなに情熱的で激しい踊りなのに
どこか哀しい。
。。。。。哀しいけど明るい。

スペインに行ったことはないけど
スペインの太陽の明るさと、夜の深さが伝わってくる。
目から
耳から
翻る華やかな色彩の衣装の裾。
カンテのハスキーな声。重なるギターの音色。
高く響くステップの音。
掛け声や手拍子や呼吸までも音楽なのだと感じた。

アンコールが終わって
お店を出たらもう11時。
あの小さな椅子に5時間近くも座っていたのかと
ちょっと驚いたけど
なんだかとってもいい時間を過ごした
春の夜だった。


ちょうどSpring Special Daysということで
帰りには
赤ワインのお土産をもらってきた♪



ラベルも、ちゃんと夕べ見たベニート・ガルシアさん。
きっとスペインの味がする。。のかな?
(原産国フランスって。。



かっこよさ

2008-04-11 | 歌 ときどき ピアノ

音楽を聴く。

聴く分には
演奏だって歌だって
下手よりは上手いほうが聴いていて心地よい。

じゃあ、上手ければなんでもいいのかと言えば
不思議なことにそうでもなく
ああ、上手いなぁ~で
さらさら~っと通り過ぎてしまう場合と
そこから、もっとぐんと深くはまりこんでしまう場合がある。

きっとその「深くはまりこむツボ」は人それぞれで
だから世の中には、こんなにたくさんの音楽があるんだろうな、と。
ぼんやりと思った昨日の夜だった。

ワタシのツボは、きっとその歌なり演奏の中で
「かっこいい!!」と思う瞬間があるかないか。。にあるんだと思う。
「かっこいい!!」という基準がそもそも曖昧なのだけど
もともと感覚の問題なんだし
ワタシが「かっこいい!!」と思えば、それはワタシ的には絶対なものなのだ。

今、絶対的に「かっこいい!!」と思ってるのが
フライドプライドで
ジャズボーカルとギターのユニット。

ワタシの思うかっこよさの中では
「媚びてない色気」というのが重要なポイントみたいだ。