安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

アレックス・リール「OUR SONGS」、周囲も春めいてきた安曇野スタバ、ジャズ批評誌2022年3月号

2022-03-13 19:30:00 | ベース・ドラムス

ここ数日、ようやく安曇野市も春めいてきました。スターバックスコーヒーの店内だけは「さくらシフォンケーキ」や「SPRING BLEND」など春の商品で満ちていましたが、屋外も春らしくなり釣り合いがとれてきました。三者の釣り合いがとれているアルバムを。

ALEX RIEL (アレックス・リール)
OUR SONGS (STORYVILLE 2021年録音)

   

アレックス・リール(ds, 1940年コペンハーゲン生まれ)は、1960年代から70年代初めにかけて、フリージャズに傾倒し、ロック・グループでも活躍。米国から訪れるミュージシャンの信頼が厚く、近年は、stuntやStoryvilleレーベルからリーダー作を多数出しています。

メンバーは、アレックス・リール(ds)、カーステン・ダール(p)、ボー・スティーフ(b)。ドラムスのアレックス・リールがリーダーですが、編成はピアノトリオで、カーステン・ダール(p, 1967年生まれ)の演奏が注目されます。ダールには、ハードバップ演奏の録音が日本のマシュマロレーベルにあり、それらは大好きです。

曲目は次のとおり。

1  My Song (Keith Jarrett)
2  Hostdansen (Riel, Stief, Dahl)
3  Moon River (Henry Mancini)
4  Den Milde Dag Er Lys Og Lang (Carl Nielsen) 【フューンの春(カール・ニールセン作)の中の曲】
5  The Poet (Carsten Dahl)
6  Vem Kan Segla Forutan Vind (Swedish Folksong)
7  My Funny Valentine (Richard Rodgers)
8  Stella By Starlight (Victor Young) 【星影のステラ】
9  Giant Steps (John Coltrane)
10  Jag Vet En Dejlig Rosa (Swedish Folksong)
11  Dromte mig En Drom (Danish Folksong)
キース・ジャレットやジョン・コルトレーンのジャズオリジナル、スウェーデンの民謡、クラシック畑の作曲家カール・ニールセンの曲、アメリカンスタンダード曲、ダールがリールに捧げた「The Poet」と多彩です。

本作はジャズ批評誌2022年3月号特集のマイ・ベスト・アルバム2021で、第8位に入っていました。発売時に購入したアルバムですが、今回改めて聴いてみました。スローテンポでバラード扱いの曲が多く、詩情が溢れ出ています。「Jag Vet En Dejlig Rosa」はじめ北欧の民謡はメランコリックで、ジョン・コルトレーン作「Giant Steps」も驚くことにバラードです。カーステン・ダール(p)が繊細極まりなく、アレックス・リール(ds)の表情付けも素晴らしい。ハードバップ系ではありませんが、傾聴できる作品。

   

アレックス・リール(ds)。ライナーにある写真です。

   

カーステン・ダール(p)。

【カーステン・ダール・ホームページ】

Kunstner | Carsten Dahl | Musik | Maleri | Foredrag (デンマーク語です。)

僕の好きなカーステン・ダールのアルバム(拙ブログへのリンクです。)

カーステン・ダール MINOR MEETING

カーステン・ダール GOD BLESS THE CHILD 

   

ボー・スティーフ(b)。

【スターバックスコーヒー 安曇野豊科店】

外観。夕方もいくらか明るくなってきました。

有明山など北アルプスの山々もいくらか温かい感じが。

「さくらシフォンケーキ」と本日のブレンドを注文。パソコンの画面は、スタバのホームページトップです。

前にサンプルでいただいた「SPRNG BLEND」の豆。

【ジャズ批評 2022年3月号】

   

表紙。特集は、マイ・ベスト・アルバム2021です。

   

ジャズ・ライターらの投票により、2021年発売のアルバムの順位が発表されています。本作「Our Songs」は、器楽の第8位に入っていました。第5位に拙ブログで取り上げたジョー・ファンズワースの「City of Sounds」が入っています。

   

ジャズライターの高井信成さんの順位。1番目にハロルド・メイバーン「Plays Coltrane」を入れています。僕も素晴らしい作品と思っているので、どうしてこれが全体で高順位にないのか不思議。拙ブログの該当ページへのリンクです。

2022年初聴きのハロルド・メイバーン「PLAYS COLTRANE」と、BRUTUS2022年1/1・15合併号の特集「百読本」の話題 

   

札幌市のライブハウス「くう」の店主、山本弘市さんの5枚。山田敏昭「Pretty Woodstock」がトップで嬉しい。山田敏昭、竹村一哲、福居良と北海道に縁のあるミュージシャンの作品が並んでいます。

   

ドラマーのバディ・みなみやまさんの5枚も共感できるものです。4位と5位にヴォーカルのシーネ・エイとニッキ・パロットの作品を入れていて、嬉しい。シーネ・エイの拙ブログの記事へのリンクです。

シーネ・エイ「STAYING IN TOUCH」とJR東日本新幹線車内誌「トランヴェール11月号」の茨城県奧久慈の話題