安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

カーステン・ダール GOD BLESS THE CHILD

2014-08-20 19:51:38 | ピアノ

先日、野尻湖を訪れた際、少し足を伸ばして新潟県上越市の高田公園でハスの花を見てきました。高田公園は、春の桜が有名ですが、高田城の外堀一面に咲き誇るハスの花は、夏の風物詩となっているようです。そろそろ終わりかけの時期でしたが、幾層にも重なったピンクや白色の花が鮮やかでした。切れ味のあるピアノとテナーが鮮やかです。 

CARSTEN DAHL (カーステン・ダール)
GOD BLESS THE CHILD (Marshmallow 2006年録音)

   Godblessthechildcarstendahl

初めて聴いたとき、すぐに全曲聴き返したアルバムで、力強さに溢れたハードバップが楽しめます。カーステン・ダール(p)の作風は多岐に渡りますが、ここではバド・パウエルに基礎をおいていて、多くのファンに受け入れやすく、ボブ・ロックウェル(ts)も骨太なトーンで、しっかりと吹いています。

メンバーは、カーステン・ダール(p)、ボブ・ロックウェル(ts)、レナード・ギンマン(b)、フランス・リフベア(ds)。レギュラー・メンバーのカースデン・ダール・トリオにロックウェルがゲストとして加わった形ですが、彼の出番が多く、共演といった方が相応しいものです。録音は、コペンハーゲンで行われています。

プロデューサーの上不三雄さんの選択による曲目が大部分で、2曲を除きマイナー・キー。スタンダードが、「Love For Sale」(恋の売り物)、「Cry Me A River」、「I Love Paris」、「St.James Infirmary」(セント・ジェームス病院)、「You and Night and The Music」(貴方と夜と音楽と)、「God Bless The Child」、「Just One Of Those Things」。バド・パウエル作が2曲で「Down With It」と「Duid Deed」、ウェス・モンゴメリー作「Cariba」、エディ・ハリス作「Crying The Blues」の全11曲。曲目などについて記されたライナーノートが丁寧です。

ダールのリズミカルで歯切れのいいピアノと、堂々としたロックウェルのテナーの組み合わせがよく、「Down With It」では両者のユニゾンによるテーマ部に背筋がぞくぞくし、ダールのソロも明快。同じくパウエル作の「Duid Deed」でも、二人が好演をしています。ロックウェル(ts)のプレイでは、深みのある音色で奏されるバラード「Cry Me A River」や、彼の悠揚迫らぬリズムへの乗りがかっこいい「I Love Paris」なども印象に残ります。「Love For Sale」や「Just One Of Those Things」も、華やかなリズムと熱いソロで、聴き逃せません。

【新潟県上越市高田公園のはす】

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「はすまつり」が、開催中で、一画にはテントがあって、飲食の提供も行われていました。

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外堀を一面にハスが覆っていて、壮観な景色でした。

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いろいろな種類のハスが展示してありました。



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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
azuminoさん、こんにちは。 (まん丸クミ)
2014-08-22 03:06:54
azuminoさん、こんにちは。

このアルバムは、私のフェヴァリットでもあります。飛び跳ねるような指使いのやんちゃなダールのピアノは大好きです。無骨で男性的なロックウェルの素敵なサウンドも!今夜はこれを引っ張り出して聴くことにしましょう。

綺麗な蓮の花ですね、緑とピンクのコントラストがとてもクリスプで澄んだ空気を感じさせられます。
まん丸クミさん こんばんは (azumino)
2014-08-22 22:34:16
まん丸クミさん こんばんは

選曲良し、演奏良しの本当にいいアルバムだと思います。一つだけわがままをいいますと、「Cariba」におけるダールのソロがもう少しガツンときてほしかった。

蓮の花ですが、まじまじと見たのは、多分今回が初めてです。幻想的なたたずまで、しかも花の色合いがよくて、感動をしました。新潟の上越市は、長野市の隣みたいなものなので、ちょくちょく足を延ばしています。
高田と言えば、20~30年前に、街中に「びんのかけ... (上不三雄(マシュマロレコード))
2014-08-23 09:04:06
高田と言えば、20~30年前に、街中に「びんのかけら」というジャズ喫茶があり、マスターのI澤さんがかの地のジャズシーンを引っ張っていました。Ray Bryant,Duke Jordan,Don Friedman等のプレヤーのコンサートを提供していましいた。穏やかな、でもジャズについてはフツフツと熱い気持ちを内に秘めた、良い方でした。「びんかけ」(皆こう呼んでいたらしい)とI澤さんが懐かしい。
ダールの「やんちゃ」ぶりには手を焼きましたが、昨今の「ジャズのような音楽」に比べ、しっかりジャズをやっているこの作品は私も好きです。
上不三雄さん こんばんは (azumino)
2014-08-23 21:05:45
上不三雄さん こんばんは

高田にもジャズ喫茶があって、来日ジャズメンのコンサートが開かれていたのですね。そのころは、通過して北陸方面に行くことが多く、そんなジャズ喫茶があれば寄ってみたかったです。

高田は、城下町らしいいい街だと思いますが、現在は、よい音のジャズ喫茶や中古レコードの販売店がなく、その点がちょっと残念です。

このアルバムは、たいへん気に入っています。

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