安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

リヴァラン弦楽四重奏団演奏会 (2月26日 長野市芸術館)

2022-03-02 19:30:00 | クラシック演奏会

東京フィルのコンサートマスター近藤薫さんを中心として結成された、リヴァラン弦楽四重奏団の演奏会を聴きました。チェロのクリスティアン・ギガーさんは来日できないので、三重奏による演奏会でした。

   

(出 演)

ヴァイオリン:川久保 賜紀
ヴァイオリン:近藤 薫
ヴィオラ:佐々木 亮

川久保さんは、2002年チャイコフスキー国際コンクール2位(1位無し)入賞以降、国内外で活躍。N響や都響など主要オーケストラと共演するほか、小菅優(p)とのソロ&室内楽などでも活動。近藤薫さんは東京フィルコンサートマスター、佐々木亮さんはN響首席奏者。詳しくは下記のプロフィールをご覧ください。

(曲 目)

ドヴォルザーク / ミニチュア Op.75a
コダーイ / セレナーデ Op.12

〈休憩〉

イザイ / 二つのヴァイオリンとヴィオラのための三重奏曲

ドヴォルザーク / 母の教えたまいし歌 (アンコール曲)

(感 想)

弦楽三重奏は、渋すぎると思い、行こうか迷いましたが、結果的にはとてもよいコンサートで、聴くことができて幸いでした。近藤さんが話していましたが、弦楽三重奏の曲自体がほとんどなく、選曲に苦労されたようです。

イザイの「二つのヴァイオリンとヴィオラのための三重奏曲」は、長いうえに重奏の連続で、名人技とハーモニーの感覚を要求される難曲だそうです。近藤さんは、演奏されない理由がよくわかったと話し、佐々木さんはここ数年最も難しい曲だったと話していました。

イザイの曲では、ハーモニーに加え、ヴィオラの深い音色が楽しめるなどよかったのですが、最も気に入ったのは、ドヴォルザークの「ミニチュア」です。三人の合奏がピッタリなのに加え、川久保さんの美しい音色、伸びやかなフレージングが素晴らしかった。

演奏会の様子。長野市芸術館のfacebookからお借りした写真です。

(演奏者のプロフィール)

当日のパンフレットからです。