東京フィルのコンサートマスター近藤薫さんを中心として結成された、リヴァラン弦楽四重奏団の演奏会を聴きました。チェロのクリスティアン・ギガーさんは来日できないので、三重奏による演奏会でした。
(出 演)
ヴァイオリン:川久保 賜紀
ヴァイオリン:近藤 薫
ヴィオラ:佐々木 亮
川久保さんは、2002年チャイコフスキー国際コンクール2位(1位無し)入賞以降、国内外で活躍。N響や都響など主要オーケストラと共演するほか、小菅優(p)とのソロ&室内楽などでも活動。近藤薫さんは東京フィルコンサートマスター、佐々木亮さんはN響首席奏者。詳しくは下記のプロフィールをご覧ください。
(曲 目)
ドヴォルザーク / ミニチュア Op.75a
コダーイ / セレナーデ Op.12
〈休憩〉
イザイ / 二つのヴァイオリンとヴィオラのための三重奏曲
ドヴォルザーク / 母の教えたまいし歌 (アンコール曲)
(感 想)
弦楽三重奏は、渋すぎると思い、行こうか迷いましたが、結果的にはとてもよいコンサートで、聴くことができて幸いでした。近藤さんが話していましたが、弦楽三重奏の曲自体がほとんどなく、選曲に苦労されたようです。
イザイの「二つのヴァイオリンとヴィオラのための三重奏曲」は、長いうえに重奏の連続で、名人技とハーモニーの感覚を要求される難曲だそうです。近藤さんは、演奏されない理由がよくわかったと話し、佐々木さんはここ数年最も難しい曲だったと話していました。
イザイの曲では、ハーモニーに加え、ヴィオラの深い音色が楽しめるなどよかったのですが、最も気に入ったのは、ドヴォルザークの「ミニチュア」です。三人の合奏がピッタリなのに加え、川久保さんの美しい音色、伸びやかなフレージングが素晴らしかった。
演奏会の様子。長野市芸術館のfacebookからお借りした写真です。
(演奏者のプロフィール)
当日のパンフレットからです。