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memorandum&curiosity

薬事法・・・

2005年11月18日 15時36分24秒 | legal
普段生活していて、薬事法に対して注視するような場面というのは、あまりありませんよね。そもそも薬事法の目的はどのようなものなのかといいますと・・・

この法律は、医薬品・医薬部外品・化粧品及び医療用具の品質、有効性及び安全性の確保のために必要な規制を行うとともに、医療上特にその必要性が高い医薬品及び医療用具の研究開発の促進のために必要な措置を講ずることにより、保健衛生上の向上を図ることを目的とされています。(少し説明が長くなりましたが)
つまり、医薬品・医薬部外品・化粧品・医療用具の4種について、安全性・有効性の確保を狙いとしています。

※医薬部外品とは・・・医薬品に準ずるもの

薬事法を題材にした理由は、最近、この法律の規制をかいくぐって悪さをする人がでてきているからです。
このところ、大変よく耳にするのが、「アガリスク」「メシマコブ」(未承認医薬品)というキノコの一種らしいですが、これによって、ガンが消えたなどと、効能効果をうたって広告する行為は、薬事法違反になります。
ここまでならば、薬事法違反で罰することができますが、最近では、体験談風で出版物に掲載するなど、手口が巧妙になってきています。この憲法21条の表現の自由を隠れ蓑にして出版していた関係者に対して、警視庁生活環境課は、この出版物の一部に実在しない体験談を掲載した疑いが判明したため、逮捕に踏み切ったようです。

弱者の弱みに付け込もうとする輩に対して、どのような処罰が下されるのか、しっかり見続けてみたいと思います。(現時点では、書類送検されているそうです)

※ 送検には、2種類あって、被疑者(犯人)の身柄と書類や証拠などを検察官に
  送る送検と(警察に逮捕されてから48時間以内に済ませます)、
  事件に関する書類や証拠等のみを送る、書類送検があります。
  ただし、被害者が告訴した場合には、送検しなければなりません。