美山の森から ~原村移住計画の記録と山遊び~

やっと理想の土地を手に入れました。
長年の夢だった森の中の暮らしの実現まであと少し…かな?

知っているから言えること、知っていても言えないこと。

2007-11-20 | 遊び
今日は何とか16度位までは気温が上がった東京ですがそれでも急に冷え込んだせいかすごく寒く感じます。
まだ何とか最高気温が二桁に達している原村も、気温一桁台の時期が近付いてきています。

各地の積雪は少し減りましたね。
野沢も菅平もまだまだ最高気温は8度から10度程度までは上がりますから。
もう少し冷えてからまとめて降ってくれると根雪になるんですけどね。


ということで、タイトルはなんだか意味深ですが。
何のことはない、最近多くなってきた「技術論」の話。
(違うことを期待してた人はゴメンナサイ)

「知っているから言えること」
これはもちろん現場で一番大事なことですよねぇ。
知っているからこそ伝えることが出来るわけですから。

長年スポーツや運動に関わることを教え続けてきたトォサンとしてはそれなりに経験的な蓄積もあります。
その中で培われた最大の物は「いかに日常的なことで置き換えられるか?」ということと、
「いかに専門的な言葉を使わずに伝えられるか?」ということ。

もちろん分かる人同士ではそこまで考える必要もないんですが。
基本的にお相手するのはスキーに限らず他の事でも一般の方々がほとんどで、ごく稀にプロの方や限りなくトップアマに近い方のお手伝いをしていたことも。
確実なのは出来る人も出来ない人も、運動のメカニズムや理論の専門家ではないと言うことだけ。

なので基本的なメカニズムや動きの意味を伝えることが一番重要になってきます。
でも実はそこに大きな落とし穴があると言うことに気付いている人がいるでしょうか?

例えばスキーで使う「外向傾」という言葉。
ターン後半で多に足に乗って次の切り替えへと向かう段階ではこの「外向きに向く」(つまり次のターン方向を向いておく)ことと、
外向きに傾く(斜面で谷足に乗るということ=ターンの外側へ身体を傾ける)動作が重要です。

でもこれは「外向傾」を作って行う動作なのではなく、正しいターンをするためには「外・向・傾」(外向きに、外側に向かって傾く)になってしまうというわけで。
見た目の原因と結果が逆転しているんです。
初めに「外向傾」を作るのではなくて、「外向傾」が出来るように動くことが重要なんです。

さてここで皆さんもパソコンの前から立ち上がって、足を肩幅程度に開いて下さい。
余計なことは何も気にせずに、右足だけで立ってみましょう。
では次に左足だけでやってみましょう。

どうですか?
片足で立つためにはバランスを取るのに上体を絶つほうの足の方へ動かしますよね?
これが「外傾」です。
決して「外傾」しようとして動くのではなく、片足で立つためには「外傾」してしまうのです。


次にその「傾き」について考えてみて下さい。
両足で立った状態から片足で立った状態へ動くときに重心の移動はどうなっているでしょうか?
当然重心も左右に移動しますよねぇ?

でも立っている足(傾いた側の足)の上よりも外へは重心は移動していないはずです。
いかがですか?
重心の移動は必ず左右の足の間だけで行われているはずなのです。

これはゴルフをやられる方には分かりやすいと思うのですが。
「壁」をつくりますよね?
その壁って何処に作っていますか?
皆さん右利きの方は左足の外側に、左利きの人は右足の外側に「壁」を作っていませんか?

そしてフィニッシュの時に自分から後ろ足のかかとを上げていませんか?

本当にそれが正しく理解できているでしょうか?
試しに両方のかかとを地面に着けたまま離さないようにしてスイングしてみましょう。
どうですか?
何か感じませんか?

重心の移動と「壁」はつながっていませんか?


もう一つこれはスキーに限らず立つことの基本的なことで、足に「加重」すると言うことに関して。
「加重」ですから文字通り「重さを加える」わけですよねぇ?

ではもう一度立ち上がって、どちらでもいいので片足に「加重」してみてください。
どうですか?
多くの人が膝と足首を多少曲げて上体を少し前傾させるようにして「加重」していませんか?
果たしてそれで「重さは加えられ」ているのでしょうか?


そうです。
こういうことが「知っているから言えること」なんですね。

で、「知っていても言えないこと」というのはまさに今ここに書いているとこと。
つまりは既成の概念に対して「それは本当ですか?」とか「それは間違ってませんか?」という疑問を投げかけること。
つまりそのほとんどが体制(大勢)批判になるということです。

だから公の場では基本的に言ってはいけないと思っていることを、各論的には公にしなければいけないことの矛盾があるということなんです。


さてここでまた「加重」の話に戻りましょうか。
はい、今あなたの目の前の足元にコーラの空き缶が落ちています。
落ちている缶を真っ直ぐに立てて、それを踏み潰して下さい。
さて、あなたならどうしますか?

膝を曲げて腰を曲げて前傾をしたまま踏み潰すという人はいたでしょうか?多分ほとんどの人が足を伸ばすようにして力を加えたのではないかと思います。


ということでこれ以上は今回は掛けません。
何故ならこれで商売をしている人が自分の周りにはまだたくさんいるからです。
その人たちの営業妨害をするわけにはいかないので…


このところの寒気の影響で、営業を始めたスキー場も増えてくると思います。
シーズンインの直前のこの時期に、もう一度「加重」の意識、「動き」の意識を見直してみてはいかがでしょうか?
もしかすると今シーズンの滑りが大きく変わるかも…知れませんよ。




『今日の山猿君』

敷地内に農園があるのが山猿君の幼稚園。

今日はその幼稚園で「大根掘り」がありました。
で、抜いてきたのがコレッ!


(クリックで大きくなります)

大きいのを選んでいるのは猿君が食いしん坊だから。
何でも大きい方がいいんだもんねぇ?

今年はイマイチの出来だと聞いていましたが。
大きすぎて味はどうなんだろ…?



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4 コメント

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要約すると… (HIT)
2007-11-21 09:36:12
要は斜面の上にまっすぐ立っていられるように自然に重心を移動するだけで良い、ということでしょうか。
なんか楽に滑れそうな気になってきましたが…
返信する
Re: (えびパパ)
2007-11-22 03:22:54
やはり文字だけで伝えようとするとそういう伝わり方をしてしまいますね。
文章で伝えるのって難しいです。

以前スキー関係でゴースト(ライター)していたこともありますが、苦労しましたから。


重心の移動ってここまでしていいとか、これ以上はしてはいけないとか。
そういう感覚があるとは思うのですが、そのこと自体に疑問を持ってもらえたほうがいいのかもしれませんねぇ。

自分は重心=軸という捕らえ方に近い感覚なのですが…
返信する
Unknown (谷やん)
2007-11-23 01:30:15
以前恩師から内足抜重の理論を教えてもらったのですが・・・
スキーを履いて片足(内足)を上げてバランスを取る・・・
すると立派な片足直滑降になってしまう・・・
内足をあげてバランスを崩してあげるとカーブが切れる・・・
つまりは二輪車が左へ曲がるとき一瞬微妙に右へ倒れる事により、きっかけを作り・・・左へ曲がる。

この言葉の意味、体ではやっているんでしょうけど、説明も出来ないし実感もない・・・

えびパパさんの言っている事ってこれに近いことですか?!
返信する
Re: (えびパパ)
2007-11-24 21:45:58
谷やん>

内足抜重ですか…?
面白い所に目をつけましたねぇ。
確かに近いですよ、ウン。

内足を上げても、外足にただ乗ってしまうと言われる通りエッジが立っただけの直滑降になりますよね。

そこで外向も外傾も作らずに、上体も移動させなかったらどうなりますか?

プルークの状態ってとても足場が安定していますから、その状態で行きたい方の足だけ力を抜く(抜重じゃないですよ)と…
曲がるのが当たり前。

そういうことです。
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