間違っていれば「そうだ」と答の返ってくる関数がもう一つありました。
ISERRがそれです。
昨日のISNAは、エラー値が #N/A のときに限って「そうだ」と答の返ってくる関数でしたが、この ISERR は、エラー値が #N/A 以外のときに「そうだ」という答を返します。
まず、#N/A とはどういう場合にそうなるのでしょうか。
Excel は、計算や処理を命じられたとき、対象とされるセルにデータがなかったり、計算できないような違う種類のデータだったりした場合には「計算できません」と返事をしてくれます。
返答なしにただ動かないのでは、パソコンがおかしいのか、Excel がおかしいのか、データがおかしいのか、ユーザーがわからないでしょう。
#N/A は「計算できません」というしらせなのです。
では、#N/A 以外のエラーとはどういう場合なのでしょうか。
「ゼロで割れ」とできない演算を要求された場合、関数名や数式に使う名前が間違っている場合、見当違いの無意味な計算を要求された場合、日付にべらぼうな桁数の数値が混ざっている場合、参照セルが見つからない場合、数値のつもりで文字が入ったセルのように引数の形式が間違っている場合など、「計算できません」ではなく「こういう間違いです」と別のしらせ方をしてくれるのでした。