うっかりユーザのパソコン奮闘記

パソコンを使っていて感じたあんなこと、こんなこと、気ままに書いていきます。

座標

2011年03月05日 | 忘れかけていたこと

 

地図を見るのが苦手の人がいる。
地図の上で、自分のいまいる位置、あるいは立つであろう位置を見定めることができないらしい。
そんな人には、地図を描いてあげてもまったく意味をなさない。

絵を描くのが苦手の人は、ことによると地図が苦手かもしれない。
パターン認識が薄いのだろうか。
「薄い」と簡単に書いたが、関西のある地域では、「ウスい」が関東の「トロい」を意味するから、その手の悪口ではないことを断っておく。

地図を見る頭脳活動には、パターン認識のほかに、もうひとつ座標認識が必要だ。
どちらの方向にどのくらい行ったらどこに行き着くかという感覚である。

パソコンでマウスを使うのが苦手な人も、地図が苦手なのではないかと思う。

マウスの苦手の人に出会ったら「あなたは地図を見るのがお嫌いですか」と聞いてみる手もあるのだが、もう少し心の座標が近づかなければなどと思っているうちに聞くのを忘れてしまう。

勉強会で「マウスポインターは画面の左上よりもっと左や上には動かせないのだ」というOさんの話を聞いて、なるほどと思った。

動けばいいからととくに気にせず、というよりは知らずに使っていたが、マウスにはマイナス座標がなかったのだ。

通常グラフを描くとき、x=0, y=0の原点は、左下だが、パソコンのマウス操作も、文字の書き込みも、印刷も、画面の左上が原点になる。

マウスがたびたびパッドからはみ出したり、何かにぶつかって行き場に困ったり、難渋する人には、デスクトップで、まずポインターを左上にもって行き、マウスの位置を自分の使いやすいパッド領域の左上に動かして、そこから操作を始める習慣をつけるよう勧めるとよさそうだ。

そこから左上には、どうゴシゴシこすり付けてもマウスポインターが行かないことを体感できればよいのだが、さて、地図を持って歩いても自分がどこを歩いているのか見当のつかない人にそれができるだろうか。