海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

海上作業のない澄んだ静かな海で

2015-08-01 23:54:58 | 米軍・自衛隊・基地問題

 8月に入った。1日は土曜日で参加者が多く、午前9時過ぎにカヌー23艇で松田ぬ浜を出発した。今日も暑い1日だったが、波は穏やかで、カヌーを漕ぐには良い日だった。

 辺野古崎の岩場を抜けて長島に向かうと、フロートの向こうでアジサシの群れがエサをとっているのが見えた。カヌーを漕いでいても、小魚の群れをよく目にする。豊かなエサがあるからこそ、アジサシもやって来る。

 時折フロートで羽を休めているアジサシも、この海を埋め立て、ヘリやオスプレイが飛び交うようになればどうなるか。長島で繁殖することも難しくなくなるだろう。ジュゴンは元より、多くの生物の生息環境を破壊して、殺戮と破壊のための米軍基地を建設する。それを許さないために連日、海での行動が取り組まれている。

 1日は午前中、作業船の動きがなく、海上作業は行われていなかった。辺野古崎と長島の間のフロート沿いで、監視行動を行いながら、フロート越えの練習をしたり、平島で休憩をとったり、シュノーケリングをしたりして過ごした。

 海保の弾圧に抗しながら、海底ボーリング調査を阻止するために、厳しい日を過ごすこともあれば、こういうゆとりを持って過ごせる日もある。澄んだ静かな辺野古の海で半日を過ごし、1日は午前中で活動を終えた。

 連日、ゲート前で機動隊の暴力むき出しの弾圧にさらされ、工事車両を止めようと頑張っている皆さんには申し訳ない、と思いつつも、こういう平和な海の姿が続いてほしい。いずれまた、激しい日々がやってくるのではあるが。

 


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