海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

「辺野古合意」を認めない緊急市民集会の様子

2010-05-29 01:10:47 | 米軍・自衛隊・基地問題
 5月28日午後6時半から開かれた「辺野古合意」を認めない緊急市民集会は、雨の中を主催者発表で1200人が集まった。集会の式次第は以下の通り。

1.開会宣言         比嘉祐一(市議会議員)
2.名護市長あいさつ    名護市長 稲嶺進
3.決意表明
  ・若者代表        酒井 満  (嘉陽区)
  ・婦人代表        具志堅千鶴子(東江区)
  ・婦人代表        當山佐代子(辺野古区)
  ・地元代表        嘉陽宗義 (辺野古区)
  ・地元代表        比嘉盛順 (辺野古区)
  ・二見以北10区代表  渡久知武清・智佳子(瀬嵩区)
 (連帯メッセージ紹介 県議会議員 玉城義和他)
4.アピール文提案・採択
5.ガンバロー三唱      屋比久稔(市議会議員)     









 雨の中を集まった参加者の皆さん。雨合羽を着け、傘を差して名護市役所の中庭に集まった。雨をよけて木の下や市役所の軒下で発言を聞いている人も多かった。



 あいさつする稲嶺進名護市長。「今日、私たちは屈辱の日を迎えた」と述べ、普天間基地の辺野古「移設」=新基地建設を明記した日米共同宣言と鳩山首相を強く批判した。地元の民意を無視して頭越しに進めるやり方は民主主義を否定する蛮行だとし、集まった市民に、名護市辺野古移設は断固反対しよう!辺野古合意撤回まで頑張ろう!と呼びかけた。









 辺野古区や二見以北10区、名護市街地で反対運動を取り組んできた皆さんが、鳩山首相への怒りと新たな基地を造らせないという決意を表明した。



 最後にガンバロー三唱を行う稲嶺市長と市議会与党議員の皆さん。
 米国政府と合意して日米共同宣言を出し、沖縄県民との約束を貫いた福島社民党党首を罷免した鳩山首相だが、名護市民、北部住民、沖縄県民が、これだけ怒り、反対している辺野古「移設」=新基地建設を強行できると思ったら、大きな間違いだ。沖縄からすれば、罷免されるべきは鳩山首相自身であり、岡田外相や北沢防衛相、前原沖縄担当相といった面々である。
 日本の平和と安全、抑止力維持のために沖縄に犠牲を強いるのはやむを得ない。そのような沖縄に対する差別を継続しようとする日本政府に対して、沖縄県民の怒りは、これからもっと広く深くひろがっていくだろう。抑止力論やアメとムチの振興策はもはや沖縄では通用しない。公約を破り、日替わりで発言を変え、見え透いた二枚舌を弄してきた鳩山首相や閣僚たちの言葉を信じる沖縄県民はもういない。
 砂上に築かれた日米共同声明は最初から傾いでいる。いずれ倒れるだけだ。

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