海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

辺野古ゲート前の抗議行動と埋め立て工事の状況

2020-03-02 23:59:40 | 米軍・自衛隊・基地問題

 3月に入った。2日(月)は辺野古ゲート前に行き、2回目の資材搬入に対する抗議行動に参加した。この日は全国からやってきた学生たちも参加していて、一緒に座り込みに加わった。

 コロナウィルス対策が問題となるなか、沖縄防衛局や機動隊は全員マスクをしているのに、どうして警備会社のテイケイは誰もマスクをしていないのか、と座り込み参加者の一人がマイクを手に疑問を発していた。

 このテイケイという警備会社は、前のアルソックと比べて動作の一々が軍隊調で、人間味が押し殺されている。マスクをしないのも会社の方針だろうが、こんな警備会社に勤めている労働者も大変だろう。

 午後12時15分に沖縄県警・機動隊による市民の強制排除が始まった。資材搬入を阻止することはできなくても、反対の意思を現場で示す人がいなければ、工事用ゲートが常時開かれ、いつでも自由に資材が運び込まれる。座り込む人がいるから、ゲートも日に3回しか開けられないのだ。

 最初に生コン車が列をなして入っていった。そのあとに砂やバラス、栗石を積んだダンプカーが続き、この日はアスファルトを積んでいるらしい車両も入っていった。

 排除されたあともゲート前でデモ行進し、シュプレヒコールで新基地建設反対の声を上げた。

 午後1時21分頃、豊原の高台から辺野古側埋め立て工区の状況を見た。K8護岸にはランプウェイ台船・屋部5号が接岸していて、土砂の陸揚げを行っていた。

 この時間帯、土砂を積んだダンプカーは②区域のK4護岸近くと②-1区域のN5護岸近くに土砂を投入していた。

 K4護岸外側の消波ブロック設置のため先週使っていた大型クレーンは、使い勝手が悪かったのか、解体されてトレーラー車で運び出されているようだった。K3護岸の内側にはダンプカーが栗石を下ろしていたので、元のクレーン車を使うための足場を造っていたのだろう。

 午後1時28分頃、K8護岸では屋部5号が土砂陸揚げを終え、ショベルカーが台船から護岸上に降りた。

 台船の入れ替えに抗議するため、カヌーチームが平和丸と不屈に乗ってK8護岸に向かっていった。

 K4護岸の中央部付近では、内側にせり出すように積んだ根固め用袋材の上に防砂シートを設置留守作業が行われていた。護岸を補強するためか、この付近では根固め用袋材をほかの個所より厚く積み重ねている。

 午前11時半頃、大浦湾ではガット船・marumasa3号が土砂をランプウェイ台船に移し替えていた。

 marumasa3号はそのあと、午後1時35分頃に大浦湾から出て行った。午後1時50分頃に瀬嵩の海岸から見ると、大浦湾にはガット船・聖祐1隻が停泊していた。

 K9護岸では土砂の陸揚げが行われていた。沖縄はすでに新緑の季節だが、まだ咲き残っている桜もある。キャンプ・シュワブの崖では慶良間ツツジが赤く咲き始めているだろう。この豊かな自然を破壊する工事を何としても止めたい。ぜひ辺野古のゲート前や海に来てほしい。

 

 


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