海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

第234回名護市臨時議会

2009-08-17 18:59:52 | 米軍・自衛隊・基地問題
 8月17日午前10時から第234回名護市臨時議会が開かれた。16日の本ブログで紹介したように、久辺3区とキャンプ・シュワブ基地の下水・汚水処理を一体化して進めようとする議案47号「平成21年度名護市公共下水道特別会計補正予算」が提案された。野党議員から異議が出され、いったん閉会して議会運営委員会が開かれ、傍聴席で長時間待たされた。
 昼食をはさんで午後2時45分に議会が再開された。島袋吉和名護市長から、議案47号はさらなる議案の説明や議員の調査などが必要である、との説明がなされ、今回は提案を撤回することになった。新聞報道を受けてティダの会や辺野古有志の会、ヘリ基地反対協議会などが名護市に申し入れを行ったことや、野党議員のとりくみで提案を強行しても可決の見通しが立たなかったことなどが、今日の臨時議会での撤回につながった。
 ただ、島袋名護市長は、9月の定例議会に同案を改めて提案するとしている。今日の臨時議会提案は余りにも拙速であったが、これから9月議会までに名護市当局は再提案に向けて立て直しを行うであろう。これからどうなるかは予断を許さない。辺野古新基地建設に向けた環境アセスメント準備書の審査会と同時に、新基地の汚水処理と久辺3区の下水処理を一体化させようとするこの問題にも関心を向け、反対の取り組みに参加してほしい。
 また、今日の臨時議会では、名護市が2006~8年度の3年間、軍用地の固定資産税の算定を誤り、408人の地主から1億2400万円過徴集した問題に関し、島袋市長と末松副市長が謝罪の言葉を述べ、市長と副市長二人を1ヶ月、10%の減給処分にするという提案もなされた。野党議員からは、処分が軽すぎる、という反対意見が述べられたが、これに関しては多数決で提案通りに可決された。
 地主への還付にあたっては、市の一般財源から1463万1千円の支出がなされることが明らかにされた。野党議員からは繰り返し問題点の追求がなされたのだが、与党議員は一人が意見を述べただけで、残りの十数名は一日中黙って座っているだけ。これで給料は同じようにもらえるわけだ、まったく。

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