海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

辺野古ゲート前抗議行動/辺野古側埋め立て工区と大浦湾の様子

2024-02-27 23:22:19 | 米軍・自衛隊・基地問題

 27日(火)は美謝川切り替え工事や辺野古弾薬庫新ゲート工事の様子を見てから、午後12時前にキャンプ・シュワブ工事用ゲート前に行き、この日2回目の資材搬入に対する抗議行動に参加した。

 30人ほどの市民がゲート前や歩道で新基地建設反対を訴えた。

 2回目の先頭の工事車両2台は、北部港運の大型トレーラー車で、先週から子の資材を運び込んでいるとのこと。

 美謝川切り替え工事で使用するボックスカルバートかと思ったが、橋の工事で使う資材ではないか、という話もあったので様子を見たい。

 生コンのミキサー車やK5護岸建設の捨て石、空のダンプカー、セメントや砂、バラスなどの生コンプラントの材料、再生材などを積んだ車両が40台ほど入っていった。

 今年の7月で現在の新基地建設工事が始まって10年となる。

 1995年9月4日に3人の米兵によるレイプ事件が起こり、沖縄の中で怒りが噴出した。そのことに危機感を抱いた日米両政府は普天間基地の「返還」を打ち出したが、それは沖縄内で新たな基地を建設するというまやかしにすぎなかった。

 以来、沖縄の人々、とりわけ名護市民は新基地建設問題に振り回されてきた。そして、長期化する阻止・抗議行動に人生の貴重な時間を費やしてきた。

 連日、ゲート前はもとより海上、安和、塩川で抗議行動を続けるのは簡単なことではない。辺野古や各現場に通う交通費だけでもかなりの額になる。

 入れ替わり立ち代わり多くの人が参加することなしに、長く抗議行動を続けることはできない。

 インターネットで情報を得て分かった気になるのではなく、ぜひ現場での抗議に参加して、主体的に意思を示してほしい。

 キャンプ・シュワブの山間部の演習場では、小銃の発射音が聞こえていたが、12時37分頃、サイレンを鳴らして救急車と消防車が演習場に向かっていった。何か事故が発生したようだ。

 午後1時11分頃、豊原の高台から辺野古側埋め立て工区の様子を見た。

 K4護岸近くの2か所に土砂が下ろされ、仮置きが続けられている。

 辺野古先の大型クレーンはもっこを提げていて、K5護岸建設の捨て石投下が行われていた。

 午後1時50分頃、瀬嵩の森から大浦湾の様子を見た。

 K9護岸ではランプウェイ台船が1隻接岸し、土砂の陸揚げを行っていたが、新たな1隻が着岸しようとするところだった。

 N2護岸には2隻、K8護岸には1隻のランプウェイ台船が接岸していたが、荷台は空で土砂の陸揚げは行われていなかった。

 今朝は金武湾から移動したガット船1隻(第八高砂丸)が土砂を積み替えただけなので、K9護岸以外のランプウェイ台船は空の状態だった。

 海上ヤードの第八十八ひなた号はショベルカーの動きがなく、石材の投下は行われていなかった。

 荷台の石材は、比較的小さな石が大半のようだ。

 大浦湾に面した海岸沿いの仮設道路付近に2階建てのプレハブが建てられていた。大浦湾側の埋め立て工事に向けた事務所なのだろう。

 その上にもプレハブが並んでいる。莫大な予算を使って自然と住民の生活を破壊し、米軍のために新たな基地を造る。

 それでいざとなれば米軍が守ってくれると思っているのか。バカバカしい。米国が沖縄や日本のために中国と戦争をすると思うのか。甘い幻想はいい加減に捨てるべきだ。

 米軍は沖縄も日本も守りはしない。たんに自分たちの利益を追求し、いざとなれば切り捨てるだけだ。

 米軍のために使う金があるなら、教育や研究、技術開発、産業振興に回した方が、はるかに平和と安全を確保できる。

 


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