海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

キームムの花

2010-02-11 18:43:40 | 生活・文化
 名護は曇り空で風の強い一日になっている。2月に入って雨の日が多いのだが、昨日、今日はプロ野球のキャンプも屋外で練習ができただろう。ただ、夜からはまた雨になるようだ。
 ナングスクの桜も葉桜に変わりつつある。沖縄では桜前線は北から南に移動していく。新聞記事では那覇の与儀公園は今が満開という。名護でも開花が遅れた桜がまだあちこちに咲いていて花を楽しめる。





 写真はキームムの花。漢字をあてると毛桃になる。小振りの実にはビロードのような細かい毛が密生しているのでそう呼ばれるのだろう。子どもの頃、実家の庭にもキームムの木があったのでよく実を取って食べた。日本復帰前で、まだ今帰仁や名護の店で水蜜桃を目にすることはなかった。今ではスーパーに行けば果物が豊富で、キームムの実がなっていても子どもたちは見向きもしないが、40年前のヤンバルのヰキガワラビたちは先を争って食べていた。

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