海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

台風対策と名護署前での抗議

2015-09-25 18:28:20 | 米軍・自衛隊・基地問題

 25日は台風21号接近のため、海上行動は中止となり、朝から台風対策を行った。テントやライフジャケットなどを片付け、カヌーをロープで固定した。右翼団体による嫌がらせがあるなか、自然災害だけでなくその対策も行われている。

 そのあと大浦湾の作業の様子を見に行ったが、フロートの外側に警戒船が並ぶ一方で、作業船と海上保安庁のゴムボートはまだ浮桟橋に係留されたままだった。基地内のビーチのクレーン車はフロートの片づけ作業を行っていて、海上のフロートも一重になっていた。内側にあったフロートもかなり片付けられている。

 午前9時半から名護署前で、不当勾留されている2名に対する激励と名護署への抗議行動が行われた。韓国から訪れた連れ合いの女性と通訳の女性、台湾から交流に参加した仲間の男性が接見に向かうのを応援し、接見の間は普天間基地野嵩ゲート前でゴスペルを歌っている皆さんがリードして、「勝利を望み」や「沖縄を返せ」などの合唱を続けた。韓国の闘いの歌も歌われ、接見室ではよく聞こえるそうなので、大きな励ましになったことと思う。

 接見を終えたあと報告があった。連れ合いの女性からは、毎日支援が続いていることへの感謝が述べられていた。通訳の女性から、身重の連れ合いの方にとって、外国での逮捕、不当勾留がどれだけのストレスになるか考えてほしい、人道的観点からも早期釈放すべきだ、という訴えがあった。仲間の男性からは、韓国済州島の海と大浦湾はつながっている、与那国島まで島伝いに船で行く計画があるので、沖縄からも参加してほし、という呼びかけがあった。

 不当逮捕・勾留自体は許しがたいことだが、韓国、沖縄、台湾の運動の連帯は一段と強まったように思える。激励と抗議行動は名護署前で、毎日午前9時半ごろから午前中行われるということなので、多くのみなさんが参加してほしい。

 

 

 


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