海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

基地受け入れで街が発展するという欺瞞

2014-01-13 23:21:06 | 米軍・自衛隊・基地問題

 13日は辺野古の稲嶺ススム選挙事務所に行って手伝いをした。各地から応援に駆けつけた人が事務所を訪れ、辺野古をはじめ久志地域全域を回って活発に活動をしていた。午後4時過ぎには山内徳信氏(元読谷村長・元参議院議員)が事務所前で演説し、自分の村長時代を振り返りながら、基地に依存しない自立した地域作りを訴えていた。

http://www.youtube.com/watch?v=6Ajb3s-LFqk&feature=youtu.be

 前日に続き夕方からはキャンプ・シュワブ前で手振りを行った。13日は稲嶺候補を支持する市民の会のメンバーが応援に来てくれ、国道329号線の両側で訴えることができた。地元のテレビ局も取材に訪れ、辺野古のお年寄りから話を聴いていたが、そのさなかにも米海兵隊のハンビーがキャンプ・シュワブに入っていった。

 キャンプ・シュワブでは工事用のゲートが新たに作られ、陸上部の工事が進んで景観が一変している。このまま海岸部が埋め立てられ、滑走路と港湾施設ができれば、名護の東海岸は軍事要塞として固定化され、沖縄全体の発展から取り残される。

 基地で地域が発展するなら、辺野古にはすでにキャンプ・シュワブがあるではないか。再編交付金で名護市を豊かにするというが、北部振興策の1000億円で名護市民はどれだけ豊かになったのだろうか。基地がない地域でも当たり前に公共工事はあり、住民生活に必要な施設が作られる。基地を受け入れなければ街が発展しない、という思考こそ政府が刷り込んできた欺瞞であり、住民生活を基地に縛り付ける沖縄差別そのものなのだ。

 

 

 


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