海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

護岸工事はなかったが、6日ぶりに資材搬入が行われる。

2018-03-20 23:58:50 | 米軍・自衛隊・基地問題

 20日(火)は朝、カヌー12艇で松田ぬ浜を出発した。ニンガチカジマーイ(旧暦2月風回り)で風がしだいに強くなり、方向も変わるということで、天候に注意しながらの行動となった。

 この日はK3護岸、K4護岸ともに工事はなかった。K3護岸では、いつもなら工事が始まっている午前9時過ぎでも、クレーン車のブームが下ろされ、作業員の姿も見られなかった。

 少し波はあったが、オイルフェンス沿いにカヌーを漕いでK4護岸の所まで行った。同護岸では、いつも先端部に置かれているクレーン車が片付けられていた。

 雷注意報は出ていたが、気象条件はカヌーが海に出られるほどで、いつもなら工事が行われている。この日護岸工事が止まっていた理由ははっきりしない。辺野古岬の作業ヤードには砕石が積まれており、K2護岸、K4護岸ともに被覆ブロックの設置をやる段階で、砕石不足が理由とは思えない。

 ただ、被覆ブロックを設置するときは、潜水士が海に入って作業をするので、海が荒れると工事はできなくなる。この日はそれほどの波ではなかったので、明日以降の様子を注視したい。

 工事がなかったので午前10時過ぎにカヌーの行動を終えた。最近は波の高い大浦湾や長距離を漕ぐ機会がないので、カヌーを漕ぐ力が落ちているのを感じる。今日は少し波があった分、それなりの練習になったが、もっと漕ぐ必要がある。

 3月14日から資材搬入が止まっていたが、この日は6日ぶりに砕石などがゲートから運び込まれた。ダンプカーには護岸工事の捨て石に使われる大きな石が、荷台からはみ出さんばかりに積まれていた。

 これらの石が海に投下され、どれだけの海洋税物が圧殺されたか。私たちは想像力を働かさなければいけない。全体の工事の何パーセント程度という机上の議論だけでは、実際に進行している海の破壊の深刻さをとらえることはできない。

 

 


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