海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

海でもゲート前でも”不屈”の行動が続く。

2018-02-05 23:42:51 | 米軍・自衛隊・基地問題

 名護市長選挙から一夜が明けた5日は朝、カヌー9艇で松田ぬ浜を出発した。抗議船2隻と合流して、K2護岸の捨て石工事に対して抗議行動を続けた。ほかにカヌー3艇が浜の近くで初心者練習を行った。

 時々小雨が降る寒い1日で、海に落ちてずぶ濡れになると体が冷えてきつい。それでもみな積極果敢にオイルフェンスを越えていた。工事現場に少しでも近づこうとするのだが、大型のオイルフェンスが張りめぐらされ、海保のゴムボートがカヌーの前に張り付いているので、越えること自体が難しい。

 それでもあきらめることなく抗議を続けるのは、名護市長選挙に負けても落ち込んではいられず、現場での闘いがより重要になっていることを自覚しているからだ。ゲート前にも今日は、いつも以上に人が集まったという。

 ”不屈”と口で言うのは簡単だ。しかし、それを行動で示し続けるのは難しい。その難しいことを実践している人たちの姿を見ると、私も励まされる。

 辺野古側のリーフ内では護岸工事が進められているが、辺野古新基地建設は深場の大浦湾が難工事であり、そう簡単にできるものではない。ゲート前に多くの人が集まり、資材の搬入を止めれば、いくらでも阻止できるのである。

 一人で悩んだり落ち込んだりするのではなく、海やゲート前に来て頑張っている仲間の姿を見れば元気が出る。寒さは厳しいが、へこたれない人たちの気持ちは熱い。ぜひ海とゲート前に来て、行動するなかで展望を開いてほしい。

 


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