海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

危険なフロートの設置に対し今日も抗議行動が続く。

2017-01-27 01:40:51 | 米軍・自衛隊・基地問題

https://www.youtube.com/watch?v=G9y473JbPG8&feature=youtu.be

 https://www.youtube.com/watch?v=GJmpQz_ofoo

 26日(木)は朝、カヌー11艇で松田ぬ浜を出発した。キャンプ・シュワーブの旗を見て風向きと風力を推し量り、辺野古岬から長島の南まで漕いだ。この日は抗議船に乗り込んでカヌーを曳航してもらい、瀬嵩から辺野古弾薬庫下に向けて伸ばされているフロートの先端部に行った。

 V字型に取り付けられた鉄棒にロープが通された危険なフロートの設置作業も、最終地点の辺野古弾薬庫下の岸壁まで数百メートルのところに来ている。フロートの接続は先端部のワイヤーロープを引き上げないとできないので、そこにカヌーをつないで抗議行動を行った。

 キャンプ・シュワーブのレジャービーチでフロートの準備をし、海に引き出してタグボートで曳航が始まると、海保のゴムボートが近づいて警告を発する。作業現場に近づくと海保のゴムボートに乗っている保安官たちが足びれを着け、海に飛び込んで拘束を始める。

 フロートやロープにしがみついて抵抗する市民に苛立ったのだろう。カヌーメンバーの中には海保に海に沈められ、海水を飲まされた人もいた。言葉遣いは丁寧だが、やることは悪質かつ陰湿な保安官がいる。馴れない人は顔を海に沈められるとショックを受ける。そうやってビビらせて海に出ないようにさせるのが海保の狙いだ。

 海で阻止・抗議行動を続けるには、それに耐えて精神的に強くならなければならない。海に落とされた後は寒さが身に染みるが、海保のゴムボートで平島に運ばれ、解放された後すぐにまた継ぎ足されたフロートの先端部に戻った。

 米軍のレジャービーチにはまだまだオイルフェンスやフロートが並べられている。以前は「臨時制限区域」の外周にフロートを設置しても、その内側にさらにブローとやオイルフェンスを二重、三重に張りめぐらしていった。さて、今回はどうするつもりだろうか。

 フロートを張れば張るだけ、実際の工事開始は遅れるし、維持管理に無駄な時間を費やさなければならない。どんなに抗議してもフロートを張られてしまうではないか、と思う人もいるかもしれない。しかし、海上での抗議行動によって大量かつ複雑なフロートを張らせることがこの間、海底ボーリング調査や工事の遅れをもたらしてきた。

 実際に海で行動すれば、その効果がよく分かる。新たな「海上フェンス」を導入したことで、作業員たちはこれから時化のたびにその補修に追われるだろう。台風や強風でフロートが破損、流出して事故が起これば、それが予想できたにもかかわらず放置した沖縄防衛局と海上保安庁の責任だ。

 本来は午前中で外周のフロート張り出し作業を終える予定だったろう。残された作業量はその程度だったが、阻止・抗議行動によって時間が伸びた分、2回目の引き出しは午後になった。カヌーの上で弁当を食べ、作業再開に備えた。

 午後も海保の保安官たちが海に飛び込んで、カヌーメンバーを拘束していった。自分自身が海保を相手に抵抗しているので、肝心の場面は撮ることはおろか他のメンバーを見ることも難しいが、みな必死で工事強行に抵抗を続けている。

 沖縄防衛局はフロートに鉄棒やロープを取り付け、「海上フェンス」なるものを張りめぐらしたが、装着物がなければずっと早くフロート設置は終わっていた。レジャービーチにはまだフロートやオイルフェンスが残っている。その設置に阻止・抗議するために、ゲート前の皆さんと連帯して頑張りましょう。


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