6日は所用で大宜見村、国頭村、東村を回ってきたのだが、夕方、58号線を北上していて激しい雨に見舞われた。前がよく見えないほどの土砂降りなので、国頭の海岸沿いに車を止めて雨がおさまるのを待った。その雨で空気が洗われたのか、夜遅くになって星晴れの空が素晴らしかった。森を抜ける道と海沿いの道で二度、外灯がない所で車を止めた。ゆっくりと星空を眺めるのは久しぶりだった。
その空も沖縄では米軍の演習場(訓練空域)となっている。12月3日から日米共同統合演習が行われているが、沖縄とその周辺では空も海も陸も日米(韓)の軍事演習の場として使われ、沖縄に基地があるのではなく基地の中に沖縄がある、という状況を呈している。対中国、対北朝鮮を想定して行われている日米両軍の演習は、両国へのあからさまな威嚇、挑発であり、意図的に軍事的緊張を高めようとするものだ。
そうやって戦争、紛争の種をばらまくことで利益を得る軍事組織、軍事産業、軍事利権に群がる政治家、官僚たち。彼らは戦争や軍事演習の犠牲になる住民の苦しみなど歯牙にもかけない。軍隊という暴力装置の発動によって殺されていく者への想像力を圧し殺し、数値に置き換えることで、暴力の行使=殺戮の効率性を競い合い、高度化していく。沖縄の空も海も陸も、今そのために利用されている。実にやりきれない思いだ。
12月4日付琉球新報の1面に、ホワイトビーチに集結している日米両軍の軍艦の写真が載っている。強襲揚陸艦エセックスをはじめとして20隻を超える艦船が集結したという。沖縄戦の証言集を読むと、島の周りを囲んだ米軍艦を目にしたときの驚きがくり返し出てくる。私の祖父母も「海ぬ見ーらぬあたい」押し寄せていた米軍艦の話をしていた。琉球新報の写真はそのことを思い出させた。
先の県知事選挙における宮古・八重山の投票動向を見ると、尖閣諸島問題がかなりの影響を与えたと考えられる。前原外相をはじめとしたタカ派勢力によって火をつけられた尖閣諸島問題は、県知事選挙で仲井真氏に追い風を吹かせただけでなく、さらに日米両軍の強化、組織拡大のために利用されている。今回の統合軍事演習を踏まえて、先島地域への自衛隊配備も本格化していくだろう。それを許してはならない。
沖縄の主産業である観光業にとって、沖縄の軍事的緊張が高まり、観光客が来なくなることは大きな脅威だ。アメリカで起こった9・11事件の後、沖縄の観光業は大きな打撃を受けた。中国との関係を軍事的視点からのみとらえ、脅威を煽って自衛隊を増強し、沖縄をさらに「基地の島」にしていけばどうなるか。
東アジアで日本・米国・韓国と中国・ロシア・北朝鮮の対抗的な軍拡競争が進み、沖縄は最前線基地として軍事的緊張の矢面に立たされる。まかり間違って軍事的衝突が起これば、真っ先に打撃を受けるのは東京ではない、沖縄である。沖縄を訪れる観光客は一気に激減するだろう。
沖縄を「基地の島」ではなく「平和の島」にするというのは、単なる理想論ではない。沖縄の主産業である観光業をアジア諸国からの観光客誘致を含めて発展させ、那覇空港の物流拠点化や台湾、中国、韓国など東アジア諸国との経済活動を展開していく上でも、それは不可欠の前提となる。軍事一辺倒ではなく、政治、経済、文化など総合的な視点から外交と安全保障を考えていくことによってしか、沖縄の自立の道はひらけない。
その空も沖縄では米軍の演習場(訓練空域)となっている。12月3日から日米共同統合演習が行われているが、沖縄とその周辺では空も海も陸も日米(韓)の軍事演習の場として使われ、沖縄に基地があるのではなく基地の中に沖縄がある、という状況を呈している。対中国、対北朝鮮を想定して行われている日米両軍の演習は、両国へのあからさまな威嚇、挑発であり、意図的に軍事的緊張を高めようとするものだ。
そうやって戦争、紛争の種をばらまくことで利益を得る軍事組織、軍事産業、軍事利権に群がる政治家、官僚たち。彼らは戦争や軍事演習の犠牲になる住民の苦しみなど歯牙にもかけない。軍隊という暴力装置の発動によって殺されていく者への想像力を圧し殺し、数値に置き換えることで、暴力の行使=殺戮の効率性を競い合い、高度化していく。沖縄の空も海も陸も、今そのために利用されている。実にやりきれない思いだ。
12月4日付琉球新報の1面に、ホワイトビーチに集結している日米両軍の軍艦の写真が載っている。強襲揚陸艦エセックスをはじめとして20隻を超える艦船が集結したという。沖縄戦の証言集を読むと、島の周りを囲んだ米軍艦を目にしたときの驚きがくり返し出てくる。私の祖父母も「海ぬ見ーらぬあたい」押し寄せていた米軍艦の話をしていた。琉球新報の写真はそのことを思い出させた。
先の県知事選挙における宮古・八重山の投票動向を見ると、尖閣諸島問題がかなりの影響を与えたと考えられる。前原外相をはじめとしたタカ派勢力によって火をつけられた尖閣諸島問題は、県知事選挙で仲井真氏に追い風を吹かせただけでなく、さらに日米両軍の強化、組織拡大のために利用されている。今回の統合軍事演習を踏まえて、先島地域への自衛隊配備も本格化していくだろう。それを許してはならない。
沖縄の主産業である観光業にとって、沖縄の軍事的緊張が高まり、観光客が来なくなることは大きな脅威だ。アメリカで起こった9・11事件の後、沖縄の観光業は大きな打撃を受けた。中国との関係を軍事的視点からのみとらえ、脅威を煽って自衛隊を増強し、沖縄をさらに「基地の島」にしていけばどうなるか。
東アジアで日本・米国・韓国と中国・ロシア・北朝鮮の対抗的な軍拡競争が進み、沖縄は最前線基地として軍事的緊張の矢面に立たされる。まかり間違って軍事的衝突が起これば、真っ先に打撃を受けるのは東京ではない、沖縄である。沖縄を訪れる観光客は一気に激減するだろう。
沖縄を「基地の島」ではなく「平和の島」にするというのは、単なる理想論ではない。沖縄の主産業である観光業をアジア諸国からの観光客誘致を含めて発展させ、那覇空港の物流拠点化や台湾、中国、韓国など東アジア諸国との経済活動を展開していく上でも、それは不可欠の前提となる。軍事一辺倒ではなく、政治、経済、文化など総合的な視点から外交と安全保障を考えていくことによってしか、沖縄の自立の道はひらけない。
というのも、中央政府とその支持者たちは、「東京の身代わりのための沖縄」として認識しているのではないかと思えてしまうからです。
横にかなり年配で足の悪い人がおられ、聞いてみると、脳梗塞が回復して4月に80才になったばかりだが、自閉症の孫たちのために平和な国にしたいと思って参加した、とのことでした。これが私たち一般市民の思いで、共感しました。
タカ派の政治家には、紛争の際には真っ先に前線ー後方ではなくーに出ると表明してから発言してもらいたいと思います。アフガニスタンでもイラクでも・・・・。
デモの前の講演で、立命館大学国際平和ミュージアムの安斎名誉館長は「私たち一人は微力であっても決して無力ではない」といわれ、大いに励まされました。