海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

K8・K9護岸で土砂の陸揚げが進められる。

2019-07-08 23:52:11 | 米軍・自衛隊・基地問題

 8日(月)は朝、カヌー6艇で松田ぬ浜を出発した。自走で辺野古崎まで行き、抗議船1隻(平和丸)と合流した。K8護岸にはすでにランプウェイ台船が接岸していて、ダンプカーが護岸上に並んでいた。

 午前8時45分頃、護岸上のバックホーがランプウェイ台船に入り、土砂の陸揚げが始まった。土砂を載せたダンプカーは②工区に向かい、今日も埋め立てが強行されている。

 上の写真の右下にK9護岸に接岸しているランプウェイ台船が見える。赤土土砂が満載され、バックホーがダンプカーに土砂を積み込んでいる。手前にあるのは台風時に汚濁防止膜を載せるバージ船。

 崖の上は辺野古弾薬庫で、弾薬庫の建て替え工事が行われている。崖の近くの赤土が露出した部分は、掘削がかなり進められている。

 午前8時過ぎにガット船1隻(marumasa3号)が大浦湾に入り、入れ替えで3隻のガット船が出て行った。marumasa3号は早速、ランプウェイ台船に土砂を移し替えていた。ランプウェイ台船はK8・K9護岸に接岸しているもののほかに、2隻が土砂を載せ、2隻が空の状態だった。

 長島近くでは和船に乗った潜水士と作業員が、船が出入りする開口部を撤去する作業を行っていた。最近は使われていなかったので、撤去してオイルフェンスを繋ぎ直していた。

 K4護岸では作業員やダイバーが根固め用袋材に上り作業をしていた。資材を積んだトレーラー車も出ていた。護岸の内側の②工区で作業が行われていたが、内容は確認できなかった。

 しだいに風が強くなってきたので、午前10時半頃にカヌーは監視活動を切り上げた。平和丸は午前中、監視と海案内を行った。

 辺野古漁港と航路から浚渫した砂が、松田ぬ浜近くの広場に積まれていた。それが梅雨の雨で崩れて流れ出し、浜や道路を埋めていた。その対策工事が先週からやっと始まり、バックホーで砂を除去していた。

 2014年7月から始まった辺野古新基地建設も5年が経った。海の行動もフロート設置に対する抗議からボーリング調査に対する抗議へと続き、現在は埋め立て土砂の搬入に対する抗議に変わっている。残念ながら、ここまで工事の進行を許してしまった。

 工事の内容が変われば、それに合わせて有効な方法を考えるのは当たり前のことだ。そのためにはまず、自ら海に出て現場の状況を熟知しなければならない。それなくして理念だけを振り回しても効果は出ず、効果が出ない行動を人は長く続けられない。

 いま一番必要なのは、海に投下される土砂を止めることだ。そのために何ができるか。何をやればいいか。皆忙しいなか海に出て、無私の行為を続けている。成果を出すための行動を実行したい。

 


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