2日(火)は朝、カヌー7艇で松田ぬ浜を出発した。K1の浜でオイルフェンスの長さを調整しているのを見てから辺野古岬に向かった。着いた頃にはK8護岸で捨て石の投下が行われていた。被覆ブロックが積まれたところまでで約55メートル。その先に40メートルほど捨て石が投下されている。今日の午後5時までには、全体で100メートルに達したかもしれない。
辺野古岬近くの②-1工区では、大型クレーンを使ってK4護岸の外側に消波ブロックを設置する作業が行われた。1個20トンのブロックが、お昼頃にはすでに40個ほど積まれている。
K4護岸の内側ではダンプカーが荷台を傾けて、②-1工区に土砂を下ろすのが見えた。隣の②工区では、K1護岸の出入り口にやってくるダンプカーが見られず、土砂の投入がなされなかったかもしれない。
この日は午前、午後と計5回、カヌーでオイルフェンスを越え、K8護岸の建設に抗議した。気温は低く風もあったが、前日に比べれば日が差した分まだましだった。まわりを見渡せば海も山もやんばるの長閑な風景だ。ただ、目の前に伸びる護岸と林立するクレーンが、その風景をぶち壊している。
辺野古の海・大浦湾で破壊されているのは風景だけではない。海そのものが破壊され、民主主義や沖縄の民意も破壊されている。新元号の宣伝に躍起となっているマスコミにはうんざりさせられるが、安倍首相にとっての「和」とは、機動隊や海保といった暴力装置に命「令」して沖縄県民を屈服させ、自分の思い通りにすることなのだ。
玉城デニー知事が政府との話し合いを強調しながら、条件闘争に入っている。自らの後継者として衆議院選挙3区の補欠選挙に屋良氏を推していることを見れば、その道筋はおのずから見えてくる。この動きには十分に注意しておく必要がある。話し合いを求めて安倍政権と妥協を重ねれば、工事はどんどん進んでいく。
現在、沖縄防衛局は土砂を陸揚げするのがK9護岸しかない。そのため、もう一つの「桟橋」として利用するK8護岸の建設を強行に進めている。それを止めるために、海とゲート前に多くの人が詰めかけてほしい。