22日(金)は午前7時過ぎには海に出て、大浦湾で石材を運搬するガット船・第二十八旭丸に対して、カヌー14艇、船3隻で抗議を行った。
カヌーチームはガット船が入れないようにオイルフェンスの開口部付近で、カヌ―を括りつけるなどして抗議行動を展開した。海保が海に飛び込んでカヌーを排除しようとするのに、ロープにしがみつきカヌーメンバーの抵抗が続いた。
最後はカヌーメンバーがオイルフェンスから引きはがされ、開口部が開けられてしまった。午前8時40分頃、航路を通ってきたガット船が開口部から大浦湾に入り、K9護岸に向かって行った。
抗議行動がなければガット船は8時頃には開口部から入っていく。ガット船が大浦湾に入るのが午前8時半より遅れれば、その頃から始まる護岸工事の開始時間が遅れる。海保の警備体制が大浦湾に集中し、護岸まで手が回らないからだ。
海の抗議行動は新基地建設工事に直接影響を与える。それだけ効果的なのだが、いかんせんカヌーや船の数が少ない。海は怖い、カヌーは難しい、という先入観があるかもしれないが、カヌーメンバーはみな未経験者が練習を重ねて行動している。ライフジャケットをつけ、船がサポートをして安全には十分配慮しているので、積極的にカヌーに挑戦してほしい。
砕石搬入に対する抗議行動のあとは、K4護岸の辺野古岬側で行われていた捨て石投下に抗議した。N3護岸までの距離は残り50メートルほどしかない。ここがつながって海が護岸で閉ざされれば、8月17日には最初の土砂投入が行われる。
それを許したくない、という思いで午前中2回、オイルフェンスを越えて抗議を行った。上の3枚目の写真はN3護岸のようすだが、先端部にアルソックの警備員が4人立っている。ゲート前だけでなく、海岸部でもアルソックは警備を請け負っている。
機動隊や海保と並んで、新基地建設の強行を支えているのがアルソック(綜合警備保障)だ。オリンピックのメダリストを広告塔に使っているが、アルソックが辺野古でやっているのは基地利権に群がり、県民に新たな基地被害を押しつけるものでしかない。
K4護岸の松田ぬ浜側では、向かって左側の工事の先端部に根固め用袋材が置かれ、捨て石部分を保護していた。この箇所は内部の稀少サンゴを「保護」するため、50メートルは開けて潮の流れを導くという。稀少サンゴの移植が行われるまで、いったんは捨て石の投下が止まるようだ。
向かって右側でも捨て石の投下が終わり、被覆ブロックの設置が行われていた。お昼前には外側は先端部まで設置されていたので、午後は根固め用袋材の設置も行われたかもしれない。この日はしだいに白波が立ち始め、風も強まってきたので午前中で活動を終えた。