15日(水)は朝、カヌー7艇を安和の琉球セメント新桟橋に運び、ゴムボート・ハクイとともに海上抗議行動を行った。
午前中、1隻目はガット船・美鍛丸が土砂の積み込みを行っていて、午前9時過ぎにカヌーで海に出た。いつものように新桟橋の下でカヌーを固定したり、航路付近でカヌーを漕ぎ、大浦湾に土砂を運ぶ美鍛丸に抗議した。
美鍛丸への土砂積み込みが終わり、午前10時頃に海上保安官が海に入ってカヌーの強制排除を開始した。今日は固定したカヌーが5艇と少なかったが、それでもカヌー全艇を新桟橋の下から排除するのに50分ほどかかった。美鍛丸は午前11時頃に出航し、入れ替わりに第二十八旭丸が着岸した。
昼食後、午後12時頃に2回目の抗議行動に出発した。午前中よりも風や波が強くなったので、午後は陸側の船尾部分にカヌーを集中した。午後1時頃から海保の強制排除が始まったが、途中から雨が降り出し、波も荒れ始めたので、自ら紐やロープを解いて、早めに新桟橋から離れた。
航路や新桟橋周辺で漕いでいたメンバーも早めに浜に戻った。旭丸は午後1時35分頃に離岸し、入れ替わりに3隻目のかいおう丸が着岸した。午後は天気が崩れたので早めに引き揚げたが、前日に続き2回抗議できたのはよかった。
辺野古に戻ってカヌーを片付けたあと、午後3時23分頃に豊原の高台から辺野古側埋め立て工区の様子を見た。K8護岸では土砂の陸揚げが行われていて、この時間帯はK2・K3護岸側から土砂が投入されていた。
K2・K3護岸上では嵩上げ作業が進められていた。型枠に生コンを打設するため、連日ゲートからは大量のミキサー車が入っている。
キャンプ・シュワブからはまだ米軍関係者の新型コロナウイルス感染者が出ていないが、同じ中部訓練場のキャンプ・ハンセンでは、15日も36人の新たな感染者が出ている。沖縄では7月だけで米軍関係者の感染が133人に上り、累計で136人に達している。
しかし、感染経路や行動履歴などの情報は県に提供されず、保健所が調べることもできない。沖縄では米軍関係者と職場を同じくしているだけでなく、個人的に付き合っている人も多い。若い米兵たちは大した症状が出なくても、県民に感染し高齢者にも広がれば、重症者が出るのは間違いない。
米軍基地から新型コロナウイルスの感染が広がり、県民が犠牲となる。それが現実になってもおかしくない。情報を限定して県民への感染防止に協力しない米軍のために、新たな基地を造ってやろうとしているのは愚劣の極みだ。お人よしも大概にした方がいい。これで米軍に怒らなければ、県民の犠牲は現実化し、拡大する。
午後3時27分頃、大浦湾からガット船・第八藤進が出ていき、聖嘉が入っていった。午後も土砂の海上搬入が行われている。
午後3時43分頃、瀬嵩の海岸から大浦湾の様子を見た。K9護岸は新しいランプウェイ台船が接岸したばかりで、土砂の陸揚げが行われた。
ガット船は午後入った聖嘉を含めて6隻(聖嘉、第八高砂丸、松龍丸、進朋、神峰、marumasa3号)が停泊していた。本部港塩川区ではランプウェイ台船が2隻同時に土砂を積み込むようになっていて、安和の琉球セメント新桟橋では8時まで残業が普通となっている。
辺野古の埋め立て工区でも午後6時以降まで残業が行われるようになっていて、土砂の投入が加速している。新型コロナウイルスの感染が再度広がりつつある中で、このような工事の強行がなされている。県民の行動で米軍や日米両政府の横暴を許してはならない。
基地従業員や周辺住民をはじめ、県民の犠牲を出さないために、日米両政府と米軍は、全基地の封鎖と検査の徹底、感染情報の公開を今すぐ実行すべきだ。