階段を上がると2階の廊下、吹抜部分になる。ここの手摺も軽快な感じにしたかったが、このような場所は住む人がシッカリ手摺にもたれる事を想定にいれておかないとまずい。軽快でスースーの手摺も、感覚的に危ないからと近寄らないものかもしれないが、何があるかは分らない。吹抜部分には安全な手摺が良い。
と言いながらも、下の写真のような開口部を設けることは直交する端部の壁に連続支持することができず、左右それぞれ単独の支持壁になる。手摺が揺れないように施工はしっかりと行う必要があるので施工には注意が必要だ。
少し開放部分があれば単純に足元に光が届くし、感覚的な廊下の狭さを多少なりとも解消してくれる。そう思って床面までの腰壁に切取り部分を設けた。シッカリと小梁から立ち上げて壁仕立てにし、開口部には安全柵として階段同様に製作金物をはめ込んだ。ここでも大工さんの腕を借りることにした。
手摺壁の一番上についた木製の丸型手摺は階段と同じような収まりになっている。ただ、単純に壁立上りの天端に取りつけた板から取り付けるのは芸がない(?)
下地の段階で竪子を貫通させて座板を見えないようにしてある。開口部も同様である。凹の形になった三方の化粧板に、羊の字のような金物をピッタリとはめ込んで下地と縫いつける。このような取りつけ方法を”地獄”と我々は呼んでいる。つまり”付けたら最後”なのである。付けた後の手直しはできないから腕の良し悪しは一発でわかる。職人さんには嫌われる仕事だが、この現場の大工さんはしっかりやってくれました。
感謝多謝。
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と言いながらも、下の写真のような開口部を設けることは直交する端部の壁に連続支持することができず、左右それぞれ単独の支持壁になる。手摺が揺れないように施工はしっかりと行う必要があるので施工には注意が必要だ。
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下地の段階で竪子を貫通させて座板を見えないようにしてある。開口部も同様である。凹の形になった三方の化粧板に、羊の字のような金物をピッタリとはめ込んで下地と縫いつける。このような取りつけ方法を”地獄”と我々は呼んでいる。つまり”付けたら最後”なのである。付けた後の手直しはできないから腕の良し悪しは一発でわかる。職人さんには嫌われる仕事だが、この現場の大工さんはしっかりやってくれました。
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