晴耕雨読で住まいを造ろう

都会を離れ農的暮らしをしながら、日々住まいについて考え、家造りを家族と共にDIYで実現させた日記・・その後

TV番組:劇的ビフォーアフターが終ったらしい

2006年03月31日 |  設計の仕事

 二年ほど前だったか、仕事上の先輩(自営してからも近所のよしみでいろいろ助けていただきました)が、このTV番組に出るとかで、あまり映りの良くない画面で、かの””のリフォームを見たことがあります。なんでもこの番組が終わるそうですね。


この番組ともう一つ、番組名を思い出せませんが、モダンな住宅を訪問する番組。たしか本にもなっていたような記憶があります。このような番組って一般的には大受けしているようですし、私も以前は(TV映りが良い都会に居た時)時々見てました。だって、妻がTVを見ている居間から「ちょっと~、かっこいい住宅が映ってるわよ~」なんて言うものだから、仕事部屋に居る私も職業的に反応してしまうんですね。
( あとで調べたら”渡辺篤史の建もの探訪”という番組でした)


でもね。見ていて・・何となく


「いくらカッコよくても、ちゃうけどなぁ・・」


「それはおもろいけど・・住い手は納得してるの?」


「そんなにヨイショするほどのものじゃないよ」


とか、どうしても批判的とか反発的になるのは・・ゆがんだヒガミ・・かもしれないけど、素人の妻が見ている目線では見ることが出来ないのですよねぇ。建築家として宣伝媒体に乗るって、営業の下手な私から見るとうらやましくも感じるのは、かなりヒガミと自分でも思うけど・・同業のブロガーさんはいかがですか?


 もちろん見ることが刺激になってアイデアが沸くこともあるから、番組そのものは否定はしませんよ。でもね、積極的に見る気は起きませんね。視聴率もそれなりに稼いでいたのでしょうから一般視聴者には受けていたようですね。とくに今回のビフォーアフターなどは、リフォームという比較的トライしやすい工事と思われるし、なんせ工事金額も嘘か本当かわからないけど公開されるから、見ている方は益々「番組にお願いしてみようかしら」なんて考えている人も多かったのではないでしょうか。


建築家の職業が紹介されるのは同じ釜ではないにせよ、これで飯を食うものとしてうれしいけど、提案するプロ側の人も、番組的におもしろくなるような事ばかりを考えているのでは・・と感じることもあるし、匠が何かを作ってくるのも番組上でお約束になっているし、何かしら私はしらけた笑みがこみ上げてくるのですワ。まぁ悪口ばかり書いてはいけないけど、たまたま他のブログを読みあさっていたら、面白い記事もあったので、この話題を書いてみました。
見つけた記事は下に書いておきます。


ところで、”リフォーム”という言葉も和製英語だって。カタカナ文字は必ずしも外来語でないって証明だね。小5児童の英語教育より大人の日本語教育が必要かも。



CG&建築パースブログ
http://blog.goo.ne.jp/cloissant/e/cf3bfe2fcc267f9971120c5c2ae08f45
http://blog.goo.ne.jp/cloissant/e/70c2d73267e6de07a45df08568e61ee1


200万で家をつくろうと思った
http://blog.smatch.jp/lala/archive/43


4/1追記(注目はコメント欄)
リップノブログ
http://yaplog.jp/rip_jun/archive/159



 
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遅咲きの紅梅から住まい方を考える?

2006年03月30日 |  住まいについて
 以前門前の白梅の写真をお見せしましたが、先日の突風後(今日はまた寒くなってきた)ほとんど散ってしまった後の遅咲きの紅梅が今満開です。



もちろん洲本市の名所の桜は桜前線のとおり咲き誇ってますが、この紅梅は遅咲き。なぜか土手の彼岸桜も今年は少し遅かったように感じます。

 この画像の紅梅は誰が植えたのか不明です。と言うのも、この樹が植えられているのは昔の道(こうしん道:どのような文字をはめるのか不明。神仏信仰のためのお参りの道という意味らしい)の途中にある石仏の脇に植えられたものなので、ここの地主さんもお隣の亡くなったお爺さんも知りません。写真には簡素な石灯篭も見えるでしょう。ともかく、そのような不思議な道(道路とはいえないような小道です)が、田舎のあぜや山の中をウネウネ通っているのですから、都会から来た者にはよく判りません。

その石仏の脇にある梅は一昨年の台風でかなり痛めつけられたので今年ようやく7割復帰という状態でしょうか。昨年は梅の実が採れませんでしたが今年は実りそうです。その前の年はこの紅梅で小梅の梅干を作りました。ちょうどお握りに入れるのに都合の良い大きさです。大きな南甲梅も立派ですが小さいほうが塩分の取りすぎないようコントロールし易いので便利です。(ご利益もありそう)

 今日の写真は、あえて門戸の格子戸を半分閉めて撮影してみました。それなりに美しい(自画自賛)。長屋門には、この格子戸と板戸の二枚が仕込まれています。それぞれの使い分けがあり、板戸はもちろん夜中などの用心戸。出入りご遠慮くださいということになりますが、格子戸は少し気取りがあり「家人は中に居るけど、急ぎで無いなら静かにしておいて」という意味があるようです。・・ようですと言うのは私の推測なんですけどね。すべて開放されておれば「来る人拒まず」の精神です。


 それで思い出したのですが11年前に米国へ家族旅行をしたとき(オレゴン州)、外灯の点灯方式について興味深い話を聞きました。

そこの町の家々は留守にするときに外灯を点けて出かけるのが約束だそうです。つまり日中に外灯の尽いている事は留守ということを近所に暗黙のうちに知らせているわけです。ですから見慣れぬ人がうろうろすると近所の目や巡回するポリスの目が光ります。またそのようなルールになっているので不審者もおちおちできません。夜中になっても帰ってこないときは、点灯したままですから街全体の防犯にも役立ちます。また当人が帰ってくるとき足元が明るいので安心です。
さらにこの外灯のオンオフは手動です。デーライトなんてものは取り付けられていません。

 どうです? 日本人の客の受け入れ方など優れた作法や暗黙の約束ごとなどがありますが、この外灯の点灯については日本人も配慮の及ばなかった感があります。むしろ昼間に外灯を点けっぱなしだと「あの家の者は・・」とか「真昼の行灯」とか、ろくな評価を受けません。電気代がもったいないという意識もあるでしょう。でも外灯のワット数なんて知れたものです。ナイターするわけではないのですから。仮にそのようなルールが社会的常識になっても、ひとたびエネルギー危機が襲うと「無駄な明かりは消しましょう」って叫ぶ人が(たぶん)増えるでしょうね。それとSWは必ずといっていいほどオートを要求するでしょう。なぜか日本人というか日本のメーカーは仕掛けを好むようです。建築には関係ないのですが電動ゴマすり器なんてものもあるくらいですから。・・少し反省しましょう。


 梅の話からとんでもないところへ話が飛んでしまいました。



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突然趣味ネタでゴメン

2006年03月28日 | パソコン & SketchUp
 テーマから外れるけど・・
パソコントラブルのため新しいDellのマシンを導入した話の続きです。

仕事の一段落で趣味の Microsoft フライトシミュレータ(FS2004)を楽しんでみました。一番気になるのは、PCゲームをされる方ならご存知のフレームレートがどうなのかということ。ビデオ性能を上げるチップ(電子製品)はもともとマザーボードと呼ばれるパソコンの基板に付いていますが、PCゲーマーにはとても満足のいくものではありません。そこで普通はAGPビデオカードなどを追加装着するのですが、今回のマシンも同様のマザーボードに搭載されているタイプです。

ところが、性能は侮れないようです。ビデオ用(描画のために)224MB最大とプロパティにあります。実際にフライトシミュレータを起動して計測してみると、アドオンしたニューヨークの街を、解像度1024x768x32、複雑な風景でフレームレート15~20くらいはあるようです。これなら、難しいといわれるヘリコプターの操縦も何とかこなせそう。上の写真はニューヨークはマンハッタン、エンパイヤステートビルの脇を Robinson R22 で遊覧飛行をしているところです。

下の写真はセントラルパーク、メトロポリタン美術館の傍にある、あのフランクロイドライト設計のグッゲンハイム美術館の上空です。このあと公園内に着地してみました。




いい歳こいてなんて笑われるかもしれないけど・・けっこう楽しんですよ。


ということで、左下のブックマークに”自宅で楽しむ遊覧飛行!”を追加しました。




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台所から住まいを考えると・・

2006年03月27日 |  台所・洗面・浴室・便所

 今私たちが住んでいる家は築70年ほどらしいが、この時代の建物は何故かどこへ行っても同じような間取りと、同じような外観を持っているようだ。現在は玄関と台所(広く おくどさんと呼ぶ事もある)はフローリングの床に代わっているが、昔の名残は玄関の敷き台(履物を履くときに腰掛ける細長い部分)の段差に見られる。私は北海道生れなのでこのような生活慣習と違う世界で育ったのだが、数年前に移住先を求めて夫婦で三重県の青山町を訪問したときも、ちょうど今の家と同じような間取りの家だったことを覚えている。しかも玄関は三和土(たたき)のままで、台所もステンレスの流し台がセットされていたが、履物を書き換えて作業するような間取りだった。そのお家は老夫婦の住まいだったが、あれではお婆ちゃんがたいへんだろうなぁ。


 そもそも台所など水周りは不浄なものとして家相(最近は風水と呼ぶようだが)では、平面を考えるときの重要チェック項目の一つである。設計の仕事をしていると必ずと言って良いほど、この家相の話におよぶので職業上避けては通れない関所のようなものだ。私は家相の考えをまるまる否定はしないが全面的に肯定するつもりはない。が、その話は別な機会にするとして。


現在のようなステンレスの流し台が台所にセットされ、食事も椅子テーブルに変わったのは、NHKの番組”プロジェクトX”で紹介されたように”団地”と呼ばれる集合住宅ができダイニングキッチン(D.K.)と呼ばれる部屋が確保されてから、つまり戦後の復興目覚しい時代に生まれたスタイルだ。それまでは食事の場と食事を作るところは離れていた。私たちが今住んでいる家も、床はフローリングに代わり流し台のあるスペースにテーブルを持ち込んでいるが、使うのは夏場だけ。冬場は寒い場所なので、6畳の畳の部屋に電気コタツを置き(その部屋にTVが置いてあるので)、毎晩台所から作ったものを運び食事が終われば下げるような毎日の生活だ。今の時代(世代か?)炊事は女の仕事などと言ってられないので私も手伝うが、あの三重県の老夫婦は・・どうだったのだろう?


 寒い台所もメリットはある。野菜や漬物を部屋内に置いたままでも、そう早くは痛まない。でも、人間が痛むよねぇ。


 立ちスタイルのキッチンも、初期の頃は壁面に向かって並べる(もちろん今でも)のが基本スタイル。それが対面型とかアイランド型が最近は多くなり、黙々と壁に向かって作業するようなことは少なくなり、会話しながらでもできる生活エンジョイスタイルに代わってきている。これは家相にあった台所の暗いイメージは少なくなり、明るい場所に変わっていったこと。また炊事作業も夫婦(家族)、友人などと、親しく楽しくできる場所に変わっていった事を意味する。


概してこのようなダイニングキッチン・スタイルは炊事の臭いがする、あるいは油が部屋に充満するから嫌と言う人も多い。しかし最近は排気の設備機器も良くなってきているので平面を考えるときの障害にはならなくなったようだ。でも実際の炊事の現場は生々しいのである。水が飛ぶ、油も飛ぶ、道具を取替え食器を並べ、時間とも勝負しなければならないし、それはそれは、まかなう人数が多ければ、そこは戦場のようなものだ。


この先、私もそこで戦う戦士になるのであろうから、新しい家の台所は・・よ~く考えることにしよう・・と蛇口の前で考える私。




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本格的に春ですね

2006年03月25日 | 野良仕事や日々の生活
 昨日今日と珍しく晴れの日が続きます。
そろそろ春の畑の準備に取りかからないと一面草だらけになってしまいそうです。でも、その草畑を見ると・・


(少し時間をおくと画像が切り替わります)


タンポポ、レンゲなど、小さいけどシッカリ花を咲かせています。
家の前はここの地主さん達が7,8年前に植えた梅の木が一斉に花を咲かせていて、溜池の土手に植わっている桜も淡いピンクの蕾を膨らませています。
春なんですね。この時期が(少し寒いけど)二番目にいいですね。
昨日は少し鍬で畑を耕してみました。なにぶんモザイク模様のようにいろんな種類の野菜を作るし、アスパラガスやニラなどの宿根野菜もあるので一気にトラクターを転がすことができません。
家の中でのデスクワークは「寒い寒い」と言いながら時々石油ストーブの傍へ暖をとりに寄ってきますが、今の季節は外で少し動くとホンノリ汗をかきます。夏はベタベタで気持ち悪いけど、今くらいは気になりません。

さて、準備が出来たら何を蒔こうかな。



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中古電気製品にPSEマークって必要なの?

2006年03月25日 | 社会ネタ
 昨日報道されたので皆さんご存知でしょうけど、今回の中古品に関するPSEマークの問題は、一段落とは言え、妙な決着になりましたね。

当初、「中古品の販売はPSEマークが無いとダメ!」
でも、「個人取引やレンタルはOK!」
これがソモソモ不思議な解釈です。

やがて世界的な音楽家たちが騒ぐと、
「ビンテージ物は除外とします」
値打ちのあるなしは誰が決めるのヨ!って突っ込み入れたでしょ>あなた

そうしたら、大臣が
「5年も猶予があったのに今更騒ぐとは・・ブツブツ」
あんた、5年前は大臣でなかったけど、知ってたの?
だとしたらあんたを応援した周りの有権者は知ってましたか?
(これも私のTVに向かっての突っ込み)

そうして昨日
「販売もレンタル扱いで認めます」
それって何だったのよ!!


 私は新品の電気製品までPSEマークが不要とは思いません。それは

”電気と安全な暮らし”

に書いてあるように消費者のためであったり国際貿易のためであったりするわけですから。

 でもそれは新品だけでいいんじゃないのかな。

中古品の安全を確認しないといけない。PSEのお墨付きがないとダメって、はっきり言って余計なお世話じゃないの。消費者はもともと「中古品だから壊れるかもしれない」って思ってますよ。それを漏電しないかどうかの検査がメインで、使っているうちに壊れる、つまり回らなくなるとか音が出なくなるとか映らなくなるとか、消費者にしてみたらこちらの方が関心事なんだよ。

それと、中古品の安全を確認する機関って、もしかしたら天下り先じゃないの? 上で紹介したサイト

”JET 財団法人 電気安全環境研究所”

で”公益法人の情報公開ページ”をクリックして役員名簿など見て御覧なさい。
「やっぱりなーぁ」って納得しますよ。で、ついでに給与の欄も見ると、常勤理事長なら月給135万ですって。。。私なら半年食えるよ。


昨日最大の突っ込みを入れる場所は、

「中古品を検査する検査機器が品不足で4月には間に合わない」

だって。。
あんた5年間の今まで何してたのよ?


 少しヘンだけど軌道修正されたのは、やはりブログの効果があったと私は思うのだけど、この記事を読んでいるあなた、そう思いませんか?
今後もしっかり見届けましょうね。



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コンクリート強度

2006年03月24日 |  設計の仕事

 私は建築系のメールマガジンを購読しているが、
KEN-Platz News  2006年3月23日号
に興味深いニュースがあったので紹介する。


 コンクリート打設時に採取するテストピースの圧縮試験の結果が悪かった場合の話である。


供試体試験で想定を下回る結果が出たら、どうする?


 この記事に貼り付けられている写真をみると、どうやら木造住宅の基礎コンクリートのようである。一般的に住宅の基礎コンクリートでのテストピース採取は行われていないと思われるが、この記事にあるようにテストピース採取を行った発注者あるいは設計監理者は立派と誉めるべきかもしれないが、私は正直なところ少し複雑な思いだ。


 テストピースは流し込む前のコンクリートをサンプル的に採取し、所定の日数経過後に圧縮試験を行い、現場で施工されたコンクリートの強度を推測する、直径10cm高さ20cmの固まりである。その試験の結果が、予定した強度が出なかったので大騒ぎになり、改めて現場からコア抜き(基礎コンクリートにダイアモンドカッターで丸いサンプルを抜き取る事)で強度を確認したというニュース。


記事を読んでもらうとわかるが、施工した基礎コンクリートは充分な強度が確保されており安全が確認された。しかしテストピースの破壊試験での悪い結果の原因が、


>・・、基礎を打設したときに作成した供試体だけ、骨材が少ない。打設時に作成した供試体は、
>骨材が不足していたために、試験結果で本来の強度が出なかったと推定できる。この原因は、
>採取時に骨材がかたよっていたためと考えられる。


と文章は終わっている。???


 この建物(木造と思われる)が、どのような発注形態の建物かは知らないが、建売と呼ばれるような商品として作られたものなら、その業者あるいはディベロッパーは、構造計算偽装事件後の社会風潮に対応して商品価値を高めるために行い、かつ事件を公にしたのなら立派といえる。でも私はそうとは思えない。


住まい手が発注者となり、施工業者が自主的にテストピースを採取した。とも考えにくい。テストピースの採取、圧縮試験は無料ではない。どのような場合でも必ずそれはコストに反映されるからだ。とすると、発注者あるいは設計者が諸々の検査を指示したと思われる。


 私が最初に複雑な思いと書いたのは、このケースを思い浮かべたからだ。


 なぜなら(専門技術者として誤解を受けるのを覚悟で書くが)、要求される強度(呼び強度と言う)が 24N/mm2 も必要だったのかと言う疑問が一つ。通常の木造基礎なら 18N/mm2 でも事足りる。生コンプラントで作られる標準配合によるコンクリートでも、この呼び強度の2,3割増しの強度は期待できる。もちろん打設過程やコンクリート養生過程での差はあるので、私の立場から考えても呼び強度は 21N/mm2 で充分と思われるのだ。


それと、木造住宅の基礎形状はさほど複雑ではなく、打設するコンクリートボリュームも小さい。標準仕様書に照らし合わせても、少量のコンクリート打設にテストピースを採取する必要があったのかというのが二つ目の疑問。鉄筋コンクリートの建物ならボリュームもありコンクリートにばらつきがあっても困るし、次の階の荷重が上に載るのでサンプル採取で強度の駄目押しも必要であろう。しかし今回の例(あくまでも私の推測だが)なら棟上げまでの期間に(本当に強度があるかどうか心配なら)、コア抜き試験などの方法はできる。またこのコア抜き試験のほうが現物試験なので間違いない。所詮テストピースの圧縮試験は推定目安なのだから、そんなコストアップを無駄とは言わないが、個人住宅の発注者が理解していたのだろうか。


 私が思うに、あの構造計算偽造事件以降、熱物に懲りてナマスを吹くような傾向、コンクリートプラントも、打設する業者も信用できず疑心暗鬼になっている発注者。身の証を確かにするために事前の検討や確認(本来の業務)をせずに、安易に公的検査漬けを善しとする設計者あるいは業者。このような風潮が底辺にないだろうか。それが私には気がかりなのだ。


 住宅を手がける同業者さんは いかがお感じですか?






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青畳から思うこと

2006年03月23日 |  住まいについて

 最初はGoo‥ じゃなくて


 最初は青畳でも半年もすればすぐに黄色く日焼けしてくる畳。直接陽が当たるところは一発だ。だから日が射す側にある和室の縁側は意味がある。古い住宅のプランを見ると、畳の部屋と外部との間には日差しよけを兼ねた廊下、あるいは時代劇などで見られる外廊下(濡れ縁)の用をなすスペースがあるが、現代の住宅では通路・廊下の目的が混用されたプランにお目にかかるのはまれだ。ほとんどが単独の細長い部屋(?)となったところが縁側と呼ばれている。


幅が3尺(0.9m)を超えて4尺(1.2m)以上もあると広縁(ひろえん)と呼ぶ。広縁になるとさらに畳を敷きこんだ数奇屋の贅沢な縁側もある。このように縁側にまで畳を敷く場合は、軒の出がさらに大きくなり、軒裏も二重軒などの造りになってますます贅沢な構えとなる。つまり、真新しい青畳を維持するには涙ぐましい努力が必要になるだ。 解るよね~ぇ。古女房にならないようにするのも、涙ぐましい努力が必要なことも・・。


未入居のマンションなどに黒いビニールのカーテンがぶら下がっているのも、この日焼け防止のためなのだ。逆に引越し荷物が出払った後の部屋で見かける、畳の青い部分。これも何かしら感傷的な気分にさせるシーンだと私は思うのだが、キャンディーズを知っている年代の皆さんは いかが?


 男は 立って半畳 寝て一畳


という言葉がある。ようは”己を知れ”という意味だと私は解釈している。


 畳の上で死にたい


という意味は・・なんだろう? 家族に見守られたいとか、家の中の安らぎを求めているのはわかるが、板の間の上で死にたいとは言わないし、戸板の上(で死ぬ)と言うのは、戸板を担架のように使って死人を運ぶ様を表しているので、板が嫌われることもあるが、現実に板より畳のほうがクッション性もあり直接床に寝転がるには都合が良い。また歩くときの頭へのショックも柔らぐ。かと言って柔らかすぎてはいけない。”硬い畳が上等品”なのだ。もっとも最近の科学畳と呼ばれるもの物はワラ床をあまり使っていないので硬い・・というか、私には硬すぎる感じがする。


畳表に使われるイグサも国産が少なくなったという。畳床のワラもそうだ。ほとんどが中国産で、まれに害虫が紛れ込む事件もある。私も20数年前、家族中だけではなくニュータウン全体で大騒ぎした経験がある。今は輸入過程で防除されているらしいが、今度は逆に殺虫剤の薬害が問題になってきている。だから国産で無農薬の畳を作ろうとすると、かなり高額な贅沢品になってしまう。こまった現象である。


畳表の色が青色から黄色へ変わる様も、けっして悪くはない(と思う。だよね、お母さん。)。もともとの日本家屋は柱や長押(なげし)、障子など木材を生地のまま使っている。当然時間の経過で黄色くもなり茶色にもなる。この時間の経過で変化していく様を受け入れるのが日本家屋ではないだろうか。そして畳の微妙な硬さ(柔らかさ)を求める繊細な感覚。これらを常に大事にしておきたいと思う・・今日この頃。





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TATAMI ROOM は土足厳禁

2006年03月22日 |  住まいについて
 脱衣棚の話で床の衛生感覚の話をしたので、もう少し床について。

 その昔、建築家の清家清先生が自邸を欧米のように土足で生活するように考えたが、しばらく生活した後、やはり一般のように室内は靴を脱ぐ生活に変えたそうだ。

 私の知る限り、一人だけ(というか夫婦一家単位)欧米のように土足で生活している人がいる。便利なのか具合が良いのかどうか尋ねたことはないが、見ている限り、愛犬はそのまま外と中を行き来しているし、インテリアや食生活、例えばお酒は日本酒ではなくワインとかで、客用に和室こそあってもお二人の寝室はベッドで寝るという。いわゆるジャパニーズ的なものは生活に取り込まないようだし、会話の端々に日本生活を否定する言葉も聞こえだすと、私としては、いささか納得できない気持ちになるのだが、それはそれでお二人の生活のこだわりなのであろうと、広い心で受け止めよう。(これ以上書くと悪口になりそう)

 それはさておき。日本では室内は土足厳禁が普通である。乾燥した気候と違い、雨も多く湿気の多い気候風土が原因したというのは説明しなくとも理解してもらえると思うが、畳という世界中を探しても、どこにも見つからない特別なマットが普及したこともあるだろう。

TATAMIは国際的に通用する言葉になっている。インターネットで"畳"とググらず "TATAMI" と入力すると、かなりの確立で英語のサイトがヒットする。ところが肝心の日本で畳が、さほど大切にされないのは残念に思える。

たたみに関するサイト

もともと植物繊維でできた物なので維持管理が大変なこともある。濡らしてはいけない。虫がついてもこまる。畳表を時には張替えないとみすぼらしくなる、などいろいろある。でも昔から言うでしょう。

「○○と畳は新しいのが良い」って。

新しい畳の、あのイグサの臭いを嫌う日本人はあまりいない。むしろ畳の上に大の字に寝転がって深呼吸する、あのときこそ家の中で落ちつく瞬間なのではないだろうか。あの臭いには鎮静剤の効果があるのかもしれない。もっとも一人で落ち着くには便所が良いという人もいる。確かにあの場所はアロマだらけ。。だろうけど。

 最近流行っているのが縁(フチと呼ばずヘリと言う)の無い琉球畳。柔道畳と呼ぶ人もいる。デザインとしては面白いが(私も時々使う)、現実には問題がある。畳の縁がなぜついているのか考えてみればわかるのだが、畳表を折り曲げた角の痛みが早いのだ。それを承知で使う覚悟がいる。

また、ブラシがロールするタイプの掃除機も畳には凶器となる。畳は固く絞った雑巾で、繊維に沿って拭くのが良い。それと昔の風景になってしまったが春と秋の乾燥する時期に虫干しすると畳床(たたみどこ)も長持ちする。湿気を含んだままだと畳床は単なるワラ床になってしまい、ふかふかした状態になってしまう。こうなっては畳の表替えでは済まなくなり新畳購入となる。

 うれしいと 素直に言えない 所帯持ち

悲しいかな、この虫干しするような大掃除の習慣が無くなって(できなくなって)しまったのも残念だ。

高気密で閉ざされた中で生活するのが良いのか、開放された外気が通り抜けていく室内が懐かしいのか・・スローライフと現代住宅を考えると‥悩んでしまう私なのだ。



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脱衣棚の仕切り

2006年03月20日 |  設計の仕事
つまらない話だが設計屋の独り言だと思って。。


 最近よく利用するスポーツジムには当然の施設としてシャワー設備がある。ロッカールームの奥にカーテンで仕切った脱衣場がありシャワーブースは二個。二人が使えば次の人はロッカールームで待つことになる。その脱衣場には棚が一段あり、そこに脱衣籠としてマニラ麻か何かのバスケットが二個置いてある。

何気に設計屋として考えてみると、不特定多数の人が利用する脱衣場。銭湯、温泉などの脱衣場。クラブハウスの脱衣場、独身寮などの脱衣場などいろいろあるが、扉があり鍵が掛かるタイプは別として、オープンラックタイプでは、

 仕切り板があると籠がなく(物理的に置きにくい)
 籠があると仕切り板は無いか少ない

かのどちらかだ。

 個人の住宅などでは、若い主婦がインテリアショップでしゃれた籐籠やマニラ麻網のバスケットあるいはランドリーバスケットと呼ぶものを置いて使うようだし、そのような(しゃれた)生活を提案するインテリア雑誌も本屋で見かける。と言うのは個人の家には脱衣棚が無いことが多いのだが、棚が必要か籠が必要か? 設計屋としては一考すべき事柄ではないだろうか。

多数の人が利用する脱衣場はスペースのこともあり脱衣棚が設けられるが、日本人の衛生感覚として、棚板あるいは床の上に直接脱いだ衣類を置くのは気が引ける。籠に入れて一旦縁を切ることで精神衛生上も良しとする気持ちがあるのではないだろうか。床あるいは棚板と籠のどちらが衛生的かは調べたことがないのでわからない。(床は別として棚板と籠では大した差はないと思う)

この感覚は合理性にかけるが、このような感覚は他にもある。例えば、乾燥した洗濯物を畳む場合、畳の上では(文字通り)畳めるが、いくら掃除が行き届いた部屋であっても床フローリングの上では畳まない。
そうでしょう? 奥さん。


その感覚から推測すると脱いだ衣類は、床より棚板の上、かつ籠に入れるのが日本人の精神衛生上もよろしいのである。そう思いませんか?>all

しかし、私の仕事の上では(他社の設計図を見ることが多いのだが)、なぜか脱衣棚はグリッドで仕切られた本棚タイプの設計が多い‥。つまり籠を置くことを前提にしていない。

 これって、おかしくない?

グリッド状のラックにするのがデザインと言えばそれまでだけど、安易に線を描いてませんか?
そして、我ら日本人の生活感覚を忘れていませんか?




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歳なのか?それとも年代なのか?

2006年03月19日 | 野良仕事や日々の生活
 最近私たち夫婦は健康管理のためにスポーツジムに通い始めた話の続きです。

ジムはマシンとスタジオプログラムがあり、月会員になるとプログラムに自由参加できます。少し前はストレッチングをしました。妻はボディコンバットとか結構激しい動きのプログラムを楽しんだりしています。私は‥‥どうもこういった全身を激しく動かすのは苦手でして、妻は

「全身動かすからイイワヨ!」
「そのうちに参加します。。」

といって先に延ばしていたのですが、(とうとう)先日ソフトエアロビなるプログラム(30分)に参加してみました。

 初心者向けのウォーキングを基本としたエアロビというフレーズです。参加人員も少なく(男はたまたま私だけ)動き回るには充分な広さがあります。でも前回の鏡による嫌な記憶があるので一番後ろに立ちました。
やがてビートの効いた音楽が鳴り響きインストラクターの掛け声で動き始めます。

ハイ! ワ~ン、ツ~、ワン、ツ~ 

ところがですネ。簡単なステップは体もついていくのですが、手を振ったり少しスキップのようなステップが混ざると‥。まったく手と足がばらばら‥

このプログラムの直前に自転車こぎを負荷1.7で20分やったせいでしょうか、やたら汗が出ます。これは運動の汗というより冷や汗かもしれないけど、皆とリズムが合わなくなるとスタジオの後ろのバーに引っ掛けたタオルで汗を拭きに(それとなく)下がり、次のリズムに合わせるタイミングを計ってました。

 ほんと我ながら呆れるほどのリズム音痴です。  歳のせい?

 でも私が思うに、これは歳のせいで体がついてこないだけではなく、私の年代あるいは私の育った環境のせいだと考え‥たい。小学生の時はフォークダンスすら照れくさかった記憶があり、遊戯は女子のする事。音楽の時間でも歌に合わせて首を左右に振るとか、体を動かすなんてことはイケナイ事と心の底にシッカリ焼きついてました。

それに比べ最近の若い世代は、音楽に合わせて体を動かす事は自然な行動で、体が勝手に動き出すように見えます。子供たちもTVを見て歌手の振り付けなど、すぐに覚えるようです。我が娘たちも一緒でした。ピンクレディが幼女期でしたからねぇ。

とか、照れ隠しに自己分析しても始まらないのだけれど、もう少しリズムに合わせて動けるようになりたいと、恥ずかしながら思うのでした。30分のエアロビが終わったあとインストラクターの先生は
「最初は皆さんそうです」
と気休めのお言葉。ありがとね。

ハイ! ワ~ン、ツ~、ワン、ツ~ 




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もう春なんだなぁ

2006年03月18日 | 野良仕事や日々の生活
 何度も書くようだけど、古い造りの家は

間取りが悪い:日当たりの悪い場所に生活の中心がある
気密保温性が劣る:障子・襖などが多く、隙間風がある

そんなわけで、昨日のような日も室内では石油ストーブを焚いているが、外の方が暖かく感じる。梅見に出かけた車の中は温室状態で暑く、今年初めてカーエアコンを冷房専用に切り替えた。

 今朝は曇り空で始まり、すでに雨が降り始めた。”春に三日の晴れ間なし”とはよく言ったものだ。さっき溜池の土手を歩いていたら、筋状に土の盛り上がったところを発見した。これはモグラの仕業だろう。冬眠していた動物たちもソロソロ起きだしてきた様子。草も少し伸び始めた。体感的には寒いけど、やはり春なんだなぁ。



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しだれ梅

2006年03月17日 | 野良仕事や日々の生活
 淡路島の中では恒例になっている梅見といえば、個人の庭に咲く大きな”しだれ梅”が有名です。新聞の地方欄にも毎年書かれるほどで、私もこちらへ引っ越してから「今度行こう」と思いながら果たせず、昨年は良いタイミングで近場まで出かけたときに友人と二人で見てきました。今年は未だ見ていない妻と二人でドライブがてらに見物としゃれました。



 いつ見ても見事な梅です。ちょうど春の嵐も済んで空まで澄んで絶好の梅見日和。あちこちから車で見物にきていました。近所迷惑でしょうけど細い道路の脇に車を止めて少し歩きます。いわゆる梅林ではありません。庭に咲く一本の梅を見るだけです。この梅の木を守っているお家の方々の苦労は大変でしょうけど、この時期だけ庭先を解放してくれる気持ちに感謝です。





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春の嵐

2006年03月16日 | 雑記
 一日おいて今日は春一番というより

 春の嵐

ニュースによると洲本では瞬間風速28mが吹いたとか。
犬のシロは外へ出てもすぐに帰ってきて勝手口の外で「ワン!」
引き戸を開けてやると「外はかなワン」とばかりに土間に入ってきて(専用の敷き毛布が敷いてある)寝てばかり。

畑を見ると、せっかく立てたエンドウの竿が倒れていた。明日天気なら立て直さなくちゃ‥。

天気には勝てまへんなぁ。




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春の雪

2006年03月14日 | 雑記
 急に冬に戻ったような昨日でした。今朝起きてみると外は雪景色。

庭の山茶花に積もった雪と紅のコントラストが美しく見えたので一枚パチリ。



ついでに二階から庭の写真もパチリ。
飛び石に残った足跡は、今朝私が新聞を取りに行った足跡。できたら下駄の跡が良かったですね。

春の雪

文学的な響きを持った美しい言葉ですね~ぇ。
と言うと「意味が解らない!」って誰かに突っ込みを入れられそうだけど。



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