ちょっと面白いものを見つけましたのでご紹介しておきます。
有名な建築ですから多くの方がご存知だと思います。あの落水荘(買う不満・・面白いから残しておこう。。カウフマン邸)のCGビデオが見れます。下の行をクリックしてください。
Digitally Distributed Environments
YouTube のビデオ画面ですが、ファイルをダウンロードして見るほうが画質が良いですよ。
実際には改修工事が行われている(完成したのかな?)ので見学はできなかったはずです。それがCGで、旅費もかけずに見ることができるのだから・・
良かった良かった。
9月9日追記:
この家を紹介しているHP
Architecture of
Frank Lloyd Wright
http://www.wam.umd.edu/~stwright/frank-lloyd-wright/index.html
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(私は建設省の告示を非難している訳ではないので誤解なきよう)
昨日の記事は、ちょっと読んだだけでは理解できないようなので、今日はサンプルをお見せしながら説明しようと思う。
上の図を見て欲しい。これは自邸の平面から、極端に壁を抜いて、最低限どれだけ壁があれば良いかをテストしたもの。(建物形状は以前の記事を参考に見ておいてください)
平屋建て、軽い屋根、切妻形状で南と東に大きな開口部を設けてあり、西側は車庫と物置があり壁量は充分に確保できるという想定。床面積(車庫も全部含め)から地震力に対して14.66の必要壁量にたいし、X方向には倍率(構造用合板を張るので2.5倍)を掛けた存在壁量は19mあり、OK。
Y方向は切妻の棟までの面積が加算されているので、風圧力に耐える必要壁量が32.99m。これに対応する存在壁量が38.5mあり、Y方向もOKになる。
この状態で充足率を計算すると全て1.0を超え(X方向上とY方向右でも1.32ある)、壁率比の検討は不要になり、木構造は適合、適法と判断される・・が、
ちょっと建築をかじった人なら、上の画像の壁配置が不自然なことは理解できるはず。特に南東側の壁が少なく思えるだろう。もちろんこれは極端なサンプルなんだが、これでOKとは私も考えない。
このサンプルのまま、壁率比(充足率の小さい値/大きな値)を検討すると、当然ながら0.5以上にならない。
解決するには色々方法はあるが、上の画像で説明する。
あえて西側の壁をそのままで考えると、東側に2.5mの壁を追加、かつ北側には1.0mの壁を追加して初めて壁率比は0.5以上となる。もっともこれでも適切に壁を配置したとは思えないが、壁率比を考慮するとしないではこれほど違うことを分かるだろう。
今は壁量計算もCADやExcelなどですぐ計算できる時代だ。何度でも簡単にシミュレーションできるのだから、木構造とは言え自分の納得できる壁配置を心がけよう。ただし、その過程がブラックボックス化されて、結果OKだから安心。と短絡に考えたら間違いだ。そんな考えがあの事件を引き起こしたのではないかと・・ふっと思った。
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それは風圧力を算定する面積計算において、床上1.45mまでは無視できると書いたのだが、これは1.35mが正しい。もし私のブログを読んでそのまま信じている方が居られると困るので(そんな人は居ないか)改めて訂正したことを報告しておきます。これは単純な記載ミスでした。すみません。
ところが、もう一つ私が勘違いしてたことがある。壁量計算そのものは間違いではないが、壁配置のバランスに関して、1/4面積による”壁量充足率”と”壁率比”の判定が、
壁量充足率が1.0を超えていれば壁率比は検討しなくとも良い
と建設省告示第1352号に記載されていることだ。
私はこれを
壁量充足率は1.0を超え、かつ壁量比が0.5以下であること
と解釈していた。
もともとこの検討は近年定められたもので、バランス配置は特に算定方法が示されていなかったのだ。その示された方法は、平面の外側1/4の面積を算出してX、Yそれぞれの方向で検討しなさいという。これは「いくら壁を入れても片方に偏っていてはだめですよ」ということだったはず。
ところが告示の通りに1/4の面積から必要壁量を求め、それ以上に壁を存在させれば充足率は1.0を超えるわけだから、壁率比の検討は不要になる(・・?)。木造平面が常に四辺を持った矩形であることは少なく、また1,2階とも同じ平面であることも少ない。私自身多くの例、シミュレーションをしたわけではないが、たまたま平屋の自宅を告示のとおり算定すると、かなり壁を少なくすることができる。前回書いたように日本の住まいの多くは、南、東面に大きな開口部があり、北、西面は壁が多い。つまり北側・南側のバランス、東側・西側のバランスを考えろと言うのが本来の趣旨。告示どおり検討すると、開口部の多い南側・東側の1/4面積に対応する壁量があれば、OKになるのだ。もちろんその通りなんだが・・。
自邸の例では、南側が少し張り出した平面になり、1/4面積は北側の1/4面積より少なくなる。つまり南側の壁は北側より少なくても良い。壁率比を私の(勘違いした)考え方で検討すると、その比を0.5以上にするために、もし南側を基準で考えると、北側は南側の2倍を越えてはいけない。ところが、北側は自動的に壁が多いので、北側を基準にすると南側はその半分以上必要になる。自邸の例では西側(車庫と物置のために壁が多い)の壁を減らす必要があった。
でも全体的に壁率比を検討しなくても良いとなると(偏心率は別として)かなり壁を省略することができたのは、私もビックリした。
言葉で書くと難しいし、説明になってないかもしれないが、もしこの記事を読んだ専門家は適当な例でシミュレートしてみてほしい。また構造専門家の意見もお伺いしたい。
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と言う話はおいといて。
その土曜日に大型家電店でウェブカメラを購入してきた。以前話題に取り上げた Skype につけるためである。30万画素のスタンダードなものだが、価格は
なんと!500円
イヤホーン、マイクも付いていての値段だ。都会にある大型店舗ではときどきこのような目玉商品が売り出されるが、淡路へ引っ越してからは、あまりこう言った”お買い得情報”は耳にしない。もちろん田舎には田舎の”お買い得”があるのだけれど。
予め狙ったわけではないのに、いいタイミングで買い物できたので、わずか500円の買い物でもすごくシアワセ~な気分だ。
家に戻ってから早速セットアップ。すぐに娘やSkype仲間へお披露目。
ハハハ、単純ですなぁ。
でも最近知らない人からアクセス要求が届いた。これで3通目になろうか。国はCHとあるから中国。もちろん迷わず無視するのボタン押したが、日本であっても無視するのが一番だろう。
触らぬ神に祟りなし
追記:お買い得情報としては古いので意味がないかもしれないけど、このウェブカメラはミドリ電化の川西店でゲットしました。 ELECOM の商品です。
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当地は長いこと雨が降りませんでしたが、今回の台風10号で、ようやく乾いた畑も潤いました。もっとも九州、四国南部に大きな被害をもたらし、手放しで「恵みの雨」と言うわけにはいきませんネ。
それにしてもこの時期の雨は降ると集中豪雨です。我が家も少し雨漏りしてしまいました。梅雨に入る前に樋の掃除はすませてあったのですが、その排水先の溝(土を掘っただけの溝)が土で埋まり、全体の排水が悪くなり、その水上にある会所(ここに竪樋が接続されている)が満水・・そして竪樋も満水・・内樋も満水。結果、雨漏り。 ”風が吹けば桶屋が儲かる”ような話ですが、因果応報。どこか手を抜くと思いがけないところに被害が現れます。
もうしばらく暑い日が続くでしょうが、8月も20日を過ぎました。そろそろ秋の畑の準備にかからなくちゃいけません。白菜や玉葱の種蒔き(苗を育てます)。草の生えた畑をいったん耕して石灰や堆肥をすきこんでおきます。いろいろやることがたくさんありますが・・まだ暑くて・・。
自邸平面を1/4の線で切り分けてみると下の図になる。
上の図のように(画像の上が北側)、西側と南側に凹み部があり、その範囲の面積は反対側と比べて小さくなる。この1/4部分の面積に応じた壁量を検討することになるので、凹みのある部分は面積に応じて少なくても良いということになる。北側と南側はX方向の検討、西側と東側はY方向の検討をしてみる。
このバランスが意外と難しい。自邸も含め一般的には南面や東面に大きな開口部をとりたくなるし、北や西面は壁が多くなる傾向がある。壁があるから筋違いを入れて置けば安心と思うが、片方ばかり頑強過ぎると捻れを発生させて壁や筋違いが有効に働かなくなる恐れがある。例えば、使い切ったティッシュの箱を潰す時、面に平行に押すとかなりの力がいるが、少しひねって押すと簡単に潰れる。バランスを検討する事は、家がこのティッシュの箱のようにならないようにするためだ。
今回の検討を例にとると、西側に車庫と物置があり充分な壁を確保できる。ところが東側は面積は大きいが、開口部も大きい。また南側も同様である。試行錯誤の計算を行った結果、西側の物入に小窓を設けることにして壁量を減らすことにした。南側も当初は筋違いをタスキに入れるつもりだったが、剛性が高くなりその必要も無いことが分かったので片筋違いのみとしたのだ。これで充足率は0.56~7となり、制限の0.5をクリアーした。
(充足率を1.0に近づけたいなら、構造用合板を一部取りやめて木摺下地・・ということも考えられるが、わざわざやる必要はないだろう)
今回のような平屋建ての建物は、構造用合板を張った大壁構造なら丈夫な建物が建設可能で、壁配置のバランスを考えれば、日本的な南側に大開口を設ける平面も可能であることが理解できると思う・・が、ちょっと難しかったかなぁ(?)
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自邸は平屋で大壁構造、かつ屋根は軽い金属屋根を考えているので、外壁に構造用合板を張回せば筋違いは不要と考えても良いくらいになる。いくら平屋でも瓦葺・土塗り真壁では、こうはいかないだろう(と思う)。
上の簡易平面の画像を見て欲しい。実際は内部の壁があり、石膏ボードの12mmを張るなら1倍で加算できるが、内部は将来的な模様替えによる間仕切り撤去も考えられるので、今回の計算には含めていない。また小さな壁も実際の長さが60cm以上あるなら計算にいれても良いのだが、あまりにも縦に細長い壁になるので、これも無視した。むしろ内部の壁は安全率として考えた。
平面中央部の洗面や浴室の場所に縦2mの壁が二ヶ所あるが、これはタイル下地やアクセサリー取付けのために石膏ボードではなく構造用合板下地とするためである。この壁はY方向で、ちょうど風圧を受ける長手面(X面)に耐力として働くので都合が良い。
青色部分のみ筋違い(45x90)を入れるつもりだ。倍率は2倍しかない。他の外壁より効率が悪いが、この面は全てガラス面にしたいので壁は設けたくない。しかし構造的には必要。その結果が”見せる筋違い”としてデザインすることにした。柱と同材を横に50cmピッチでいれて格子にしても2倍くらいなら稼げるかもしれない。(すこし研究してみよう)
結果、筋違いは二ヶ所だけ、あとは全て構造用合板を打付けることで間にあうことになる。
ちなみに地震力に対応する壁量は
133.2x0.11=14.66m
風圧力に対応するY方向は32.99m(存在量41.0m ∴OK)
X方向は14.45m(存在量26.5m ∴OK)
と計算された。Y方向の壁は33m以上、X方向は地震力の数値で14.7m以上あれば事足りる。以前計画したフラットな屋根の場合はほとんど地震力で決まっていたが、今回は切妻屋根でX面の見付け面積が大きくなったのでY方向の壁量が増えた。
次に壁の配置がバランスよく配置されているかどうかを確認する。
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計画平面を元に壁量の計算をしてみよう。
木造建物は壁の量が多いほど強さが増す。でも明るく開放された窓も欲しいとなると壁ばかりにするわけにもいかない。そこで壁量計算が必要になってくる。
木造の壁量計算は、地震力の検討と、風圧による検討の二種類がある。詳しくはそれなりのサイトで学んで欲しい。お勧めのサイトを下記に紹介する
http://www.mokuzou.com/
大まかに説明すると、地震力による壁量は床面積から求められ、X,Yの方向性はない。但し建物の屋根など重量によって計算する係数は分類されている。当然重たい瓦屋根などは必要とする壁の量が多くなる。
風圧による検討はX、Y方向立面図の面積を求め、それに直交する部分に壁量があるかどうかを検討する。但し床に近い部分は影響が少ないものとして、床から1.35m上の面積を求める。当然2階建てのほうが1階の壁量は多く必要になる。また、隣に大きな建物があり風除けになっているなどの理由は通用しない。台風銀座と呼ばれる地域は、この計算値の係数が大きくなり、より多くの壁の量を求められる。
風圧による2方向の計算値と地震力による計算値の、合計3つの値を全てクリアーすれば安全とみなされるが、さらに近年、平面に釣り合い良く壁を配置してあるかどうかの検討も必要になっている。さほど難しい計算ではないが、木造とは言えどしっかり計算して安全を確かめる必要があるので、ただ単に”長年の経験”で済ませてはいけない。
壁量とは平面上の壁の長さとして求められる。在来軸組工法であれば柱から柱と横臥材とで囲まれた部分の平面上の長さだ。壁の仕様(筋違いのあるなしなど)によって存在する壁の長さを割増しできる。このことによって大きな開口部も可能になる。
* 風圧見付面積計算の床上1.45mは間違いで1.35mが正しい(8/22訂正済)
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前のページで紹介したサイトを訪問された方は気がついただろうか?
Saltbox 以外にもいろいろなスタイル(様式)の名前があったことに。
その中に Lustron というのがあるが、これがまた私には何のことか分からなかった。 機械翻訳では辞書登録されていないし lust は欲望とか切望するとかの意味だし、建築系の意味につながらない。ところが、英語でネット検索してみると・・なんと、出てくる出てくる。
Wikipedia: http://en.wikipedia.org/wiki/Lustron
Lustron Luxury: http://www.piranhagraphix.com/Lustron/
それは第二次世界大戦後の帰還兵のために安く住宅を供給するシステムとして考えられ、軽量鉄骨の骨組みに鋼板パネル(多分ホーロ仕上げの事だと思う)で作られた平屋建てのプレハブハウスだった。価格は、当初の予定は8500から9500$のつもりだったが平均は10500$くらいらしい。当時の日本円360円換算で3百78万円、今なら百万ちょっとである。事業そのものは政治的スキャンダルもあり、数年で(1950年までに2500戸生産)失敗してしまうが、あれから半世紀以上経過した今でも、愛好家(?)が居るらしく、それは大事に使いこなされていて、近年その古家を買った人も満足しているという記事だった。
大戦から帰還した若者が自立のためのスイートホームを求めて購入したことは充分に想像できる。平和が戻ったときこそ、より安住を求め家(ホーム)の重要性は高まる。その後の強いアメリカを育てる要因にもなっただろう。当時の日本の住宅環境とは比較するまでもない。住宅は個人の財産ではあるが、国力や文化を示すバロメータでもあると思う。現在でも海外の平均的な家をみればおのずとその国の文化や国力が分かろうというものだ。戦後60年、家(ホーム)に関して日本はなにをしてきたのだろう。住宅公団の陳腐化、住宅金融公庫の形骸化、ハウス55プロジェクトの失敗、バブリーな不動産業界と政界癒着、などなど。
価格にしても住み心地あるいは住まい方にしても、日本では考えられない。終戦記念日を前にして「アメリカ大好き」なんて言う気はもうとう無いけど、この文化の違いには脱帽する。もし住宅文化という言葉があるのなら、少しはアメリカを見習ってもいいだろう。もともと日本は他国の文化を素直に、そして日本流に置き換えて消化してしまう大きな懐を持っている。でもこの住宅文化だけは捨ててしまったか、最初から諦めたようだ。
ネットって、使い方によってはほんと便利なものですね。
家の設計資料として米国のハウスプラン集(平面と外観図を集めたもの)などを見ることがあります。特にアイデアに行き詰ったとき、発想の転換のために。とうぜん文章は英語なんですが、必ずSaltboxなる表現があって、翻訳すると塩箱・・当たり前だッーの! 別の辞書で調べると
saltbox :《米》 ソ-ルトボックス型の家 《17‐19 世紀に造られた前が 2 階建て, 後ろが 1 階建ての家》
その住宅のスタイルを表している事は分かるのだけれど、何で塩が関係するのか、いまひとつピンときていなかった。たまたまネットサーフィンをしていたら
OLD HOUSE WEB http://www.oldhouseweb.com/stories/Detailed/10309.shtml
を発見した。そこには塩箱(saltbox)の写真もあり、
ソルトボックス・スタイルの意味をようやく理解できた。辞書では前が二階建てで後ろが1階とあるけど、スタイル集を見ると必ずしも前後の関係はないようだ。
でも塩って、こんな粗末な箱に入れておいたら、日本では湿ってしまって最後には流れ出すよね。だから日本ではゼッタイにこんなスタイル名はつかないと思う。
我が家でも流し台の上には小さなツボがあり、ここに塩を入れて料理に使うが、常に小出しで使う。残りはジッパーの付いたビニール袋にいれて吊戸棚の中。
ところで、キッチンの片隅にある調味料入れって、主婦の皆さんはどう使っているのかな? 湿ったり、油汚れが付いたりで、私は表に出さないほうが良いと思うけどネ。
話を戻して。・・とすると、10年以上も前に淡路島に建てた家(私がやったのは基本デザインだけだが)
これもソルトボックス・スタイルなんだ・・なんて今頃気づいた。
もちろん日本風に湿気対策(?)として軒は出してある。
それと、Google SketchUp のチュートリアルも、この Saltbox スタイルの家を描くことになっている。あちらでは当たり前のスタイルなんだね。
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ベタ基礎ができたら土台を置いて柱を立て屋根を架けて棟上げ・・ということになる。一足先に SketchUp で基礎と床組の画を描いてみた。このような床組が先になる画は、まるで2x4の工事のようだが、構造設計と平行してスケッチしている。実際の工事もスケッチのように簡単だったら良いのだが・・そうもいくまい。
前回書いたように柱割り基本を1mグリッドにしたので大引も1mピッチになっている。この上に根太なしで構造用合板(メートル物)、厚24mm以上のものを直接張って剛床にする。だから火打土台は不要。
南側の出っ張り部分は1.2mある。大引の間隔が広く見えるのはそのせいだが、ここには太陽熱を蓄熱させるコンクリートブロックを土間から床まで敷きつめ、この部分だけ石張りかタイルにしようと考えている。だから大引は入れていない。
外周立ち上がりに換気口が見えないのは、床下を蓄熱空気循環層として使うので開口部は設けていない。むしろ島基礎(室内側の独立した基礎立ち上がりのこと)が空気の循環を妨げないか・・そちらが心配だが、たぶん窓部分に噴出し口を設けるので気にするほどではないだろう。
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暑い毎日です。全国的に花火大会や夏祭りが行われていますが、当地もお祭りの真っ最中でした。
金、土曜日は阿波踊り。もともと淡路島は徳島藩の領地だったのでお祭りの踊りは阿波踊りということなんだそうです。娘たちも帰省中でしたので一緒に見に行ってきました。
かなりぶれてますけど・・雰囲気だけは。
よく”おどる阿呆に見る阿呆”って言われますが、私達は見るあほう。近所の方に言われました
「奥さんTVに映ってたで」
こういったローカル行事は市のケーブルTVの独断場ですから、どこか画面の隅っこにでも映っていたのでしょう。
日曜日は花火大会。薄暗くなって山から下りてくると県道が珍しく大渋滞! でも勝手知ったる地元ですから旧市街地を抜けて大浜近くへ移動。後半の花火は間近で見ました。
高校野球も始まりました。
夏、真っ盛りですなぁ~。
連日真夏日。熱中症で倒れる人も多いとか。
私は暑さのせいで熱中できない症・・。
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前回、自邸の基礎コンクリートの強度はN18でも良いと書いた。
しかし実際に及んでは今まで他の住宅設計で行ったようにN21を使うつもりだ。誤解があってもいけないので、何ゆえにへそ曲がりな意見を書いたかを追記しておきたい。
おりしも建築士の制度改正に関する報告書 ”社会資本整備審議会建築分科会基本制度部会報告書(案)” が国土交通省のHPに公開され、ますます建築士の資格が世に問われている状況で、私のような超零細個人の建築事務所、組織に入っていない個人の建築士などが数多く手がけていると思われる木造住宅の設計。あるいは小さな工務店の施工による工事(もちろん良心的に施工を行っているものとして)。このような我々が雛形として、標準仕様書として使っているのが金融公庫の仕様書だと思う。
コンクリート強度一つだけを取り上げるようだが、従来N21のコンクリートは大きなハウジングメーカやプレハブメーカも採用している強度である(全てを確認したわけではないが)。これらの数値を金融公庫がN24を最低数値としてうたえば、世間的にはそれが正しいことになり、それ以下は基準以下で不適格な建造物と素人ユーザーから判断されないだろうか。私はそれが気がかりなのだ。
大手住宅メーカーなら簡単に自社仕様を変え、そのコストアップもどこかで吸収してしまうかもしれないが、良心的な町屋の工務店は確実に利益を減少させられる。また私のような職業でも、N21のコンクリートを指定すると、大げさに言えば構造計算偽造か建築士の資格まで疑問に思われるかもしれない。
上に掲げた建築士制度の報告書も併せて読んでもらうと私の不満が多少わかってくれると思うが、資格が問われれば問われるほど、組織だった一員でないと世間で仕事ができなくなるような改正は望むところではない。同じように標準仕様書と呼ぶものも(もちろん水準をあげる必要は認める)、現況を超えるような基準は仕様書にうたって欲しくない。確かに仕様書は法律ではないから厳守する必要はないだろう。でも住宅建設に関わる大手企業は必ず右習えするし、せざるを得なくなる。
私は自由に住むために自由に造りたい。
(グチが入ったので文章がぐちゃぐちゃだ)
参考:KEN-Platz 【特集】建築士制度 http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/building/feature/kenchikushi/
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