晴耕雨読で住まいを造ろう

都会を離れ農的暮らしをしながら、日々住まいについて考え、家造りを家族と共にDIYで実現させた日記・・その後

台所での水仕事のあと

2009年01月31日 |  台所・洗面・浴室・便所
 男子厨房に入らず・・なんて言うと

「ひとりで食事できるようになっときなさい!」

と言われ(そうにな)る熟年の夫です。


水仕事をした後、とうぜん手拭きタオルが必要になり、その後タオルをどこに干すかが問題なんですよねー。

シンクキャビネットの扉取っ手に引っ掛ける。
そんなことしてませんか? > 奥さん!


ホームセンターなどに行くと、吸盤や粘着テープで固定するタオルハンガーがありますが・・どうも良さそうなものが見つからない。傷痕が残るようなものは嫌だし、そもそも取り付ける相手(壁とか扉材)を選ぶ。。

いつか適当な物が見つかるだろうと思っていたら、

偶然アマゾン(com)の奥地で発見!


レック シンクドア用 タオルリング 首振り

レック

このアイテムの詳細を見る


キャビネットの扉にひっかける物らしい。

これって・・使い勝手は いかがでしょう?





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洗面所から愛を

2007年12月15日 |  台所・洗面・浴室・便所
 家庭の洗面所って、たいていはお風呂場の前室であって、脱衣室でもあることが一般的でしょうね。ついでに洗濯室でもあったりすることはゴクゴク普通のスタイル。
自動洗濯機が普及しましたが、台所の流し台の脇に洗濯機が並ぶようなお家・・あまり見かけません。(あちらの国では普通ですけどネ)

入浴のためには服を脱がなきゃなりません。脱衣はそのまま洗濯機へ。洗濯時には浴槽からお湯を・・なんて一連の行動は無駄がないと思います。
これは日本の自慢すべき所作、大げさに言うと文化でしょう。 ゼッタイ!

感じません?
ホテルに泊まったり、外国の家でステイしたりしたとき。
服をどこで脱げばよいか・・悩みませんか?

バスルームの中にパイプの脱衣棚(折りたたんだバスタオルなどが置いてあります)がありますが、汚れた肌着こそビニール袋か何かに詰め込んだとしても、上着をそこに置くのは・・ちょっと抵抗があります。
大きな洗面カウンターも水が飛び散っていたら服を置くわけにもいきません。

(私なんか「どうして鏡にまで飛び散らすのよ」って怒られる始末ですから)

ベットルームで脱ぐのも、一人ならいいけど相方がいると、ちょっと恥ずかしい(そんな歳でもないけど)あるいは色っぽい・・か間抜けです。だって、裸になった足もとがスリッパ履いてるなんて笑っちゃいません?
たぶん外人さんは裸足でバスルームまで行くでしょうね。
で、シャワーあびて素足で戻ってそのままベットへ・・
せっかくきれいにした足の裏はどうなったの?
この感覚が日本人には許せない!
素っ裸にハイヒールで・・なんてシーンも想像するけど。。これは良い子はまねをしてはいけません。
やはり、堂々と裸になれるこじんまりした部屋がほしい・・でしょ?


 なんてさまざまなことを寒い洗面所で男は歯を磨きながら真剣に考えるのでありました。


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一人静かに読書したい

2007年04月10日 |  台所・洗面・浴室・便所
 昨日紹介した本”「生活リハビリ」住宅”に、洋式便器で体を安定させるには横にあるハンドルや背中(腰付近)をサポートするものより、前にハンドルがあるのが望ましいという話がありました。
排便を促すために腹圧をかけるにしても、きちんと背筋を伸ばした勉強机スタイルでは力が入りません。そもそも健常者の姿勢を取れないから介護が必要なわけで、筆者は膝が悪くなければ和式のしゃがむ便器を勧めるとありました。
詳しくはその本を読んでいただくとしてして。

その話で思い出したことがあります。

 ずいぶん昔に設計した住宅で、施主から
「私は痔情(?)があって用便に時間がかかる。そのあいだ時間がもったいないし、本を読めるようにトイレに本箱と読書用の机が欲しい」
という風変わりな注文がありました。
今までは新聞や本を持ってトイレに行っていたそうで、家族からは「本が黄色くなる」と、大ブーイングを受けていたそうです。

今時はトイレも二ヶ所くらいは設けますし、事情が痔情ですから二つ無いと困るという家族の意見。また施主の仕事場(事務所)を併設した住宅ですから、家族が使うメインのトイレではなく、サブのトイレがご主人様専用、読書室兼用(?)のトイレになります。

洋式便器と小型手洗器があれば事足りるので巾85cm、奥行き170cmくらいのスペースを確保。つまり畳一枚より少し小さ目のスペースです。
間口の狭い方から出入りするので大の時は狭い中で180度向きをターン変える必要があります。ここらあたりは誉められた平面計画ではありませんが、よくあるパターンですから大きな支障にはならないでしょう。

さて、本棚と読書机ですが、読みたい本は基本的に文庫本だというので本箱の奥行きはあまり必要ありません。脇の壁の厚みを利用して、縦長の本箱をそっくり壁の中に埋め込んでしまいます。その本箱に扉を設けます。縦長のパネルは下がヒンジで上に取っ手を設け、上から下へ開くようにすると・・これが机になる。もちろん反対側にはパネルの当たりがあり、体重をかけても大丈夫なようにしておきます。ただし決して広いスペースではありませんので出っ張りには極力気をつけて金物を選びました。
扉兼用のテーブルの高さは床から70cm。普通の机の高さです。

本箱と対面する側には同じように縦長の小窓(ガラスルーバー)を設け、昼間は照明を点ける必要はありません。本箱の上には読書灯兼用で小さな照明器具を壁付けしました。小の用事の時は逆光になりますが、狭い部屋ですから壁の色を白っぽくしておけば反射光で影は問題になりません。

読書用個室(?)SketchUpで作ってみました。

SketchUpで描いてみました。だいたいこんなイメージです。

 お施主さんには気に入ってもらえたのですが、昨日「生活リハビリ」住宅の本を読んでフッと考えました。
「机の高さを、もう少し低くしたほうが良かったのではないかなぁ?」って。

少し前かがみになるくらいのほうが、読書の姿勢としては良くないにしても、けっこう机に肘付いて前かがみで読んでいる時ってありますよね。もともとトイレタイムですから何時間もその姿勢でいるわけではありませんし、排便し易い姿勢をその時は想像すらしなかったことを・・今になって反省しています。

そのお施主さんは10年ほど前に亡くなりました。
今はどなたが本を読んでいるのでしょうね。
イエローブック。



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現実の台所

2007年01月19日 |  台所・洗面・浴室・便所
 昨日に引き続きキッチンの話題です。

栗原さん宅のキッチン改造工事の設計はどなたがなさっているか知りませんが、デザインする立場では楽しい仕事でしょうね。

ただし一般家庭のキッチンと違うことは意識しておく必要があるでしょう。前回話したキッチンレイアウトは料理評論家・栗原さんということだからであり、あのキッチンは子供たちが巣立った後の、夫婦だけが住むためのキッチンではありません。いわばあれはスタジオです。意見は参考になりましたが、レイアウトをそのまままねることは(私には)ないでしょう。

過去の仕事ではこれと同じような事で、いろんなパンフレットを飾っている写真を示して
「こんな風なキッチンにしたい」
とおっしゃる若奥様もいらっしゃいます。
また、まったく反対の意見
「こんなのはすぐに片付けないといけないからイヤ」
と現実的な考えを持っている方もおられます。
設計者の立場としてクライアントの要望は、全てとは言いませんが、基本的に叶えて差し上げたい。そこら辺のかねあいがなかなかたいへんなんですよネ。

それと前の記事のコメントに書きましたが、台所の収納。
これを考えるのはホントたいへん。
たいていはキッチンのレイアウトによって作業長さが決まり、その上下に吊戸棚、下部収納などがあり、あと水屋(食器棚)をプラスするくらいでしょう。
でも現実には、それ以上に収納スペースが必要なんです。いろんな形の鍋釜、和洋の食器、季節物の食器、お客様用などなど、数え上げたらきりがありません。
まぁ、それが日本の食文化なんですけどね。

もともとキッチンスペースというものは、リビングなどと比べて、そんなに広いスペースを宛がってもらえない傾向があります。条件は違いますが、レストランだと厨房は客席面積の4~50%があてがわれます。通常の住宅ではこうはいきません。せいぜい2~3坪でしょう。そこへ2~3百万円するシステムキッチン・・。

私は愛妻のためといっても買いませんよ! ゼッタイ!



 そういえば、思い出しました。過去の話。
とある住宅の計画で奥方だけでキッチンの話をしていると
「システムキッチンを工事見積もりから外しておいてください」
「??」
「キッチンの見積を見たら主人がビックリして、認めてくれないでしょうから、適当な金額を入れておいて、足らずを私のポケットマネーからお支払いいたします」
「・・・・」
私は何百万円もへそくりのある奥様にビックリしましたヨ。ホント。。。




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シンクとコンロの位置関係

2007年01月18日 |  台所・洗面・浴室・便所
 新しいプランが出来つつある。その中で妻からの要望は

・明るく、作業中でも外の風景(花庭)が見えるように
・炊事係りが孤立しないように

となると、すぐに思いつくのがアイランド式キッチン。
壁に向かわず、他者と対面しながら炊事や料理ができる。

ところが問題もある。収納は基本として壁が必要なので、食器の出し入れとどう関わるか。それと明るさ確保の窓は太陽光を取り入れることにもなるので直射日光にどう対処するか。料理の臭い、水の飛び散りをどう防ぐか・・などなど。

 そんな時(お正月だったが)料理研究家の栗原はるみさんが出ているドキュメントが放映された。私達より少し年代が上の栗原家も、子育てが済み皆独立して家を出たので自宅を改造しているシーンがあり、一階の特別大きなキッチン(スタジオと呼ぶにふさわしいような)スペースが紹介されていた。当然としてアイランド式のキッチンが並んでいるのだが、雑誌やTVカメラの撮影のためなんだろう、周りはかなり余裕がある。

よく見るとアイランドキッチンが二列ある。片方はシンク(流し)、片方はコンロ。つまり、料理する最中にくるりと体を回す必要があるのだ。私たちが考えると料理の一貫した流れのなかで、背中側に死角ができるのであまり勧めたくないレイアウトだった。

ところが、はるみさん本人曰く

「普通はこんな風に別々にしないでしょう」
「ところが、これが意外と便利なの」
「コンロのそばで料理を盛り付けたときに、流し台の修羅場が気にならないから」

という意味合いのことを話していた(台詞は私が意訳しています)。この最後の言葉が私には面白いと感じた。流しは食材を洗ったり、くずを捨てたり、食べ終わった食器を洗う場所。決して美しい場所ではないのだ。もともとキッチンそのものが修羅場だと私は思う。私が台所に立つと、周りはベチャベチャ、洗面の使い方と同じで妻からは「なんでこんなに水を飛ばすのよ!」って怒られる。

アイランドキッチンはこれが怖くて、つい反対側に小壁を立ち上げたりしたくなる。小さな街の食堂から厨房を覗いているような感じがある。これではどうも開放感に欠ける。

それをあっさり、水と火を背中合わせになるようレイアウトしてしまえばOK。
もちろんコンロ側の対面が”食べる人”の席。食べる人からも修羅場は見えにくい。思いがけず栗原はるみさんの意見に納得。


ついでに・・食べる人の次の役目は”洗う人”ですヨ。

ハイハイ。



過去の参考記事:台所から住まいを考えると・・



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仮想でバスルームを使う

2006年09月11日 |  台所・洗面・浴室・便所
 先日ハーフユニットバスを SketchUp で3D化したので、ミニ室内パースにしてみた。

SketchUpのカメラビューをアニメ化

 便器はTOTOのネオレスト。これはメーカーさんから3Dデータを頂いてスムージングをかけた。洗濯機や洗面器、ミラーは SketchUp 関連サイトで公開している無料のオブジェクトからそれらしいものを探して配置。軸組とは異なり、案外早く出来上がった。部屋が狭いので、入り口側の壁と天井は消してある。

まぁ、そこそこイメージは伝わると思う。
誰に伝えるか・・って?

そりゃ、うちのカミさんですよ。 ハイ。




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浴室の話とSketchUpでCADデータを活用

2006年09月08日 |  台所・洗面・浴室・便所
 浴室をどうするかの話になるのだが、自分で作らなくとも、防水や設備配管など施工上注意すべきことが多い場所が浴室だ。使い勝手としては、広くゆったり・・と言うのは万人の意見。裸になるので寒くないように、すべって怪我しないように、湿気がこもらないように・・と、とても気の使う場所だ。そこで勢いユニットバスが普及するわけだが、以前にも書いたように、既製品ではプライドが許さない(?)。といっても上記の問題をクリアーしておきたい。

ということで、私はハーフユニットを使うつもりだ。

ハーフユニットは、洗い場と浴槽が一体になっているので配管や防水は何とかなりそう。もっとも出入り口部分は注意が必要だが。

床から60cmくらいから上は自由に材料を選べる。タイルを張ろうと、桧板を張ろうと、ガラスを立ててもいい訳だ。

まだイメージ図はできていないが、今回予定しているハーフユニットバス(TOTO PA30)のDXFデータ(2D)から SketchUp で3Dに書き起こしてみたのが下の画像。

TOTO PA30

 寸法的には大きなものではない(当初考えていたものより小さなものに変更した)手前が入り口になり洗い場。左手が浴槽で外部の窓側になる。入って正面は壁で、ここにシャワーユニットを取り付ける。壁の仕上げ材はまだ未定だ。だが、残りの二方向の入り口と右手はフィックスガラスをはめるつもりだ。そうすれば、浴室の狭さは多少なりとも解消できるし、脱衣場も同じく、明るく広い感じになるだろう。もちろんガラスは破損の危険があるのでフイルムがサンドイッチされたガラスを使う。あるいは鉄線入りガラスでも良いだろう。

中がミエミエでは・・と心配な人も居るだろうが、二人暮しには無用な心配。




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台所から住まいを考えると・・

2006年03月27日 |  台所・洗面・浴室・便所

 今私たちが住んでいる家は築70年ほどらしいが、この時代の建物は何故かどこへ行っても同じような間取りと、同じような外観を持っているようだ。現在は玄関と台所(広く おくどさんと呼ぶ事もある)はフローリングの床に代わっているが、昔の名残は玄関の敷き台(履物を履くときに腰掛ける細長い部分)の段差に見られる。私は北海道生れなのでこのような生活慣習と違う世界で育ったのだが、数年前に移住先を求めて夫婦で三重県の青山町を訪問したときも、ちょうど今の家と同じような間取りの家だったことを覚えている。しかも玄関は三和土(たたき)のままで、台所もステンレスの流し台がセットされていたが、履物を書き換えて作業するような間取りだった。そのお家は老夫婦の住まいだったが、あれではお婆ちゃんがたいへんだろうなぁ。


 そもそも台所など水周りは不浄なものとして家相(最近は風水と呼ぶようだが)では、平面を考えるときの重要チェック項目の一つである。設計の仕事をしていると必ずと言って良いほど、この家相の話におよぶので職業上避けては通れない関所のようなものだ。私は家相の考えをまるまる否定はしないが全面的に肯定するつもりはない。が、その話は別な機会にするとして。


現在のようなステンレスの流し台が台所にセットされ、食事も椅子テーブルに変わったのは、NHKの番組”プロジェクトX”で紹介されたように”団地”と呼ばれる集合住宅ができダイニングキッチン(D.K.)と呼ばれる部屋が確保されてから、つまり戦後の復興目覚しい時代に生まれたスタイルだ。それまでは食事の場と食事を作るところは離れていた。私たちが今住んでいる家も、床はフローリングに代わり流し台のあるスペースにテーブルを持ち込んでいるが、使うのは夏場だけ。冬場は寒い場所なので、6畳の畳の部屋に電気コタツを置き(その部屋にTVが置いてあるので)、毎晩台所から作ったものを運び食事が終われば下げるような毎日の生活だ。今の時代(世代か?)炊事は女の仕事などと言ってられないので私も手伝うが、あの三重県の老夫婦は・・どうだったのだろう?


 寒い台所もメリットはある。野菜や漬物を部屋内に置いたままでも、そう早くは痛まない。でも、人間が痛むよねぇ。


 立ちスタイルのキッチンも、初期の頃は壁面に向かって並べる(もちろん今でも)のが基本スタイル。それが対面型とかアイランド型が最近は多くなり、黙々と壁に向かって作業するようなことは少なくなり、会話しながらでもできる生活エンジョイスタイルに代わってきている。これは家相にあった台所の暗いイメージは少なくなり、明るい場所に変わっていったこと。また炊事作業も夫婦(家族)、友人などと、親しく楽しくできる場所に変わっていった事を意味する。


概してこのようなダイニングキッチン・スタイルは炊事の臭いがする、あるいは油が部屋に充満するから嫌と言う人も多い。しかし最近は排気の設備機器も良くなってきているので平面を考えるときの障害にはならなくなったようだ。でも実際の炊事の現場は生々しいのである。水が飛ぶ、油も飛ぶ、道具を取替え食器を並べ、時間とも勝負しなければならないし、それはそれは、まかなう人数が多ければ、そこは戦場のようなものだ。


この先、私もそこで戦う戦士になるのであろうから、新しい家の台所は・・よ~く考えることにしよう・・と蛇口の前で考える私。




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便所あれこれ(3)

2006年03月08日 |  台所・洗面・浴室・便所
 日本では”便所”ですが、欧米は浴室と一緒になった部屋で”バスルーム”と呼んでいます。ですから、他所のお家で「便所を拝借したい」と言うには「バスルームを使わせてほしい」と言わなくちゃならない。なんて英会話の本に書いてあるでしょう。

日本の便所も、明るく清潔感のある場所になってきましたが入浴の方法が根本的に異なるので、なかなかバスルームと一緒にはなりません。ですから洗面脱衣+浴室、あるいは便所+洗面(あるいは手洗い)というスタイルに分かれているのが実状です。

海外旅行などして気がつかれた方もおられるでしょうけど、洗面器が二つあるバスルームに出会ったことありませんか? 私も縁あって米国のニュータウンにあるモデルハウスの見学に行ったことがあるのですが、ここの洗面は必ず二個ついてました。高さを変えてあるのもありました。なぜ洗面の行為のために二箇所も必要か我ら日本人には理解できません。

モデルハウスはかなりリッチマン‥今風ならセレブな方が購入するであろうニュータウンのモデルです。バスルームが二箇所あるのが当たり前の世界ですから、洗面器が二台あっても疑問にすらならないのでしょうよね。二箇所あるのはステイタスなのかもしれません。そのくせして、給湯能力(貯湯タイプ)の低いこと。バスタブ入浴かシャワーかの違いはあるにせよ、湯水に関しては日本人が贅沢‥ってことのようです。

湯水のごとく云々が良いか悪いかはおいといて、人の価値観って慣習から生まれるんですね。それと面白いのは、日本で入浴や便所の生活を体験した外人さんのほとんどは「お風呂やトイレは日本式がいいです」と良い評価をしてくれます。もちろんトイレは洋式で、日本式が良いというのは、

 便所と浴室が一緒になってない。
 バスタブの中で体を洗わない。

方式のことです。
これは自慢してもいいのではないでしょうか。
(便所の話題より浴室の話題かもしれないけど)



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便所あれこれ(2)

2006年03月03日 |  台所・洗面・浴室・便所
 今日は3月3日、ひなまつり。女の子の節句ですね。我家はすでに二人の娘も嫁ぎましたのでお人形を飾ることもなく、まだ孫がいるわけでもないので親王飾りは箱の中です。女性のためのお祭。いいじゃないですか。ここで女性を称えておいて14日のホワイトデーはパス。‥もできないかな?

 で、突然ですが、女性専用の便器って・・今なら皆さんご存知でしょう。あのデビ婦人・・じゃなくビデ。その発祥や歴史は学者に任せるとして、本当に海外で使っているかというと・・どうなんでしょう。どうやら、どこの家にもあるわけではなさそうです。私の少ない経験からの話しですけどね。海外旅行で相当良いホテルで良い部屋に泊ると、まれに腰掛けの陶器が二台並んでいることがある程度‥と受けとめていますが、皆さんいかが?

この不思議な(男にとって)衛生陶器で知らずにウン〇してしまった笑い話も聞いたことがあります。何でも家族でヨーロッパ旅行をした時に(豪勢ですなぁ)子供がやってしまって、後片付けがたいへんだった‥そうでしょうとも。

で、あれには便座が無いのですよ。つまり座ることを前提にしていない衛生陶器なわけです。では女性がビデを使うシーンを想像してください。

ちょっとそこの貴方! いやらしいこと考えてませんか?
これは学術的な話ですよ。

使う姿勢は、陶器をまたいで少しかがむ。ちょうど相撲取りがシコを踏もうとする直前の姿勢なわけです。私は腰痛持ちだからちょと辛い・というご婦人はたいへんですよね。それと、この衛生陶器は洗浄器であって小便器ではありません。

そこでもう一度想像してみてください。洋便器で用を足した女性が隣にあるビデに「よっこらしょ」と股を広げたまま移動する姿を・・・・・。ビデは温水が配管されているのでバルブを回して温度調整。噴水に手を当てて温度の確認。・・洗浄が済んだら水滴をペーパーでふき取り隣の便器へポイ。そのペーパを流すために今度は便器の水を流して・・ところで最初の用足しには水を流したの? なんて疑問も生じたり、ペーパーホルダーは二つの衛生陶器の真中にあるのだろうか、別々にあるのだろうか? 水を流すレバーあるいはボタンはどこに付いているのが便利だろうかとか、技術屋としてはいろいろ配慮すべき項目が多いスペースな訳で・・女性にとっても、何のかんのとたいへんな所作なわけです。

そりゃ~普及するわけがない。って私は考えるのですが、皆さんいかが?

さいわい日本にはTOTOさんが開発したウォシュレットがあります。これは私のような痔主にもご婦人にも幸せをもたらすものです。NHKの番組”プロジェクトX”によると最初の開発、販売促進のための営業には苦労したそうですが、今では輸出するまでに成長したということですからすごいですね。・・でも、音楽まで聞かせなくてもいいですよ。>TOTOさん



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便所あれこれ(1)

2006年03月02日 |  台所・洗面・浴室・便所
以前にも便所の話題を書きましたが、今どきの便所というと当然のごとく様式便器がセットされます。若い人・・それも幼稚園などはどうなんでしょう。私の知っている時代の幼稚園は幼児用の和式便器でしたが、今は洋式になっているところが多いのではないでしょうか。

なんでも小学校などで夏休みに林間学校として地方の民宿(本当の意味での民宿)を借りたら、そこのトイレがボットン便所で児童達が便秘になって帰ってきたとか。ちょっと笑える(失礼)話なんだけど、逆に我々の年代はというと、昭和40年代に洋式便器が普及してきたのだけれど、「腰掛けて用などたせるものか!」なんていう人もいましたし、腰掛け方法がわからずロータンクを抱えるように座ったとか、便座の上に乗ってしゃがんだとか。。笑い話には事欠きません。今ではなくなったようだけど、衛生陶器メーカーも洋式の使い方を表したシールを便器のパッケージに同梱してました。それを壁のタイルにぺタっと貼ってある。そんなの見た記憶ありませんか?

それと水洗化による衛生的なイメージが高まり、洋便器をセットした便所など化粧室としても使えるくらいの大きな洗面台が置かれるようになりましたね。これが昔なら「そんな臭いところで顔を洗う気になれん!」というご意見も。それが今ならトイレブースの仕切りも無い状態でワンルーム(?)。もし和式便器ならお尻丸出しになるから無理だけど、洋式なら膝上にたくり寄せたパンツかスカートかで隠れているので平気(でもないと思うけど)。美しいご婦人(結婚したばかりの撮影者の新妻だったと記憶してます)が洋式便器で用をたしている、膝小僧を合わせたしぐさがとても可愛く写った(撮影者の名前を忘れました)1920年代のモノクロームをカメラ雑誌で見たことがあります。あぁ、これって変態趣味の写真ではないですよ。念のため。

つまりずいぶん便所のイメージが明るくなって臭いも薄まったということです。私は日本語の便所(ベンジョ)という言葉に濁音が混ざりすぎていて損をしているような気がします。トイレというとお上品に聞こえるでしょう?>all
雪隠(セッチン)という時代でもなさそうだし。なにか良い名前ないでしょうかね?




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浴室のタイル

2006年02月28日 |  台所・洗面・浴室・便所
 最近の木造住宅ではユニットバス(UB)を使うことが多くなっているようだ。以前のUBと比べるとサイズも仕様のバリエーションも増えたし、なにより防水や設備工事が楽になったから施工者にもユーザーにも受入れられているのだと思う。

 でも設計する立場では、なるべくオリジナルなものを作りたい。と思うのが人情で、今回の住宅も浴室が1階にあるということも手伝って在来工法で施工してもらった。案の定「なんでユニットバスを使わへんの?」と大工さんにも設備屋さんにも言われた。

浴室入口から正面をみる。左側が半埋めタイプの浴槽。床はまだ仕上っていない。 入口の扉と袖窓には樹脂板を嵌める。


「注文住宅なんだから、オリジナルデザインでやりたいんだよ」なんて理由を説明しても現実にはこちらの構法のほうが設計も施工もたいへん。タイルの色やサイズと割付、器具の選択、サッシュの寸法など、しっかり図面上で決めこんでおかないといけない。つまり基礎のコンクリートを打ったときには浴室の詳細図が出来上っていなくちゃ仕事はきれいに納まらない。

上二枚の写真は工事途中のものでシャワー器具などはまだ取り付いていない。今回は150角と100角タイルの模様張り(私も好きだねぇ)にした。詳細図を書き、現場で墨出しを応援し、大工さん、タイル屋さんはもとより、設備屋さん、サッシュ屋さんまで細かい指示のもとで施工していただく。その結果がこれらの写真。壁、床、建具周りがピシッと納まっているのが自慢だ(笑)。


クリックすると大きな画像になります


 でもいつもこのようにピシッと決るとは限らない。たまに間違ってくれる職人さんもいる。そんなときに限って職人さんは先にお施主さんにワビを入れるので、お施主さんから私へ「間違ったらしいけど、性能に違いはないし、私は気にしないから・・」って。
先に言われると

「やり直してください!」って言えないんだよね。モー・・ッタク。



 写真では手摺金物などが取り付いていないが、浴槽への出入り、浴槽からの起き上がり、洗い場などには手摺を設ける設計になっている。ココ数年、このようなアクセサリーが充実してきたのはとてもよい事だと思う。ただし脱衣室と浴室との床段差にはユニバーサルデザイン(バリアフリー)は採用していない。最近ではそのような排水溝金物も既製品で出回っているようだが、どうしても床排水については(特に在来工法で)納得できるものがない。最終的にコーキングしか頼るものが無いというのは・・ちょっと問題だと思う。。だから今回の浴室は脱衣室より10cm下がっている。

 ユニットバスと違い在来工法で注意すべきことは、壁や天井下地の防湿。これには袋詰めのグラスウールとビニールシートの内張りで対応した。もちろん天井の樹脂製品(バスリブと呼ばれるもの)には結露防止のウレタンが裏張りしたものを使っている。

 床の断熱は洗い場の嵩上げコンクリートを仕上りより8~10cmくらい下げて打ち、そこへ吸湿性のないスチロール系断熱材(25mm以上)を敷き、上にモルタルを床タイル下地天端まで押えとして打ったあとで床タイルを張って仕上る。こうすることで断熱材で土間と絶縁、その上のコンクリートに畜熱させる・・という考えで施工してもらっている。実測値を計測したこともないし私自身が浴室を使用した体験もないが、最初の掛け湯などで床モルタル下地がある程度温まれば、あの在来工法浴室にありがちな床の冷たさは無いと思う。
「そう言われてみると昔のお風呂より冷たくないね」と、お施主さんの体験も耳にするので、床のタイルに不具合のない程度のギリギリの厚みに畜熱モルタルを施工するのが良いと思う。今後の検討課題だ。

 あと、浴槽は間接排水になるので、外に設ける会所にトラップが必要なのはもちろん、浴槽設置の土間下地を作るときも排水勾配と断面には注意が必要だ。特に排水が溜まる底面は広い面積にならぬように断面を考えたほうが良い。これは海にそそぐ河口の改修工事と同じで、むやみに底面積を広くすると潮の満ち引きによる水流が緩慢になりヘドロが沈殿しやすくなる。断面をVあるいはU字型にして水位が下がれば水流が増すような断面にすると良い。上の断面展開図をクリックすると大きな画像になるので参考に。。




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洋式便器と節電

2005年10月14日 |  台所・洗面・浴室・便所
 今朝の新聞で松下電工の節水、節電タイプの洋式便器の広告を見た。以前から衛生陶器メーカーなどでも節水タイプの開発は進められており、昔の物と比べると少ない水量で洗浄でき、かつ形もずいぶんと変化してきた。TOTOさんがお尻洗浄の便座を開発したことはNHKの『プロジェクトX』でご存知の方も多いだろう。この洗浄水を暖めるために電気ヒーター(1.3KW)が必要で、これが意外と電力を消費する。1.3KWとなると一回路で幾つかの照明器具を点灯する回路ではなく単独のブレーカー回路として考える。もっとも四六時中100%通電しているわけではないが、大容量であることは間違いない。衛生器具メーカーも省電力タイプ開発に力をそそいでいるが、ほとんどのものはセンサーをセットして、便座に人が腰掛けたときに通電するらしい。ここでもハイテク技術が必要だ。

 私が思うに、便座の上げ下げでスイッチのON/OFFさせたら簡単な機械式だからコストも下がると思うのだが、あるアンケート調査によると、洋式便器の便座の蓋を用を足した後で閉じるかどうか尋ねると、女性はほとんどが「閉じる」と答えたが男性は「上げたまま」だそうだ。やはり蓋にスイッチを付ける事は躾からやり直さなければならないらしい。躾といえば最近の男子(子供)は小用でもズボンを下げ腰掛けて用を足すようにママから指導されているらしい。ましてや和式では用も足せないという児童もいるらしいから、私のような戦後すぐの生まれからは考えられない。私が洋式便器と初めて対面したのは二十歳くらいのときであった。当時の年配者は
「腰掛けて用など足せるものか!」
と息巻いていたものだが・・。
ちなみに、私は便座を閉じるタイプの人です。

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