jazz and freedom and avenger

勝手気ままな戯事日記 暇つぶしに・・・・

単なる異色作に非ず ・・・・・ WITH SYMPHONY ORCHESTRA / BILL EVANS

2022-05-25 |  Artistry of Bill Evans

 

この所、エヴァンスのレコードを聴く頻度が増えている。特に理由はなく、何故かエヴァンスのpが耳に心地よく響く。ただ、70年代以降のエヴァンスに自分はやや冷ややかなので、自然とそれ以前の作品ばかりである。その中で、本作は今までは殆ど聴いた記憶がなく、多くの方?と同様、クラッシックとの融合、オケ付き、そして気色の悪いイラストが原因です。巷では賛否両論に分れ、しかも、存在自体が話題に登ることもまずない。

バイアス抜きで聴いたところ、これが実に良いんだなぁ。甘からず辛からず絶妙なバランスをキープするオガーマンの編曲、テイラーのツボを押さえたアルバム作りの巧さ、二つのレールに乗り、1ミリたりとも脱線しないリリカルなエヴァンスのp、誤解を恐れず言えば、語弊が有るやもしれませんが、最上級のイージー・リスニング・ジャズの一枚、一遍に愛聴盤の軒下に移りました。

エヴァンスの名盤として「泣く子も黙る名盤群」の一員に加わる事はないけれど、異色作として距離を置いたままでは勿体無い。

なお、「音」に関しては、所有盤は3rdプレスなので割引しなければいけないが、1stプレス盤ならエヴァンスのRVG録音(1965年)を危惧する必要はないと思います。オガーマンが描くフレームの中でエヴァンスのp(トリオ)がくっきりと浮かび上がっている。

エヴァンスを聴くなら、一年の中でこの新緑の時期がピッタリかもしれませんね。

 



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2 コメント

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Unknown (azuminojv)
2022-05-26 08:30:35
こんにちは

このアルバムですが、結構好きで、一時はよく聴いていました。世評の評価は低いのかもしれませんが、お話のように良いアルバムだと思っています。バッハやスクリャービンなどクラシックの曲を演奏していて、興味が惹かれる上に、エヴァンスの音楽の出自のひとつなので、エヴァンスはやりたかったのではないかと想像しています。僕は、フォーレの音楽が好きなので、初めて曲目を見た時には嬉しかったことを覚えています。
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Unknown (avengerv6)
2022-05-26 10:22:40
おはようございます。
クラッシックは門外漢なので知らず知らずのうちに遠ざけていましたが、今では毎日、聴くほどに気に入っています。
先入観、固定観念が如何に自由な聴き方、見方を阻害しているか痛感しました。
確かに「夢が叶った」嬉しさがピアノに乗り移ってますね。そこに惹かれるのでしょう。
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