jazz and freedom and avenger

勝手気ままな戯事日記 暇つぶしに・・・・

重要伝統的建造物保存地区 有松

2018-09-29 | まち歩き

昨日、台風接近前の秋晴れ、アクアイグニス(三重県菰野町)に出かけた。

見晴らしの良い伊勢湾岸道路経由で行こうとしたら、5台の玉突き大事故(深夜)の処理中で通行止めに! ガチョ~ン!

途中、大渋滞に巻き込まれ近場で済ませないといけない状況になり、カミさんは一度も行ったことがない有松に急遽、変更。

旧東海道の池鯉鮒宿と鳴海宿の間の宿の役目を果たし、「有松・鳴海絞り」の産地として大いに栄えた所ですね。

重要伝統的建造物保存地区に指定(2016年)され、今なお当時の繁栄ぶりを偲ばせる立派な建物がそのまま残っている。

 

 

服部家住宅と蔵です。間口が広く堂々としています。 

 

 

住宅内の剪定が行き届いた樹々。屋根を超す右のクロガネモチの迫力は見もので気になり家の帰り調べると、このクロガネモチが都市景観重要建造物に組み込まれていました。半端じゃありませんよ。

余計な話ですが、自宅にも玄関先と敷地の大事な場所にクロガネモチを2本、植えており、カミさんに「粗末に扱ってはならぬ」と言い聞かせています。

 

 

 昼時になったのでこちらでランチを。竹田家が運営しています。

  

 

こちらは小塚家住宅です。

 

 

 

竹田家住宅です。

現役時代は仕事の関係上、何度も足を運びました。素晴らしい建物です。

 

 

会長さんは生憎、京都に行かれていて会えませんでした。着物の展示会の準備で中は皆、忙しそうに。

暫し、懐かしい思い出に・・・・・・・・

 

 


Daysにて ・・・・・・・ PORTRAIT OF AN ARTIST /JOE ALBANY

2018-09-22 | ジャズ・p

 

この手のレコードの宿命なんだろうか、安レコ・コーナーで。

帰り道、Daysに寄った。

何処かに紛れ込んだようで見当たらず、この救出盤に針を。

「幻の名盤読本」に載っている”PROTO-BOPPER”(REVELATION・72年)から受ける「病んだ」、「危ない」ピアニストというイメージ(自分だけかも)とかけ離れたpが流れ出し、情景を思い浮かべながら一音一音、実に細やかに描写していく”Autmun In New York”に虚を衝かれた。淡彩画風だが奥行きがしっかり付いている。

A面のバラード演奏3曲が終わりマスターと二人で「いいね!」と周波数はピッタリ。

いつの間にかマスターの手元に初リーダー作のRIVERSIDE盤(1957年、見たことがない別カヴァ)やREVELATION盤、STEEPLECHASE盤などオーバニーのリーダー作が数枚、用意されていた。

そこで自分が未聴のSTEEPLECHASEのヨーロッパでのライヴ盤(73年)、ペデルセンとのデュオ盤(74年)との聴き比べを始めた。

この二枚、本アルバム(1982年)とは別人のように強いタッチでpを弾いている。パーカーも認める実力があるにもかかわらず悪習、悪癖による長いブランク、不遇時代を経て71年に復帰し、レコーディングの機会も増えた喜びの表れなのでしょう。

それから10年、すっかり穏やかでmatureに。

B面の”They Say It's Wonderful”の軽いスイング感、”Too Late Now”の沈み込むような情感も聴きもの。この”PORTRAIT OF AN ARTIST ”はオーバニー流バラード集ですね。

カヴァ通りの内容で本来ならば「安レコ・コーナー」に投げ入れられる類のレコードではありません。

浅学で間違っているかもしれませんが、本作がリーダー・ラスト作。

1988年没、享年64。

 

マイナーな J・オーバニーのレコードを聴き比べ、マスターと語り合えるジャズ喫茶、そうは無いでしょう。

 


まるで別の音源のよう ・・・・・・・ BE LOOSE(ON THE SAXOPHONE)/ AL COHN

2018-09-16 | ジャズ・ts

 

ネットをぶらぶらしていたら、これが引っ掛かった。

1979年にBIOGRAPH RECORDSからリイシューされたあの渦巻コーンの別カヴァです。何のひねりもないけれど時代(1956年)の雰囲気はこちらの方が良く表れている。

センター・ラベルもいい味を醸し出している。

 

 

好きな一枚でオリちゃんをずっと待っているけれど、一度、取り逃してからなかなか縁がありません。国内盤ですが「音」が結構いいです。

 

 

で、気になるBIOGRAPH盤(MONO)の音はどうか、と言うと低域に厚みを持たせているので、もともと太くて逞しいコーンのtsが冒頭のバラードを知らずに聴くとbsではと錯覚するかもしれません。dsのシンバルはやや奥へ引っ込みますが、全体に音の圧力が増し別の音源のように聴こえ、これはこれでGoo。”Singing The Blues”でのコーンとハンク(p)のフォア・バースからエンディングのもって行き方、何度聴いても飽きません。

オリちゃんは物凄い音との評判ですね。ただ「風邪ひき盤」が多いのが玉に瑕ですか。

 

久しぶりに”THE BROTHERS!”(RCA)を、

全12曲、3分台(1曲は2分台)短編作ですが、三本のtsのアンサンブルはほんと見事です!

半分も各人のソロを聴き分けられない自分の耳が恨めしいけれど、逆に集中できます。ま、名手達のアンサンブルの妙を聴くための作品ですね。でも短い各ソロも素晴らしいものばかり。

あまり表に出ない作品ですが、いい意味で完成度は高いです。国内盤ですが「音」はいい方です。

 

 

A・コーンの良さを知っている人は 「知っている」。


宮乃雪 & 獺祭・島耕作

2018-09-13 | 日本酒・洋酒

 

やっと涼しくなりました。

ビールから日本酒ですね。

少し前、デパ地下の試飲会で「ここだけの数量限定生酒・・・・・」のお決まり殺し文句に。

もともと、「宮乃雪」は好きなブランドで、中でもこのレトロ・ラベルの純米吟醸は特に気に入っているので生酒となればスルーする理由は全くありません。

一方、「獺祭・島耕作」は近くの酒スーパーで。こちらは被災した蔵元と岩国市出身の弘兼憲史氏がコラボしたワケあり特別企画もの。

「西日本豪雨被災者復興者支援」として義捐金200円が寄付されます。間接的にほんの僅かですけれど役に立てば、と思います。

 

「宮乃雪・純米吟醸生酒」は山田錦100%使用、精米歩合50%、アルコール分16度。

香り高く辛口ですが米の甘さもしっかり表現され濃厚ですね。文句なしに美味しいです。

 

「純米大吟醸 獺祭・島耕作」は国産米100%、精白歩合50%、アルコール分16度。

ワケありなので品質に均一性はなくたまたま飲んだ一本はやはり酸味がやや表に出ているけれど自分は程よい酸味は好みなので結果オーライ。大吟醸ならではの滑らかな口当たりは失わられていなく、こちらも旨いです。

さぁ、日本酒の季節ですね。

 


硬派・辛口 ピアノ・・・・・・・ HORACE TAPSCOTT

2018-09-08 | ジャズ・p

本題に入る前に ・・・・・・・

これが何だか分かりますか?

 

もう少し分かり易くすると・・・・・・・ 直ぐわかる方は相当なマニアですね。

 

オーディオ・ショップにぶらっと寄った際に見つけたもの。空きコンセントにほこりが入らないように差し込み、同時に振動を抑え、放出される電磁波を表面に張ってある吸収材で消滅させるキャップです。まるでオカルトのような世界ですが、ちゃんと商品化されているところが凄い、感心しました。英世一枚だったので試しに。

こんな感じで壁コン2ヶ所、電源BOX2ヶ所に取り付けた。 

 

 

確かに変わります。クリーンさが増しますが、ソースによってはややソリッド感が顔を出てくるので薬にも毒にもなりますね。しばらくこのまま様子を見ることにします。

 

そこで本題です。

「埋もれた巨人」、「目覚めた巨人」と紹介されるケースが多いH・タプスコット(p)を3枚。

まずデビュー作、タイトルもずばり”THE GIANT IS AWAKENED”(1969年録音)

西海岸では演奏者だけでなく、作・編曲家、活動家、理論家として指導者的な立場にあってけれど、アメリカ全土ではあまり知られていなく(勿論、わが国でも)、B・シールがフライング・ダッチマン・レーベルを設立した際、「巨人発掘」という形で世に出した作品。当時、かなり話題になりました。

セシル・テイラーにも通ずるパーカッシブで硬質のタプスコットのpを機軸に、ダブル・ベースとドラムス、そしてコルトレーン・ライクなブライスのスピリチュアルなasががっちりとモダンジャズの枠組みの中で絡み合い、タプスコットの強烈な個性が前面に打ち出された快作。

このカヴァの左端に写っているのが、後年、ロフト・ジャズを経てメジャー入り(コロンビア)を果たしたA・ブライスです。 

 

フライング・ダッチマンでの録音は何故か1枚だけに終わり、暫く彼の名を見ることがなく、10年ほど経って見つけた作品が”IN NEW YORK”(INTERPLAY・1979年録音)。

プロデューサーの妙中氏は、「ここまま埋もれさせてはいかん!」との思いからでしょうか、ニューヨークに出向きA・DAVIS(b)、R・HAYNES(ds)という一流NY派と組んだトリオもの。意気に感じたタプスコットはやや気負い過ぎの面もあるけれど、正攻法で全力を出し切った緩みのないプレイを展開している。ただ、この人、エンディングが上手くないのが惜しいですね。

 

 

翌1980年、今度はハリウッドで気心が知れたメンバーで吹き込んだ”AUTUMN COLORS"。

同じ妙中氏がプロデュースしている。”IN NEW YORK”と異なる味付けに工夫がされているが、もともと器用さは持ち合わせていないタプスコットだけに真摯なプレイは変わりないけれど、逆に中途半端な感じが否めない。

なお、この国内BOPLAND盤がオリジナル・イシューです。

 

 

  

他にアルバムはかなり有りますが、残念ながら手が回っていない。

偶にはこうした硬派、辛口作品を聴く機会があってもいい。ピリっと・・・・・・・・


柳の下の二匹目の ・・・・・・・ EMPIRE 4000 D/1

2018-09-02 | お遊びオーディオ

長年、使いこなしが下手でENPIRE 4000D/1を特定のレコード専用、つまり野球でいう所の「ワン・ポイント・リリーフ」のような位置に甘んじさせていた。

その独特の音の原因を調べてみると、他のカートリッジと比べインピーダンス(負荷抵抗)が100㏀(一般は47㏀)と高く、キャパシタンス(静電容量)が100㎊(一般は400㎊前後)と低い事が解った。昔は其々、切替装置が付いたアンプがあったそうですが、今は殆んどないでしょう。

でも、理屈は解ってもその道に精通していなければ、対処の仕様がありませんね。

そこで、キャパシタンス(静電容量)はリード線、アーム内の線材、コネクター・ケーブルの種類により変化する、という点に目を付けた。

先回、ELAC STS455Eのリード線をアルミ素材に替えた所、激変したのでもう一匹を狙った。

 

 

実は他にワン・セット、アルミ線が遊んでいたのでオルトフォンのCu(銅)線を取り替えようと。

ここでちょっと考えました。別に4本とも替えなくても良いのではないか、と頭を過ぎった。左右別々ではバランスが崩れるかもしれないが+と−ならOKではないか。つまり銅とアルミのハイブリッドというわけですね。

どうなるか分からないが、とにかくやってみた。青と緑(マイナス)にアルミ線材、白と赤(プラス)は銅線材で・・・・・・・

 

 

二匹目がいましたよ!もう「ワン・ポイント」ではなく立派な先発ピッチャーに昇格しました。要するにキャパシタンス(静電容量)が上がったのですね。ちよっと上手く行き過ぎかな(笑)。

 そこでこの一枚を。”TETRAGON / JOE HENDERSON”

 

 

大好きな”INVITATION”、中高域が滑らかに伸びるようになり今まで聴こえなかったtsの一音一音の微妙な強弱、イントネーションの変化がリアルに出てきました。続けて何度も何度も、イャー、ほんと名演です。

漸くEMPIRE 4000D/1はその秘めた実力を発揮しました。何でもトライしてみるもんですね。

で、+、−を逆に、また4本とも替えたらどうか、今後の楽しみに・・・・・・・・

世間ではEMPIRE 4000D/1、ELAC STS455E、共にすんなり上手く再生は難しいと言う話を聞きますが、ひょんなことからうまく行きました。音の世界は分からんものですね。