jazz and freedom and avenger

勝手気ままな戯事日記 暇つぶしに・・・・

究極の哀悼 ・・・ I REMEMBER CLIFFORD / STAN GETZ

2022-01-24 | ジャズ・ts

 

I Remember Clifford ・・・・・・・・・・

誰もが知っている曲、メロディだが、このGETZの演奏は殆ど知られていない。

1989年に発掘された一時住んでいたデンマークでのライブ音源。五つのコンサートから選出され、録音状態のバラツキが気になるけれど、この”I Remember Clifford”に今まで経験したことがない「胸が詰まるほどの切なさ」が湧き上がる。

 

 

自分も含めオーディエンスが息を潜めて聴き入る5:33、これほどまで深い哀惜の想いに満ちた演奏を他に知らない。幸いに音も水準レベルで録音されている。それにしてもGETZは凄い。

 

 

”I Remember Clifford”の名演盤と定評のある一枚、”THE MESSAGE / JR MONTEROSE”(JARO)を。

その昔、幻の中の幻の名盤と騒がれたアルバム(再発もの)です。GETZに比べ男気がカヴァに滲み出ています。”Violets For Your Furs”の名演も入っている人気盤ですね。

 

 

トーレンス + SMEのお蔭で、レコードを楽しむ時間が増えました。


「フラット」の意味を問う ・・・・・ BELDEN 88760

2022-01-16 | お遊びオーディオ

 

3台のアナログ・プレイヤーは上手く納まったけれど、問題が発生しました。ある程度、想定していたものの、一台のフォノ・ケーブルの長さがアンプまでギリギリで、ピーンと張った状態はあまり気持ちの良いものではありません。新しくフォノ・ケーブルを用意する余裕はなく思案していると、ちょうどBELDEN 88760がネットにUpされたので、これを延長コードとして利用しようと。ただ、両方がオスなのでアダプターが必要となり、探すと、近くのHARD OFFにありました(笑)。オーディオ用ではなく楽器用?のようですが、一応、新品なので(一個、440円)いいかな。

 

 

定石ではこうした繋ぎ方は接点ロスを増やすので好ましくないとされていますが、そこはプロ・ケーブルがパーフェクト、王者、世界最高と豪語するBELDEN 88760、難無くクリアしてくれるだろう、と賭けました(笑)。細くてやや硬めですが、取り回しに問題はないレベルです。ただ、ちょっと長さに余裕を持たせた方が良いですね。

 

 

いろいろ試した結果、昇圧トランス~プリの間に落ち着きました。豪語したくなる気持ちがよく解ります。88760の特色はフラットと言われるけれど、これがフラット!?  目でなく耳から鱗が落ちます。じゃぁ、ケーブル全てこれに取り替えるか、となると別問題で偶には曇り空も、湿り気も欲しい、そこが「音」の面白さです。でもCPの高さはダントツですね。

テスト中、DENON DL-102との相性が良かったので、この一枚、”GRAND ENCOUNTER”を。

このカヴァを見ると青春映画「草原の輝き」(Splendour In The Grass)のナタリー・ウッドを思い出します。感動、感銘を受けた名作です。Up済みなので興味のある方は、バック・ナンバー(2017.04.03)をどうぞ。

 

What though the radiance which was once so bright

Be now for ever taken from my sight,

Though nothing can bring back the hour

Of splendour in the grass, of glory in the flower;

We will grieve not, rather find

Strength in what remains behind;

 

 

BELDEN 88760に替えたらB-2、”Skylark”でのルイスのほんの僅かなイントロ・ピアノの優雅さに痺れました。

 

 

本盤は2ndですが、内容も音も好きで、聴く機会が更に増えそうです。


優れもの ・・・ THORENS TD321MKⅡ + SME 3009R

2022-01-07 | お遊びオーディオ

 

右から年末、新入りしたTHORENS TD321mkⅡ+SME3009R、真ん中がメインで使っているマイクロBL91+FR64S、そして、サブのKENWOODのKP9010。

新入りは小型を選んだので3台が思惑通りキッチリと納まりました。

で、新入りはどうなのか?

「音」の出方がまるで違う。「音」よりも「音楽」を優先しているので、野暮なオーディオ的聴き方を忘れてしまいます。ただ振動対策のフローティング・サスペンションはあまり効果がないのか、国産のマイクロ、KENWOODがびくともしない振動に反応するので大理石ボードを一枚、差し込みましたが、それでも結構、神経を使います。もう少しセッティングを詰めないといけないかも。それとも、SMEの感度が良過ぎるのかな?

選んだ一枚はJ.J.ジョンソンの”J.J.!”(RCA)。カートリッジは試聴段階で案外、相性が良かったエンパイア4000D/Ⅰを起用しました。

 

 

以前、紹介済み(2016. 5. 1)なので簡単に内容を。RCAの第一作目(1964年12月7、8 & 9録音)で、しかも初めてのビックバンドもの。サブ・タイトルは”THE DYNAMIC SOUND OF J.J. WITH BIG BAND”、素っ気無いメイン・タイトルよりこちらの方が中身をストレートに表している。

スモール・コンボだけでは計り知れないJ.J.ジョンソンの多様な音楽性の全貌が明らかになった「究極の一枚」。ジョンソンのBEST1と公言して憚りません。何故かほとんど知られていないのが不思議です。いつまでも化石状態のガイドブック任せで「ダイアル J.J.5」、「ブルー・トロンボーン」で済ませていては・・・・・ですよ(笑)。

なお、録音も良い。エンジニアはMickey Crofford、場所はNYのWebster Hall。

 

 

スライドものとは思えぬキレのあるジョンソンのtb、耳を劈かんばかりのブラスの輝きを見事に捉え、”So What”では窓を全開しボリュームをMaxにしたい衝動に駆られる。

他の追従を許さぬ王者のパフォーマンス、無双ぶりを事も無げに引き出すこの新入り、やはり「優れもの」でした。SMEのルックスもいい。

 


「美味しい!!」と歓声が上がった 2022 新春酒

2022-01-04 | 日本酒・洋酒

明けましておめでとうございます。

年末、藤居本家(滋賀県)で予約した「旭日・元旦初しぼり生原酒」が2日の朝、届きました。新春に相応しく水引が掛けられ、縁起物のラベルに製造年月日(4. 1. 1)が確り記載されており、気分がどこそこ盛り上がりますね。

 

 

 

 

今年の新春酒は右3本が、年末に多賀大社に参拝した際、用意したもの(純金箔入り迎春金亀、旭日・元旦初しぼり生原酒、多賀しぼりたて原酒)と帰省した娘が持参した左端の「鳳凰美田・日光」

 

 

「鳳凰美田(ほうおうびでん)」のラベルは雰囲気抜群ですね。初めてなので気持ちがワクワクします。

 

 

 

どれも美味しく頂きましたが、「美味しい!!」と5人の歓声が同時に上がったのは、「旭日・元旦初しぼり生原酒」。やはり生きが良いのでしょう。また、来年が楽しみになりました。

皆さん、今年も宜しくお願い致します。