jazz and freedom and avenger

勝手気ままな戯事日記 暇つぶしに・・・・

やっと ・・・・・ DL-103

2019-07-28 | お遊びオーディオ

 

DENON DL-103、世評高い名器ですが、自分のシステムでは上手く鳴ってくれず長年、牢屋(カプセルキーパー)に入れっ放しで一年前に救出しいろいろ試したものの、あまり変わり映えせず、そのままに。

あるブログで「103に始まって103で終わる」という記事を読み、いくらシステム、調整、環境が違ってもあまりの差に、自分の使いこなしに問題があるのではないか、と思っていた。

先日、ネットでこのリード線を見つけ、銀は相性が難しいけれど構造が通常と異なる点に淡い期待が・・・・・・、とにかく、やってみよう。

シェルはセオリーを無視して軽針圧用のGRACEに。

 

 

計8本分なので結線は不細工に。 

 

 

まず一枚、エヴァンスの愛聴盤 ”LIVE”(VERVE)を。

 

 

B面に移る辺りから徐々に変化が表れ、pの一音一音の芯が強まり同時に心地よい響きにコーテイングされ始めた。今までの些か棒読みの傾向が解消され微妙なニュアンスが浮かび上がり、これは「当り」ですね。まだ、本領とは言えないまでも、やっと「ものになった」感じです。今までフォノ・イコライザーを通していましたが、テストとして遊んでいた昇圧トランスのインピーダンスを103指定の40Ωではなく20Ωで受けたことも好結果を呼んだのかもしれない。少々粗いけれど音が生き生きしてジャズに向いている。40Ωはオール・ジャンル向きかな?

エヴァンスは気に入らなかったけれど、いいアルバムですね。音が良くなり更に好きになりました(笑)

録音エンジニア、W・ハイダーの作品をもう一つ。

 

 

本作が録音された1966年のジャズ・シーンと言えばコルトレーンが亡くなる前年でモダンジャズが一つの極みに達した年である。60年台初頭のファンキー・ブームとは異なりいろいろな要素が複雑に重なり合い独特のブームメントとなって高い次元で噴出していた。 本作はそんな時期、真っ只中にサン・フランシスコの‘ BOTH/AND CLUB’に出演中録音されたもの。他のアルバムの方が良く知られているが、SHEPPの絶頂期を捉えたものだけでなく、聴衆を前にSHEPPの素顔が聴ける力作。2月19日に2枚分が録音されている。 ‘IN SAN FRANCISCO’が静とすれば、‘THREE FOR A QUARTER, ONE FOR A DIME’が動と言えるだろう。

SHEPPは強かで落とし所、ツボを押さえている。 ‘IN SAN FRANCISCO’では、ピアノ、そしてポエムまで披露し、当時のジャズ・スタンスを明確に打ち出し、‘In A Setimental Mood’では相変わらずハッタリ演奏を聴かせている。一方、‘THREE FOR A QUARTER, ONE FOR A DIME’ではアグレッシブで熱気に満ちたプレイで終始するが、駆出しの前衛小僧達とは格の違いを聴かせる。

素晴らしい音である。と言っても‘オーディオ’的な意味ではなく‘ジャズ’的にである。SHEPP達の演奏だけでなく、その場の空気までもこの黒い円盤の溝に刻まれているようだ。

本作は「名盤ガイド・ブック」等には載らないけれど、 モダン・ジャズがピークを迎えた66年、ジャズの最前線ではどんなジャズが演られていたのか、そんな聴き方も必要と思う。

今、どれだけのジャズ・ファンがSHEPPを聴き、どれだけのジャズ喫茶がSHEPPを流すのだろう?

 

 


GETZ AT THE GATE / STAN GETZ

2019-07-20 | ジャズ・ts

 

先日、Daysで聴き、入手した2枚組CD。

つい最近、リリースされた58年の時を経て日の目を見たVILLAGE・ GATEでのライブもの。マスターの言葉を借りれば「絶好調!」と。

いやぁ~、全15曲、130分を超すこれぞ正真正銘、「驚愕の発掘もの」ですね。カヴァもなかなかいい感じです。

この年の1月、ユーロッパから帰国したゲッツは7月に問題・異色作「フォーカス」を、そして9月にB・ブルックマイヤーを加えたクインテットで”FALL 1961”を録音しており、”FALL 1961”と同じリズム・セクションのカルテット版が本作。もしS・ラファロが交通事故に遭わなければ、このバンドのbは彼だった可能性も有り、真に残念ですね。

1961年と言えば、コルトレーンがインパルスに話題作を吹き込み快進撃を始め、雲隠れしていたロリンズが11月13日にB・リトルの追悼演奏会に忽然と現われ再起を、とts界は新たな時代の幕開けを迎え、今から思えばゾクゾクしますね。

本作の収録曲を見るとなかなか興味深く、コルトレーンの”Impressions”とロリンズの”Airegin”が目を引き、やはり二人を意識していることがよく解ります。さすがに”Impressions”はGETZ抜きのトリオ演奏ですが、ライバル達の作品を積極的に取り込もうとする柔軟な姿勢はなかなか出来るものではありません。

コルトレーンがVILLAGE・VANGUARDで”Impressions”を吹き込んだのは僅か3週間前の11月3日です。恐らくゲッツはこの日に限らずコルトレーンのステージに何度も足を運んでいたのだろう。そして予期せぬ?ロリンズのカンバックから2週間後のステージ、いやはや、凄い展開に(笑)。

翌年、ロリンズが本格的に活動し始めると、コルトレーンとロリンズにガチで勝負しても分はない?と考えたのか、ゲッツはボサノバを取り入れ空前の大ヒットをもたらしたことは周知の通りです。プレイも天才だが、時の流れ、空気を読む感性も天才ですね。

時には情緒纏綿に、時にはスインギーに、時にはブローと、コルトレーン、ロリンズに一歩も退かないこのステージのゲッツは圧倒的!です。

なお、音はこの手の作品では極上です。

他にL・アルメイダとのアルバムやColumbiaの隠れ名盤”THE MASTER”等々を聴きながら、マスターとのGETZ談議に花を咲かせ、有意義な時間を過ごしました。

 

 


DOWN HOME REUNION / FRANK STROZIER

2019-07-11 | ジャズ・as

 

メンフィス出身者達を一堂に集めた1959年のスタジオ・セッションもの。リーダーをはっきりと決めていない作品ですが、一応、F・ストロジャー(as)のリーダー・アルバムと言っていいでしょう。こうしたリーダー不明確の作品は、話題に上ったり、紹介される機会が少ないので、徐々に記憶から弾き出され、埋もれてしまうケースが多いですね。

昔からコレクターズ・アイテムの一つとして知られている。また、タイトル通り、土地柄から連想される「土」の香りがプンプンしているので、こうしたアーシーな演奏を好むファンには堪らない一枚です。

メンバーは、

F・ストロジャー(as)、G・コールマン(ts)、B・リトル(tp)、L・スミス(tp)、P・ニューボーン(p)、C・ニューボーン(g)、G・ジョイナー(b)、C・クロスビー(ds)。

全4曲、8分台(2)、10分台(2)としっかり時間を取っていて中身の濃い演奏が収録されている。

オクテットで演奏されるTOPの”Things Ain'T What They Used To Be”のソウルフルな流れとカヴァ・ペインティングが良くマッチしている。

本作の目玉は管が抜けたB-1の”After Hours”、R・ヘインズの”WE THREE”でも知られるブルージーな人気曲ですね。P・ニューボンのカルテットで演奏され良い味が出ていますが、この曲調はストロジャーが得意としているので、個人的にはストロジャーを入れて欲しかった。

 

本作をストロジャーのリーダー作品とする理由の一つがラストのストロジャーをフューチャーした”Star Eyes”

10分を超す長丁場だが、苦も無くスタンダードを吹き切るストロジャーに実力の程が窺われる。同世代の言葉は悪いが「B級アルト」の中で頭一つ抜きん出ていて、クイル、ジェンキンス、レッド辺りではこうはいかないだろう。車の変速機に例えるならば、彼らは3段位ですが、ストロジャーは5~6段位あり、それだけ引き出しが多く演奏の幅が広いです。 

テーマをフェイクしながら エンディングに入る技量はなかなかですね。好演です。

 

 

リアルタイムで正規にリリースされた作品はV・Jに1枚、ジャズランドに2枚ありますが、V・Jにもう一枚、録音したワン・ホーンもの”HERE’S FRANK STROZIER”(国内盤)が長年、未発表となったのはストロジャーにとって痛かった。

 

 

 

特段、インパクトがある作品ではありませんが、蔦とレンガ、そしてランプが醸し出すノスタルジックな世界、カヴァと言い内容と言い、Gooですよ。