ナンプレふぁんのひとりごと

ナンプレは初級から上級に行くにつれて解きにくいですね。

簡単な新しい原則を見つけましたので、是非ご覧ください。

「罰地獄」

2020-12-18 08:19:16 | X(ツイッター)より

ウスバカゲロウの幼虫を蟻地獄と呼びます。蟻地獄は細かい砂のすり鉢状の罠を作って、アリのような極小さな虫が迷いこむのを待っています。アリは砂が細かいので逃げることが難しいのです。

 

今回の題材は、ツイッターでの難易度ポイント1,180Pで第3位の対角線ナンプレで、次の図です。

        

私はこの作品を「罰地獄」と名付けました。手を付けた方は全然進むことが出来ず、必ずと云ってよい程負けると思われるからです。多分この作品より難しいものは無いでしょう。まず、候補数字を入れます。

        

整理して、

        

この図から始めますが、何処から進めば良いのか判断に苦しむところです。

        

右側ユニットで、6はで1と一回同居で6と1は異種です。また、で6は8と同居しないので、6と8は同種です。どちらかは誤りですので、1と8は同種になります。同種同居しませんので、は削除されます。

        

進めて、

        

6はで1と8と各々一回同居で、その時6-9の磁石候補です。また、で6は8と同居しないので、6と8は同種です。どちらかは誤りですので、9と8は異種になります。異種は一回同居しますので、が入ります。進めて、

        

上段ユニットで、4と6が異種ですとで同居します。また、4と6が同種ですとに別れて入ります。

        

4と6が異種ですと、4は▢▢に6は▢▢に入ります。

        

この状態で、1はで6と一回同居で1と6は異種です。また、で1は8と一回同居で1と8は異種です。どちらかは誤りですので、6と8は異種です。

        

この状態では、4と6は同居しないので、4と6は同種です。つまり、6と8が異種と4と6が同種のどちらかは誤りですので、4と8は同種になります。

        

6はで4と同居しないので、6-8の磁石候補になり4はに入ります。また、で6は8と一回同居ですが4と8は同種ですので、6と4も一回同居します。やはり4はに入ります。従って、は削除されます。

        

進めて、

        

4-8の磁石は無くなりましたので、4と同種のは同居しませんので削除されます。

        

進めて、

        

1はで4と8と各々一回同居で、その時1-7の磁石候補です。また、で1は8と同居しないので、1と8は同種です。どちらかは誤りですので、7と8は異種になります。

        

7と8は異種ですので、で一回同居します。従って、は削除されます。

        

7で進めて、対角線も消えますよ。

        

には7と8が決まっています。6はで8と三回同居で6-8の磁石候補の時1と同居でぃないので、6と1は同種です。また、▢▢▢で6は8と一回同居なので、6と8は異種です。どちらかは誤りですので、1と8は同種になります。同種は同居しないので、は削除されます。

        

進めて、

        

左側ユニットで、5はで1と7と各々一回同居で、その時5-8の磁石候補です。また、で5は7と同居しないので、5と7は同種です。どちらかは誤りですので、8と7は異種になります。

        

7と8は異種ですので、で一回同居します。従って、は削除されます。

        

進めて、

        

には5と8が決まっています。3はで8と一回同居でその時3-5の磁石候補です。また、▢▢▢で3は7と一回同居で、3と7は異種です。どちらかは誤りですので、5と7は同種になります。同種は同居しませんので、は削除されます。

        

進めて。

        

ここで完全に止まります。何日もかけて、やっとのことで屁論理を捻り出しました。新しい考え方です。

        

中側ユニットで、8が入りますと、2と3は同居しないので同種です。

        

2はに3はに入ります。どちらかは必ず5と一回同居します。そしてどちらかは誤りです。

        

そして、2がに3がに入りますとどちらでも5と同居しないことになります。従っては削除されます。

        

が入りますので、3は弾き飛ばされてが入ることになります。このが5と同居しません。

        

また、が入りますとが入ります。

        

8がどちらに入りましてもに3が入ります。従って、は削除されます。

        

2がに入りますとが入ります。この場合ですとが入ることが先程決まりました。

        

2がに入りますと、5と一回同居します。従って、は削除されます。

        

5で進めて、

        

1で進めて、

        

8が▢▢に入りますと2と同居しないので、8と2は同種。また、▢▢に8が入りますと5と一回同居で8と5は異種。どちらかは誤りですので、2と5は同種になりこれをAとします。

        

そして、8が▢▢に入りますと5と一回同居なので、8と5は異種。また、▢▢に8が入りますと3と同居しないので8と3は同種。どちらかは誤りですので、5と3は同種になりこれをBとすると、AとBはどちらかは誤りですが、3と5の同種は確定していますので、2と5の同種が誤りとなります。従って、2と5は異種です。

        

2と5は異種ですので一回同居します。が入りますので、は削除されます。

        

ここまでが新しい手法です。考え方は間違っていないと思いますが、納得して頂けるまでは屁論理とします。進めて、

        

8奇数個連鎖です。から右上へ 強・弱・強・弱・弱 で、は削除されます。

        

進めて、

        

8奇数個連鎖です。から右下へ 強・強・弱 で、が確定します。

        

8で進めて、

        

6で進めて、

        

1奇数個連鎖です。から左下へ 強・弱・弱 で、は削除されます。

        

色を消して、

        

二国同盟で、

        

1で進めて、

        

3で進めて、

        

7で進めて、

        

7の偶数個連鎖です。上から下へ 強・弱・強・弱 で、は削除されます。

        

7で進めて、

        

9で進めて、

        

4で進めて、

        

7で進めて、

        

3で進めて、

        

二国同盟で、

        

三国同盟で、

        

1で進めて、

        

9で進めて、

        

5で進めて、

        

右上からの対角線で、1は一つだけです。1で進めて、

        

4で進めて、

        

7で進めて、

        

2で進めて、

        

二国同盟で、

        

二国同盟で、

        

2で進めて、

        

6で進めて、

        

3で進めて、

        

2で進めて、        

        

7で進めて、 

        

Unique Rectangle みたいなものが出て来ました。これは余興です。

        

でも大丈夫、右上からの対角線で、5が決まります。進めて、

        

正解です。

 

オマケⅠです。

        

2と3のどちらかが5と同居しないという処で、本文では2を優先して3をから弾き飛ばしましたが、

        

3を優先すると2はで必ず5と同居してしまうので、今度は2が弾き飛ばされてしまいます。

        

が確定しますが、これはこれで正しいので別の解き方で進めて同じ正解図になります。

 

オマケⅡです。

        

オマケⅠより一つ前の図です、上級の方はお気づきと思いますが、実はこの図でに2が入っても、に3が入ってもどちらかが5と同居しますので、2と3の異種が確定しています。

        

2と3は異種ですので、で同居します。従って、8はから弾き出されますので、これで進めると、

        

この図になり、この後は二進も三進も行きません。対角線ナンプレの地獄を見ることになります。つまり「バツジゴク」です。それ故5の立場を決めることが必要だったので、敢えて2と3の異種を保留しました。このようなケースが以前にも有りましたね。それは「小悪魔」です。

 

難問でしたね。この「罰地獄」と「本能寺」で二ヶ月以上掛かり切りでした。気力も体力も消耗してしまいましたので、年内は英気を養おうと思います。次回は年を越し、次の図を題材とします。

        

ツイッターでの難易度ポイント547Pの、ろばくん 作の線対称の対角線ナンプレです。それ故「角対称」と名付けました。ポイント数値では「世界一の難問」より上ですが、それ程ではないと思われますので、挑戦してみてください。解けると嬉しいですよ。

 

ご覧頂きまして有難うございました。