前に進もうと実際に足を踏み出したものだけが前へ進める。
――1マス進む。もしくは1段上へあがります――
肝心なのは前に進もうと思っただけでは、前へ踏み出したことにはならないことだ。
それだけ。本当にそれだけ。
それに関しては不公平じゃない。
足を踏み出したやつが前へ行く。
誰のせいでもない。
社会のせいでもない。
運が悪いわけじゃない。
できる範囲で努力する…それは努力とは言わない。
精一杯やったふりをして勝手にゴール地点、着地点を見つけただけだ。
「なにもしなかったわけじゃない」って言い訳ができるように。
思ったところに着地して、少しだけ満足。少しだけ後悔。
それでいいわけないよなぁ。いいわけないよなぁ。
と、時々僕は空を見て思うのです。