<目次>
第一章 回答は牛乳箱に
第二章 夜明けにハーモニカ
第三章 シビックで朝まで
第四章 黙祷はビートルズで
第五章 空の上から祈りを
ナミヤ雑貨店の老店主・浪矢雄治、雄治の息子・貴之、貴之の息子・駿吾の三世代にわたる物語。それは、1980年のモスクワ五輪前後から現代までの33年間を交錯する物語。そして、それは、コソ泥をして逃亡中の敦也・翔太・幸平と「月のウサギ」、「魚屋アーティスト」、「迷える子犬」と児童養護施設「丸光園」を巡る物語。
先週(7/13)横浜の相鉄ムービルで観た「真夏の方程式」。前作「容疑者Xの献身」と同じように主役の湯川准教授と内海薫刑事に対して、ストーリーの伏線となる事件にまつわる脇役たちが映える作品で、前作で堤真一さん演じる石神哲哉同様、本作でも白竜さん演じる仙波英俊に泣かされました。
そして、いつ買ったのか覚えていないけれど、積読状態の本の中から発見した「ナミヤ雑貨店の奇蹟」。ちょうど一ヶ月前に読んだ一冊でした。2012年3月に角川書店より出版され、第7回中央公論文芸賞受賞作品でした。先月まで演劇集団キャラメルボックスが東京、神戸で上演してたんですね。
「ナミヤ雑貨店の奇蹟」も、前述の二作品と同じように主人公格の人物がいて、五つの章で展開されるストーリーの配役たちにスポットが当てられている。これは東野ミステリー作品の手法なのだろうか?今更ですが、もう少し、読み込んでいきたくなる作家です。
東野圭吾さんは、私とほぼ同世代の作家。これまでほとんど作品を読んだことはないけれど、作品に出てくる同時代の音楽などに共感できます。
自分も「ナミヤ雑貨店の奇蹟」読みましたよ。
いい小説ですよね。
「容疑者Xの献身」と「真夏の方程式」も素晴らしい作品だと思います。