読書と映画をめぐるプロムナード

読書、映画に関する感想、啓示を受けたこと、派生して考えたことなどを、勉強しながら綴っています。

「日本の美」を描いた巨匠・溝口健二

2006-08-24 21:43:20 | 映画監督
表題をこう書いたが、溝口健二の作品は一度も観たことがない、と思う。今年は彼の没後50年、今日はその命日だ。黒澤明、小津安二郎とともに日本映画の三大巨匠の一人にあげられながら、下記に記すように脚光を浴びることは少なかった。単純化して一言でいうと、「重い」からのようだ。 「溝口は監督生活34年で約90本を完成させたが、現存するものは30数本のみ。形式と妥協を嫌う独特の美意識と映像感覚に支えられた数多 . . . 本文を読む