作雨作晴


日々の記憶..... 哲学研究者、赤尾秀一の日記。

 

雅歌第六章

2009年01月31日 | 宗教・文化

 

神の呼びかけと忍耐にしめされた深い愛が歌われている。

雅歌第六章

女たちの合唱
1.   
どこへ行ったのか、あなたの愛しい人は。
女のなかでだれよりも美しい娘よ。
どこへ去ったのか、あなたの愛しい人は。
わたしたちもいっしょに探そう。

娘の歌
2.   
わたしの愛しい人は自分の園へ、
かぐわしい草の牧場へ降りて行きました。
羊の群を飼いに、園で百合の花を摘むために。

3.
わたしはわたしの愛しい人のもの、
わたしの愛しい人はわたしのもの、
百合の花咲く園で羊の群れの世話をしています。

青年の歌
4.
あなたは、ティルザの都のように美しく、
エルサレムのように麗しく、旗のようにわたしの胸をときめかせる。
わたしの恋しい人。

5.
あなたの眼でわたしを見つめないで。
わたしを戸惑わせるから。
あなたの髪はギレアデの丘を駆け下りる山羊の群のようにきらめく。

6.
あなたの歯は洗い場から追い立てられて駆け上がってくる雌羊のよう。
みんな双組にならんで失われたものはない。

7.
ベールに透かされたあなたの頬は、ザクロの実のよう。

8.
六十人のお妃と八十人の側女、乙女は数が知れぬほどいる。

9.
わたしの鳩は彼女ひとり。わたしには清らかな人。
その母のただ独りの娘。産みの親にはかけがえもない。
彼女を見る娘たちは幸せな人と言い、
お妃と側女たちも彼女をほめる。


女たちの合唱
10.
夜明けのように美しく見つめられ、
白い月の光のように清らかで、
太陽の輝きのように胸をときめかせる娘はだれ。

娘の歌
11.
流れの畔の花の実を見るために、
わたしはクルミの木の園に降りて行きました。
ブドウの蕾は開いたか、ザクロの花は咲いたか。

12.
そこで、わたしの気も付かぬうちに、
あの人はわたしの乳房を奪いました。
戦車でわたしを運び去るように。


13.
A 女たちの合唱

帰っておいで、帰っておいで、シュラムの娘。
帰っておいで、帰っておいで、あなた姿がよく見えるように。

B 娘の歌

マハナイムの踊りに人が見入るように、あなたたちはなぜシュラムの娘に見とれるの。


 

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