強迫性障害の生成?

物心ついたころにはすでに強迫性障害の症状がでていた女の生き様

治療を決意するまで

2007-01-26 23:01:04 | ビョーキ
私の家族は精神病に関してはまるで無関心だった。
精神病なんて気のせいだ、思い込みだ、ぐらいにしか思っていない人しか、家族にいないのだ。
その中で育った私が、精神病と認めざるを得ない程の症状を自覚し、治療を始めることを決意したのが高校3年くらいのころ。
でも、精神病の何かであることは自覚しても、精神病院にはできるだけ行きたくはなかった。(往生際が悪いというかなんというか……)
精神科に行ってしまうと、自分はとんでもないキチガイのような気がして…(考えが古いが)
近所の人に精神科に出入りしてるところを見られたら後ろ指差されるのではないかとか。
すっごい抵抗があった。
だからまずは自分がどんな精神病に当てはまるのか、とりあえず調べてみた。
で、
近所の本屋(まだインターネットが普及してなかったころ)で精神病関係の本を立ち読みしたぐらいですぐ判明した。
強迫性障害。
ああ、これこれ!
まさにそのとーりの症状!!
その本は精神病を色々紹介するような本だが(治療法はのってない)、強迫性障害は精神病ではなく「神経症」だとある。
とりあえず、ほっとしてた。
じゃあ、精神科じゃなくていいよね。
近所の心療内科に通ってみた。
でも
そこの先生は優しそうで、話もきちんと聞いてくれて、安定剤もくれるけど、
一向に症状が楽になる気配がなかった。
あとでわかったことだが、
このころやっとアメリカから強迫性障害という情報が入ってきたころで、その存在を知っている医者も少なかったらしい。
だからなのか?いくらつらさを訴えても適切な処方がされなかったのは。
そこまで通うのも辛いのに効き目がないんじゃ続く訳がない。
それからは
とにかく体(肉体でも精神でも)にいい、といわれるものをやった。
運動が足りないから精神が病んでいると言われれば、散歩やプールに行ったり。
梅干が自律神経にいいと言われれば、毎日食べた。
アホみたいだけど気持ち、良くなったりした。
でもやっぱり普通の人と同じ生活は苦痛で辛い。
今思えば、ここで精神科に行っとけばもっと早く楽になったことだろう。
であるがなんとなく、なんとか生活していけたのでこのころは精神科に行くことよりも、この辛さを打ち明けられる、理解してくれる人が欲しかった。
それまでも聞いてくれる人がいなかったわけではないが、友達は暗い話はやめてと言うし、親は「精神科に行けば?」しか言わないし、兄弟は「気のせいだ!」しか言わなかったので、親身に話を聞いてくれる人が欲しかった。

彼氏。
私の理想の彼氏は
私の全てを見せても受け入れてくれる人。(笑)
私の全て……
醜いところも綺麗なところも全部。
その主な醜いところに思い当たる節は…………強迫性障害(ホンとか?)。
これを受け入れてくれそうな人と付き合おうっと。(おいおい)
なんて思い、見つけた彼氏と9年付き合ってる。
いやあ、探そうと思えば見つかるもんだね。

彼氏には、付き合い始めて半年くらいでカミングアウト。
その後いろんな迷惑をかけながら協力してもらってきている(現在進行形)。
彼がいなかったら自殺か発狂してたと思うね。


強迫性障害の症状

2007-01-22 21:26:34 | ビョーキ
代表的なものは手洗い。
単純に綺麗になった気がしなくて洗い続けることが一番多いが、そのほかに、不安だったりするとその気持ちの大きさに比例して手洗いの時間が増えたりする。
手洗い中に不安なことや心配なことを思い出すと、それを打ち消そうとすることが手洗いに表れるみたいなのだ。
汚れを落とすための手洗いと、心配事などを打ち消そうとしての手洗いが合わさるので、手洗い時間はもっと増えていく。
不安や心配事っていうのも「あのときエレベーターでぶつかった人、転げ落ちたりしてないよね」などというもの。
そんな瞬間的な心配は一回振り返って無事を確かめれば済む話なのだが、強迫性障害の人は「もしかしてあのときぶつかったと思った人は見間違えで、本当にぶつかった人は転げ落ちたかも。どうしよう!」といつまでも不安なのだ。
普通は、
もしかして見間違えても、別の人が転げ落ちてたら大騒ぎになるから気づくか、と思うが、私たちはそんな冷静な判断ができない。他の似たような心配事をずっと考えてるから気づかなかったのかも、と思ってしまうのだ。
ただセロトニン分泌が足りないだけなんだが、それを実際の症状で見るとえらく異常な気がするよね。
こんなことを起きている間ずっと考えているんだから疲れて仕方ない。
大学受験がだめだったのもきっと強迫性障害だからに違いない(笑)。

強迫性障害を自覚したとき

2007-01-16 19:29:46 | ビョーキ
高校入学して、1ヶ月位自転車通学をしていた。片道45分はかかって大変だったんだけど、通学の疲れがでたのか症状が強くでた。
そのときの症状は………
猛スピードで自転車を走らせないと45分で着かないため、ほっそい歩道も赤信号もスピードを緩めることなく通っていたのが悪かった。何度か歩行者とぶつかりそうになったのだ。学生や20代の人とかとぶつかりそうになっても気にならなかったけど、子供やお年寄りにぶつかりそうになったときは流石にハッとした。
「そういえば自転車でも子供やお年寄りをひっかけると大怪我しちゃうんだ…」
そう気づくと人とすれ違うのが怖くなって気にするようになった。
気にしすぎて自転車のスピードが少し落ちた。スピードを落としても、少しかすったら後ろを振り返って無事か確認するようになった。
それでもいまいち確信が持てなくて、振り返っての確認が1度や2度では済まなくなって行った。
自転車通学を始めて1ヶ月後には、通学時間は45分から1時間半まで延びるようになった。
通学時間が倍になれば流石に私も普通じゃないな、と気づいた。
まだ精神科を受診しようとまでは思わなかったが、とりあえずこのまま自転車通学続けたら疲れるしストレスかかるから電車通学に代えた。
でも
自転車降りて徒歩と電車に切り替えても、歩いてるとき、階段下りてるとき、電車が来るときなど人と接することは多い。自転車でひっかけなくても、下りの階段で前の人にちょっとぶつかって運悪くその人がバランス崩したら、転げ落ちて重態になる可能性だってある。そんなことまで考えが及んでしまって、歩いていても安らげなくなってしまった。
だから高校2年のとき、学校などで外出する必要のないとき(休日)は一人で外を歩けなくなった。人を傷つけたら!と思うだけで憂鬱で、気が重くなり体がだるくなったのだ。