風のささやき 俳句のblog

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年老いた去り行く夏の空咳を写し取ったかさるすべりの花 【短歌】

2019年09月18日 | 短歌
毎日の中から夏の痕跡が
だんだんと消えていきます

思い出したように
陽射しが強く感じられることもありますが
それもほんの一瞬

まるで年老いた人の空咳のような
力の無さを感じてしまいます

そんな逝く夏の力ない様を
写し取ったようなさるすべりの花

そんな印象を持つのは自分だけでしょうか
夏の終わりにさるすべりが花をつけているの見ると
毎年感じられることです


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