風のささやき 俳句のblog

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野良猫の毛並みの汚れ余寒空 【季語:余寒空】

2015年03月07日 | 俳句:春 時候
肌寒い日でした
空模様もどんよりとして
心も黙り込みがちでした

道を歩いていると
塀と塀との狭い間から
猫が顔を出しました

覗き込むと親猫と
何匹かの子猫が
こちらの方を警戒しながら見ています

きっと野良猫なのでしょう
その毛並みは
どこか湿り気を帯びて汚れています

人家の暖かさを知らない野良の生活が
その汚れに写し取られているような気がして
すぐにでも暖かな南風が吹けばいのにと思いました


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