風のささやき 俳句のblog

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何も無い部屋に夕映え秋の声寝そべる僕こそ虚ろな入れ物 【短歌】

2022年09月27日 | 短歌
布団だけを敷いた
がらんとした部屋に横たわっていました

窓を開けていたのですが
虫の声も聞こえて来て心地よい風も吹いてきました
天井を色の薄い夕映えが染めて
空っぽな部屋は寂しく感じられます

そうしてそこに横たわる僕も
長い歳月を重ねてきた割には
何も残っておらず
部屋のように空虚そのもの

自分の中身の無さを改めて感じ
身動きもできずにいました


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