爽やかな風の午後でした
散歩をしていた僕は
風を追うように
初めの道を歩きました
やがて石段の上に
鳥居が見えたので
石段を登ることにしました
鳥居を潜ると両側には
思いもかけぬ紫陽花の群れ
人気も無かったので
その花をゆっくりと堪能しました
きっとそこは
風だけが知っていた
とっておきの場所だったのでしょう
爽やかな風の午後でした
散歩をしていた僕は
風を追うように
初めの道を歩きました
やがて石段の上に
鳥居が見えたので
石段を登ることにしました
鳥居を潜ると両側には
思いもかけぬ紫陽花の群れ
人気も無かったので
その花をゆっくりと堪能しました
きっとそこは
風だけが知っていた
とっておきの場所だったのでしょう
夕暮れどき
とある家の庭に
枇杷がたくさん実をつけていました
良い色になっているのですが
一つ一つの実は随分と小さく
まだ食べるには適してはいないのか
ほったらかしにされている様子
手の届くところにあった
びわの実に触れると
一つ一つの実が
昼間の熱を手に伝えました
こんな小さな実にも
まだ熱がこもっていることが不思議に思えて
その実にしばらく触れていました